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家づくりの豆知識
2020/07/09
木の香りや温もりを感じながら生活できる「木の家」に漠然と憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。「木の家」というものに明確な定義があるわけではありませんが、その特徴とメリット・デメリットをご紹介します。木の家を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。
家を建てるときには、木造や鉄筋コンクリート、鉄骨造などさまざまな方法の中から選ぶことができます。木の家は文字通り木材を使った家のことをいいますが、構造だけではなく建具や内装などに木材を取り入れるような使い方をすることもあります。仕上げの素材に無垢材を使用することで、家の中でも木の香りや温もりを楽しむことができます。
木材を使用している木の家のメリットは、何といってもその素材感や雰囲気。フローリングに無垢材を使用している場合は、湿度が高いときでも素足で心地よく過ごすことができます。年数が経つと色味が変化して味が出るなど、経年変化を楽しめるのもメリット。また木の家は柱と梁で屋根を支える構造になっていることから、他の素材でできた家と比べて間取りの変更やリフォームをしたいときに対応しやすい特徴も持ち合わせています。将来家の間取りが変わる可能性がある場合にも木の家はおすすめです。
木の家のデメリットは、傷が付きやすい点。無垢材のフローリングでは、子供用のおもちゃやイスなどで傷が付きやすく、水をこぼした状態で放置していると傷んでしまうことも。傷が付きやすいのは自然素材を使用していると仕方がないことですが、お手入れを行うことで長持ちさせることができます。無垢材のフローリングであれば基本は乾拭きを行い、傷が付いたときはやすりで滑らかにすると平坦な表面に戻すことができます。
家を建てる際には、鉄筋コンクリートや鉄骨造などさまざま工法の中から選ぶことができますが、木の家には木造住宅ならではの魅力がたくさん詰まっています。
鉄筋コンクリートや鉄骨造は頑丈なイメージが強いかもしれませんが、木材は強度に優れている素材の一つです。引っ張ったり圧縮したり曲げたりすることができるため、柱や梁など家を支える箇所に適しています。実際に世界最高の木造建築『法隆寺』など1000年以上前から今も現存していることからも分かります。
木の家と聞くと木の良い香りを想像する人も多いのではないでしょうか。実際に木の家では、森林浴をしているようなリラックス効果が期待できます。木材の種類によって効果は異なりますが、木から発散される「フィトンチッド」という香り成分がリラックス効果を促してくれます。また高血圧の抑制や脈拍を落ち着ける、ストレスホルモンを低下させるなどさまざまな効果があるともいわれています。香りだけではなく、木目の美しさを見るだけでも雰囲気が良く癒してくれることでしょう。
木の家は湿度を調整してくれる性質があります。まわりの空気が乾燥すると木材が蓄えている水分を放出し、湿気が多いときには余分な水分を吸収してくれる働きがあるためです。これによって夏場はカビやダニといった害が発生するのを防いでくれ、冬場には結露を予防してくれます。木の家で住む人が一年中快適に過ごせるようになっているのは大きな魅力だといえます。
木材は空気をたっぷり含んでいることから、熱伝導率が低いのが特徴です。外の気温を家の中に伝えにくい断熱性を持っており、夏場は涼しく冬場は温かく快適な気温に整えてくれます。家の中で裸足になったときに、鉄やコンクリートと比べて木材は極端に熱かったり冷たかったりすることがないことを想像すれば分かりやすいかと思います。家の中の温度を快適に保てるということは、冷暖房費を抑えることができて節約や省エネにもつながります。
木の家で使用する木材は天然素材であることから、万が一火災が起こったときでも有害な化学物質が発生しません。火災時のリスク軽減はもちろん、シックハウス症候群やアレルギー対策としても有効です。
木の家は文字通り木造住宅ですが、使用できる木材の種類はさまざまです。木の家を建てたいと思っているのであれば、まずは木材の種類や性質を知っておきましょう。
ヒノキは主に福島県より南の本州、四国、九州が産地の木材。高価ですが耐久性に優れていることから家の土台や柱に使用されています。木目の美しさや爽やかな香りも魅力であり、消臭効果や抗菌性もあるため人気の木材です。清水寺や歌舞伎舞台の素材としても使用されている木材であり、曲げたり圧縮したりすることで強度が高まる特性を持っています。その一方で費用が割高であることや人によっては臭いが苦手だと感じられることもあるのがデメリット。
スギは世界最古の木造建築である法隆寺にも使われており、日本人にとって馴染みがある木材ですよね。本州、四国、九州が主な産地。乾燥するのが速いことや柔らかいことから加工しやすく、家では柱や梁、桁などで使用されています。肌触りが良いため床や壁に使用することも多く、耐水性もあるため長持ちするのもスギの性質の一つです。デメリットとしては、傷やシミが付きやすいことがあげられます。
ケヤキは街路樹にも多く用いられている広葉樹であり、本州、四国、九州が主な産地。木目が美しく重厚な質感を活かして、家の中では大黒柱や床の間などでよく使用されています。ケヤキは軽くて強靭という特徴から傷が付きにくいのがメリット。耐用年数が長い一方で、加工には技術と時間が必要であることや高級木材であることを頭に入れておく必要があります。
ベイヒバは文字通りアメリカやカナダなど北米が主な産地。水に強く耐久性に優れていること、加工しやすいことから、家の土台やウッドデッキなどで使用されることが多い木材です。天然素材のヒノキチオールやフェノール化合物を含んでいるため、シロアリやカビの発生を抑える効果や防腐効果があることもメリット。臭いが特徴的なので、家に取り入れるかどうかを決める前に一度実物を見て臭いを確認してみるようにしましょう。
ウォールナットはアメリカやカナダが産地のクルミ科の木材であり、耳にしたことがある人も多いかもしれません。塗料を塗っていない状態でもツヤがあり、木目が細かいのが特徴です。加工しやすい特徴もあるためフローリングや扉、家具などに使用されています。使い込むことで風合いが増してくるため経年変化を楽しむことができます。一般的に木材はだんだん色が濃くなることが多いですが、ウォールナットは明るい色になっていく傾向があります。強度があることや衝撃に強いこともウォールナットの特徴であり、美しさと機能性を兼ね備えている魅力的な木材です。
ブナは北海道西南部から九州地方、アメリカやヨーロッパなどが主な産地。他の木材と比べて木目が控えめなので、「木を使いたいけどそこまで主張しなくて良い」といった要望がある場合におすすめの木材です・曲木に適していることから家具に使われることが多く、木目が好きな人はフローリングに使用することも。変色や腐蝕しやすいデメリットがあるため、しっかり乾燥されていなければ曲がったりよじれたりしてしまうこともあることを頭に入れておきましょう。
家自体の住みやすさはもちろん大切ですが、住み続けるためには場所や周辺環境も重要なポイントとなります。ここでは山梨県の住環境や家づくりについてご紹介します。山梨県といえば富士山のイメージが強い人も多いことでしょう。富士山を臨む景観や美味しい水、瑞々しいフルーツ、自然豊かな環境など山梨県にはたくさんの魅力があります。
県庁所在地の甲府市は、歴史にまつわるお祭りが行われるなど城下町の雰囲気を残す町です。自然豊かな地域でありながらJRの特急で新宿駅まで1時間半で行くことができるなど、都心部へのアクセスも悪くありません。電車やバスが発達していて買い物しやすいことや子育てへのサポートが手厚いことなど、子育て世代に嬉しい魅力がたくさんあります。北杜市は山岳景観や社に囲まれる地域。動物と遊べる公園があったり子育て制度が整っていたりと、のびのび子育てしたい人におすすめです。南アルプス市は山に囲まれたエリアでさくらんぼ狩りや山でのアクティビティなど楽しめるスポットがたくさん。山梨県での家づくりをご検討の際は、エリアごとの特徴をぜひ参考にしてみてください。
「木の家」に漠然とした憧れを持っている人も多いかもしれませんが、もちろんメリットだけではなくデメリットもあります。また木材の種類によって特徴が異なるため、目的や用途に応じて木材を選ぶようにしましょう。木の香りや温もりを感じながら暮らしたい人、夏や冬も家の中で快適に過ごしたい人に「木の家」はおすすめです。
北伸建設は山梨県で家づくりを行っている工務店です。北伸建設は柱や梁、床版に天然の無垢材を、壁に漆喰や珪藻土といった自然素材を使用した家づくりを特徴としています。山梨県で家づくりをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。