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施工事例
家づくりの豆知識
2020/05/27
『夏は涼しく冬は暖かい』 まるで魔法にかかるかのような言葉ですが、現在の建築技術をもってすれば、『夏は涼しく冬は暖かい』家で暮らす可能なことです。
外の気温・気候とは裏腹に、快適に暮らす家づくりについてご紹介します。
コラムのポイント
・『夏は涼しく冬は暖かい家』は建築素材と家の構造がポイントです。
・建築素材は無垢の木と漆喰を使い、気密性と断熱性を備えることも必要です。
・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー)の家にすると、より快適になります。
夏は暑く、ベタベタし、冬は寒くヒヤッとする感覚が一般的です。
そして、夏でも涼しく、冬でも暖かい環境をつくるためにエアコンなどの空調器具を活用します。
猛暑の中、節電を要請されたこともあり、生活する上で節電思考の人は増えていますので、空調器具にだけ頼るわけにはいきません。
そこで、技術の進歩とともに家づくりそのものを工夫することで節電できないか着目されることになりました。
まずは建築資材に目が向けられ、古来から使われているものでありながら、高価で使用が少なくなっていた無垢の木(本物の木)と漆喰が再注目されたのです。
無垢の木は、一つの柱や板状の資材となるために、そのまま一本の木が使われます。
現在の一般的な家の建築資材として使用されている木は、集合材と呼ばれるもので、いくつかの木を接着剤でくっつけて1本の柱や床板に加工されたものです。
使われている接着剤が、少なからずアレルギーに弱い人の健康を蝕むものとして認識され、改めて無垢の木を使うことが増えてきました。
先にどんな効果が隠れていたのかご紹介します。
無垢の木には
・調湿・消臭効果
・耐火効果
・本物の木ならではの質感と香り
・人体に及ぼす害がない
今回、『夏は涼しく冬は暖かい』家として大きな役割を果たしているのが、【調湿効果】です。
本来、木には乾燥するとおのずと蓄えている水分を放出する機能があり、夏の湿気(ベタベタ)を吸い取り、さらっとした環境を整えてくれますし、冬は結露によるカビの発生を抑制してくれます。
また冬の乾燥した空気であれば、自らの水分の放出し、夏でも冬でも周りの環境(湿度)を60%前後にしてくれます。
余談になりますが、湿度が60%前後の場合、ウィルスの活動が弱くなると言われています。風邪やインフルエンザ、新型コロナウィルスの活動を抑えてくれるのであれば、より一層健康的で過ごせる環境に身をおくことができるでしょう。
漆喰は日本だけに限らず、ヨーロッパでも古来から建築資材に使われています。
漆喰は石灰石と水などで練り、塗料や接着剤代わりに使われ、日本であれば蔵などの白い壁が特徴です。
ヨーロッパでは白くないので、同じものなのか疑問に思われるかもしれませんが、石灰石に水やほか砂利なども混ぜられているからです。
さて、この漆喰にも無垢の木と同じように【調湿効果】があります。
他にも以下のような効果がありますので併せてご紹介します。
・抗菌、防カビ効果
・耐火効果
・消臭効果
『夏は涼しく冬は暖かい家』は調湿効果が優れている
と考えていただければいいでしょう。
家に無垢の木や漆喰が使われていても、隙間が空いていてはせっかくの効果が薄れてしまいます。
ここで大切になるのが、【高気密と高断熱】です。
外からの気温の影響を妨げるだけの断熱と、中の暖かさや湿気、涼しさをキープするための気密性が不可欠となるのです。
夏のエアコン使用時や冬の暖房器具を使用する時のことをイメージしてください。
エアコンも暖房も温度や湿度を快適にし、省エネにするためには、部屋を締め切りますよね。
その状態をドアだけでなく家全体でしっかりと果たしてもらうのです。
なお、昨今の温暖化により、猛暑日が増え、無垢の木と漆喰だけでは対応しきれませんから、エアコンを使うこともあると思います。
空調関連の器具の使用回数が格段に減ると考えてください。
無垢と漆喰でつくる家が『夏は涼しく冬は暖かい』家となりますが、より省エネを実現し、自宅で使う電力まで補え、身体もお財布にも優しい究極の家があるのをご存知でしょうか。
ズバリ、【ZEHの家】です。
暑さや寒さに影響されにくいよう断熱性能があり、省エネと創エネを兼ね備えた住宅のことを指します。
ZEH住宅を建てるには、国から”ZEHホルダー”と認定された工務店、もしくは”ZEHプランナー”と認められた建築事務所などで建ててもらう必要があります。
ZEHの基準をクリアするためには、断熱性のある壁にすること、省エネにはHEMSやLEDの照明器具などを取り入れること、創エネには太陽光発電を設置しなければいけません。
ただし、都心部のような狭小地域は太陽光発電の設置がなくてもよいとされています。
ZEHの補助金は、個人では申請できないことに留意してください。
申請できるのは、”ZEHホルダー”や”ZEHプランナー”に限られています。
ZEHの家を建てる場合、当然”ZEHホルダー”や”ZEHプランナー”ですので、留意していただく必要はないかもしれませんが、資金繰りを考えた際に、自治体等に直接足を運ばれ、無駄足になることを避けるためにお伝えしています。
補助金の額が気にされるとは思いますが、ZEHの補助金は公募制であり、申請期日も設けられていますので、必ずしも補助金がもらえるわけではありませんし、補助金額も異なりますので、本格的にご検討された際に、依頼先にてご確認ください。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
モデルホーム「雨楽な家ZEH」を展開しているように、“ZEHホルダー”として認定されています。
子育て世代でも手の届く家づくりをコンセプトを基本に、無垢の木や漆喰といった自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家、自然素材がもたらす効果を最大限に生かすように建築・リノベーションを行っています。
弊社は、ヒアリングを大切にし、プランニングを行っていきますので、”おうち時間を楽しむスペース”のことも、他のことも、最初はざっくりとしたイメージでかまいませんので、お気軽に家づくりのご相談ください。
2020年コロナの影響で、”STAY HOME”が求められていますが、メールでのお問い合わせも承っていますし、モデルホームの見学も少しずつ再開していきます。
参考までに過去の事例をご覧ください。