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家づくりの豆知識
2020/07/09
古民家カフェを筆頭に、古民家リノベーションが浸透して早数年経ちました。お店としてではなく、我が家も『古民家』で、と考え始めていらっしゃる方もじわじわと増えてきています。古きよき佇まいを生かした家に住みたいですよね。
まさに、今『古民家リノベーション』が注目を集めています。
コラムのポイント
・古民家で住むにはリフォームではなくリノベーションが必要です。
・古民家リノベーションのポイントは耐震と断熱です。
・木の家の古民家のリノーベーションは、地元の気候を熟知した工務店に依頼するのがベストです。
リフォームの多くは小規模な改修であり、元の状態に戻す、新築時のような状態に戻すことを指します。
一方リノベーションは、大規模な改修が主だっており、元の状態よりも快適性や機能性をアップさせる工事が行われます。
古民家で暮らすためには、「元に戻す」だけでは不十分なため、家の状態を向上させる必要がありますので、『リノベーション』が行われるのです。
ではなぜ「元に戻す」だけでは不十分なのでしょうか。
その理由は、『耐震』と『断熱』です。
耐震基準が建築基準法は1981年に改正されました。この改正により、旧耐震基準から新耐震基準へと変わり、震度5の地震が起きた場合でも、建物は、ほとんど損傷を受けず、倒壊から守れるようになりました。
しかし古民家に該当される家は、旧耐震基準で建てられていることが多く、新たに住むためには、新耐震基準を満たさなければならず、新築時の元の状態に戻すリフォームではなく、リノベーションが必要になるのです。
<耐震等級について>
なお、耐震等級1であったり、耐震等級2という表記は2000年の建築基準法の改正によりできた建物の耐震度合いを示す度合いです。
つまり、1981年の建築基準法改正から2000年以前に建てられた住宅は、新耐震基準には満たしてはいますが、目安となる表記はありません。
古民家が建てられた頃は、冷蔵・冷凍の設備が発達しておらず、天井が高く、風通しを重視した家づくりです。
もちろん現代でも風通しを考えた家づくりが必要ですが、外気温から室内を守り、室内の気温を外に漏らさない機密性・断熱性を確保することが求められています。
せっかくエアコンや暖房で快適な空間を作っているはずなのに、古民家のような風通しがよすぎる環境では意味がなくってしまいます。
古民家が建てられた時代と今では地球温暖化の影響も受け、外の環境が違うことに注意しましょう。
夏場は特に、いくら涼しいといってもエアコンなしの生活では熱中症になる可能性も高く、命を守るためにも家には必要な措置です。
<断熱工事について>
さて、断熱の工事に関して少しお伝えします。工事費用にも関わってきますので、頭の片隅に置いていただければと思います。
断熱工事は外壁・屋根・床の周囲に断熱材を施工する大掛かりな工事の場合とサッシや玄関ドアの交換によって気密性を確保できる簡易的な工事ですむ場合があり、リノベーションする古民家の状態によりますので、どのくらいの工事でなければならないのか、依頼する工務店とのコミュニケーションをしっかりとりましょう。
ここまでは耐震と断熱についてお伝えしましたが、古民家リノベーションにおける注意点をいくつかご紹介します。
先ほどの耐震基準でのお話と関わりがあるのですが、古民家リノーベションでは、間取りの大幅な変更は可能であり、魅力ある方法です。
しかし、「増築」の場合、建蔽率やいつ建てられたのかを証明する書類が必要であったりと、その他自治体の条例などで増築の許可自体が下りないことが多く、厳しいということを念頭に置きましょう。
古民家自体、築年数が経っていますから、外装の劣化により雨漏りの可能性があります。
耐震や断熱以外での大きなポイントになりますので、住宅のチェックを重々してもらいましょう。
劣化の問題というよりも、そもそもの家づくりの違いが原因です。
お風呂場であれば、タイル張りが多く、目地のカビ・汚れの掃除が大変ですし、お手洗いも和式よりも洋式の方が利便性がいいです。
暮らしていく上で水周りの快適さは衛生面はもとより、何よりも気をつかう場所ですので、お金をかけるべき場所と考えましょう。
日本の家づくりとして玄関に段差が設けられていますので、あまり気にされない方が多いかもしれませんが、古民家の玄関は、今の玄関よりも段差が大きいです。
腰をかけやすいメリットはあるかもしれませんが、靴の着脱を考えますと、小さなお子様やシニア世代は特に、段差が大きいと大きな怪我に発展する場合もありますので、極力段差を少なくされるべきでしょう。
古民家は木の家が多くありますので、木が醸し出す、その古きよき雰囲気はリノベーションを行っても損ないたくないものです。
耐震や断熱のために、せっかくの雰囲気を壊さないように、できる限り、木の家をメインに事業を展開している工務店やハウスメーカーを探しましょう。
一つの地域でも多くの工務店やハウスメーカーが存在します。
どこに依頼しようかと悩まれるかと思いますが、その地域での『古民家』リノベーションの場合は特に実績があるところがおすすめです。
地元の気候にも詳しい業者なら、湿気が多い・乾燥しやすいといった土地の環境を熟知されているでしょうし、その気候に合わせて建築材の加工など適切な対応ができるからです。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
子育て世代でも手の届く家づくりをコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家に建築・リノベーションを行っています。
もちろんリフォームも承ります。
地元ならではの気候、暮らしを熟知していますので、気候に合わせた家づくりをお任せください。
山梨の自然とともに、豊かな生活を目指しながら、心地よい古民家へとリノベーションをすすめていきましょう。
弊社は、ヒアリングを大切にし、プランニングを行っていきますので、最初はざっくりとしたイメージでかまいません。お気軽にご相談ください。
まだまだ2020年コロナの影響は残っていますが、メールでのお問い合わせも承っています。少しずつ相談会・見学会も再開していきます。
参考までに過去の事例をご覧ください。