家づくりのご提案
施工事例
家づくりの豆知識
2020/01/30
家づくりを調べていると、『パッシブデザイン』を目にすることがあり、どんな家なのか気になりますよね。どんな建築デザインなのか、メリット・デメリットは何か、建築実例もあわせてご紹介します。
コラムのポイント
パッシブデザインとは、太陽の光、風といった自然のエネルギーを活用できる建築デザインします。また自然素材を使い、よりよい生活環境となるように家づくりを行う建築方法のことを指します。
パッシブデザインで使われる「自然エネルギー」と「自然素材」をご紹介します。
パッシブデザインで活用する自然エネルギーは「太陽の光」「風」「地熱」の3つです。
自然エネルギーの中でも、家庭で使用するエネルギーに変換できる代表格です。一番イメージしやすいのは、太陽光パネルを設置することでしょう。
しかし、太陽光パネルでエネルギーをつくることは、パッシブデザインではなくアクティブデザインに該当しますので、注意しましょう。
パッシブデザインで、太陽の光を活用する方法は、光を室内に取り込むことです。電気を極力使わないように、大きな窓や吹き抜けを取り付けます。
もう一つは、太陽の光を室内に取り入れることです。極力自然の明るさを持ち込むデザインにすることで、電気そのものを使用せずにすみます。
春や夏の”そよ風”は心地よいですね。風通しの良い環境は、カビ対策にもなりますし、部屋の中の熱を循環させてくれる大切な役割を果たします。
そよ風を取り込みやすいように、風通しを考えた間取りにしたりします。
地熱は、太陽光と匹敵するほどのエネルギーを期待することができます。
例えば、地中の温度が1年中、16度前後だとするとお、夏は地上では暑いが、地中中の気温16度は涼しく感じることができでしょう。一方冬は、地上は寒いですが、地温16度は暖かく感じます。これらをエネルギーとして室内に取り込みます。
家を建てる際に使用される自然素材は、「無垢材」「漆喰」「珪藻土(けいそうど)」「和紙」「畳」があります。
自然素材には、調湿効果があり、室内を快適にしてくれます。また素材のもつ質感や風合いは、独特の魅力があります。
家の中の温度を逃がさない設計が組み入れられていなければなりません。
家そのものの断熱性能を向上させることは、「夏は涼しく冬は暖かい家」となります。特に省エネ性も高く、裸足で室内を歩き回れるような快適性があります。
さらに家の中全体をほぼ均一の温度となるため、ヒートショックのリスクを削減することができます。
遮蔽(しゃへい)とは、夏の暑い日差しを緩和させることであり、緩和させる建築デザインをします。
カーテンでも遮熱効果があるものが販売されていますが、日差しの量を下げるさけではありません。だからこそ、日除けとして、家づくりの段階で、軒や庇(ひさし)をつくり日射遮蔽効果を高めます。
ただし、軒や庇(ひさし)は家の外観に影響を与えますので、持っているイメージとかけ離れないデザインが求められます。
家の中の空気の循環、風の流れがうまくいくように設計します。
天窓や高窓、ウィンドキャッチャー、吹き抜けの位置や大きさが家づくりのキーポイントとなります。
日中の明るいときに、電気を使わず、自然の光を室内に取り込める設計にします。
電気を使わないことで、省エネになりますし、光が入る家は、全体的に明るく開放的な印象も与えてくれます。
通常の部屋よりも窓の数を増やしたり、窓の大きさを大きくしたり、ドアを半透明にしたり、高窓の光を取り込める設計にしたりと、いくつかの設計方法があります。
日中の太陽の光を活用し、冬の暖房に活用させる設計をします。
太陽の光を集めやすくするために南側の窓を大きくしたり、その光を逃さない断熱材の使用や、光を蓄えておく機能が必要です。
この場合、地域や家の立地場所が左右されます。例えば、南側の窓から光を取り込みたいのに、家やビルがあり光を集めることが難しくなります。
家を建てる場所・地域によって、気象・気候が異なります。
特に日照時間は地域で異なるためです。
パッシブデザインの家は、自然の力を使いながらも、室内は1年中ほぼ変わらないように、全館空調のパッシブエアコンを用います。
外の気候に関わらない気温で過ごせるため、「夏は涼しく冬は暖かい」家といえます。
断熱・夏の日差しの緩和、冬の寒さの緩和が、家を設計する時点で完成していたら、エアコンや電気の使用時間を減らすことが可能です。
日本には四季があります。気温も違えば、周りの雰囲気も様変わりします。
パッシブデザインは、自然を大切にしながら、自然エネルギーを活用しますから、四季の変化を感じることができるでしょう。
人の体にとって、人工的なものは便利なこともありますが、体に負担をかけてしまいます。
エアコンなどの使用を控えることで、体に余計な負担をかけずにすみ、健康的な生活をしながら暮らしていけます。
各地域の気候や立地条件に合わせた家づくりが求められます。しかし、パッシブデザインの5つの基準を満たさなければならないため、いずれかの基準を満たせない場合も考えられます。
パッシブデザインは、高断熱が欠かせません。高断熱の家を建てるには、技術も必要ですし、壁を厚くするため、その分材料が必要となるからです。
パッシブデザインの5つの基準をお話した際にも触れましたが、実際にどんな家づくりなのかご紹介します。
大きな窓と吹き抜けがあることで、明るい日差しを十分に取り入れることができます。
ベランダなどから、網目に沿って覆いかぶさっている緑のカーテンが一般的ですが、こちらは、周りの木の緑をカーテンがわりに使用しています。
日本の昔ながらの家には多くありましたが、近年の家には減少傾向にありました。
しかし日射遮蔽効果があり、パッシブデザインでは取り入れられることが増えています。
室内のドアは、一面覆われていることが多いですが、パッシブデザインでは、半透明か透明にすることがあります。
より多くの光を通し、室内を明るくすることができます。
山梨県は、日本でもっとも日照時間が長い県であり、県土の約7割が森林で、自然エネルギーに満たされた場所です。
富士山や八ヶ岳などの南アルプス山脈が連なって、絶景が楽しめるのも山梨県をお薦めするポイントです。
ワイン県でもある山梨県は、名水と認められている湧き水もありますし、農作物も都内では味わえない新鮮さや美味しさを、毎日堪能できる環境は、そう簡単に探し出せません。
パッシブデザインの家は、他の注文住宅に比べ、初期費用が高くなるのが困りものですが、実際に暮らしていくランニングコストは、安く、健康にもよいのであれば、一考の価値があると思います。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
子育て世帯が手の届く価格で、快適に過ごせる住まいをご提案します!