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施工事例
家づくりの豆知識
2020/12/24
山梨県は自然豊かな環境でもあり、『古民家』の雰囲気とマッチしリフォームやリノベーション事例も増えています。
さて、一見リーズナブルにリフォームなど行えるように思えますが、手を加えなければいけない箇所が多く、思ったより費用がかかることも少なくありません。
そこで、少しでも自費を抑える方法として、『補助金』を利用することができます。いくつかの『補助金』を模索しご自身に最適な方法をお選びください。
コラムのポイント
・古民家が注目される理由は、人の原点に還れられるおもむきがあるからです。
・古民家でリフォームが必要な箇所は、耐震・インフラ・外観・内装が主だっています。
・山梨県内で利用できる補助金は自治体ごとに異なり、補助がある自治体のHPにリンクしています。
冒頭でもお伝えしていますが、「人の原点に還る」ような感覚になれるからでしょう。ではどんなことで「人の原点に還られるのか」を検証しましょう。
●日本ながらの風景や情景が溢れている
●スローライフに憧れ、心の豊かな生活ができそう
●木のあたたかみ、古材のよさを感じられる
昔ながらの風景であったり、緑豊かな環境の中で、ゆったりと過ごせそうな時間、何より木がもつ味わいを普段の生活から味わうことができます。
人の感覚はそれぞれですが、利便性に囲まれた生活の中で窮屈さを感じるからこそ懐かしさを感じる生活を求めるのだと思います。
さて古民家で暮らしたいと考えられたとき、まず古民家の物件を探されることでしょう。
もし購入されたとしてもある程度手を加えなければ。住むことが難しい状態です。
家が建てられる際は建築基準法を軸にいくつかの条例などに従わなければなりません。
現在の住宅における建築基準法では、震度6から7程度の大きな地震が起こっても倒壊しないレベルの強さを最低基準として建築することを義務付けています。
この基準は1981年6月に改正されているのですが、『古民家』では改正前の基準で建てられた場合が多くあります。
広告では築◯年と記載されていることが多いですから、ご自身で換算したりしましょう。また1982年に建てられた場合であっても、建築許可(家を建ててもいいですよという自治体が下す許可)が1981年の6月の建築基準法改正前に出されている場合もありますので、特に注意が必要です。
新基準に沿って建てられている場合は大がかかりな工事は不要にはなりますが、基準を満たしていない場合は、まず耐震補強など家の軸となる部分から工事が必要になります。
インフラとは道路や上下水道、電力、通信設備を指す総称であり、一見社会経済のことに感じられますから他人事に感じるかもしれませんが、住宅における意味合いは水道・電気・ガス・通信(ネット環境)などあり、生活には欠かせないものです。
『古民家』では使用されていたガス、お手洗いも水洗ではないといった今の生活では当たり前に感じる部分が異なることが多いです。
いくらスローライフのような生活を求めて『古民家』を購入しても限界があると思いますし、『古民家』ではない中古物件の購入の際でもキッチンやお風呂、お手洗いといった水周りはリフォームされることが多いです。
外観で大きく占める部分は屋根と壁です。エクステリアといって、玄関を含む外回り部分も行われますが、今回『古民家リフォーム』を行う場合に強度などを確認しなければ安心して住むことができないためにピックアップしています。
外壁や屋根は新築であったとしても可能な限り築10年で一度確認が必要です。
というのも雨風にさらされますので、どうしても外壁や屋根は傷みやすい部分だからです。ひび割れなど放置してしまうと、壁の中に雨が侵入し、家の骨格である柱が腐食してしまい、家そのものの強度も下がってしまい、安全に住めなくなる可能性が高くなります。
外観(外壁や屋根)は耐震と同じぐらい重要性がありますので、リフォームが必要と考えましょう。
『古民家リフォーム』ではそのままの間取りを維持することは少ないです。
現代の暮らし方と違っているため、リビングを広くしたいと考えられる方もいらっしゃいますし、バリアフリー対応にしたいと考える方もいらっしゃいます。
現在の建築法で「あらわし(梁あらわし)」といって天井の部分の梁をあえて見せるようにして、センスが光るインテリアの一部として活用したりすることもあります。
古材とミックスしてつくるお家も少なくありません。コスト削減になったり、あえて使うことで古材がかもしだす雰囲気を楽しめたりすることがあります。
先にお断りをしておきますが、2020年12月末日を起点にご紹介していますので、新年度2021年度には変更される可能性が大いにあります。
また補助金は各自治体により異なり、リフォームをされる住宅の所在地によります。
補助金は大きく分けて3つの種類があります。まず該当する種類のものがないか確認してください。山梨県内の自治体では主に購入時補助と耐震関連に力が入っています。
◯バリアフリー(介護)リフォーム
◯省エネ/創エネリフォーム
◯耐震リフォーム
◯中古住宅購入
古民家リフォームを考えておられる方の多くが該当するのではないでしょうか。もちろん、家族代々の住宅からリフォームを考えている方は該当しませんのであしからず。
さて、『古民家』を購入しリフォームやリノベーションを検討されている方にはお得に購入できるチャンスですが、残念ながら山梨県内の全自治体で実施されているわけではありません。以下の自治体が「購入」の補助をしています。
●富士吉田市(定住促進奨励金制度/40歳未満の方で市外からの転入の方が対象/上限100万円)
●都留市(市外から転入の方対象/移住定住促進奨励金制度/上限30万円(ただし40歳未満のご夫婦、中3までのお子様一人あたり、土地購入、2親等以内の方との同居など条件を満たすと各条件につき10万円が加算される)
●大月市(定住促進中古住宅取得助成金制度/上限20万円/内訳:基本助成金7万円、配偶者あり2万円、中3生以下のお子様最大9万円、親との同居2万円)
●韮崎市(住まいるマイホーム制度※令和3年3月31日までと確定/最大80万円/内訳:基本額20万円、子育て世帯30万円、市外からの転入30万円)
残念ながら今年度までの助成となっていますが、新年度から新たな助成金制度が見込まれますので、諦めずに確認してみてください。
●北杜市(子育て住宅購入費補助制度/最大100万円)
●笛吹市(子育て世代住宅取得補助金/最大25万円)
各市において、どのような助成金があり、上限額をご紹介しています。それぞれ詳細な要件設定もありますので、各市のHP(リンクしています)ので、ご確認もお願いします。
●甲府市(木造住宅耐震改修工事補助金/上限100万円/いくつか条件あり)
●富士吉田市(中古物件改修支援奨励金/最大50万円/いくつか条件あり、別で木造耐震の設計・工事費用補助制度)
ー>詳しくは富士吉田市のHP(中古住宅改修支援奨励金)をチェック
ー>富士吉田市HP(木造住宅耐震事業に関する補助)をチェック
●都留市(都留市空き家リフォーム事業補助金/木造住宅耐震改修設計支援/木造住宅耐震改修支援/木造住宅耐震性向上型改修支援/木造住宅耐震シェルター設置支援と数種類あり)
ー>木造住宅耐震改修支援/設計支援/向上型改修/シェルター設置はこちらをチェック(※令和2年度末まで)
●山梨市(耐震改修事業:設計に上限20万円、改修工事費:世帯条件あり、上限45万円もしくは120万円、建替工事費:世帯条件あり、上限60万円もしくは80万円/住宅リフォーム補助:上限10万円/耐震改修と併用可能)
●大月市(大月市空き家バンク成約物件リフォーム助成金:上限10万円/木造住宅耐震改修:世帯条件あり、上限60万円もしくは120万円)
ー>大月市空き家バンク成約物件リフォーム助成金はこちらをチェック
●韮崎市(木造住宅耐震改修:上限120万円/空き家バンク登録物件リフォーム補助金:上限110万円/住まいるマイホーム:上限90万円)
ー>住まいるマイホームはこちらをチェック(※令和2年度末をもって終了))
●南アルプス市(木造住宅耐震改修補助:上限80万円/住宅リフォーム等総合支援:上限10万円)
●北杜市(木造住宅耐震改修支援:世帯条件あり、上限45万円もしくは80万円/子育て住宅リフォーム費補助:上限100万円)
●甲斐市(耐震改修設計:上限20万円/耐震改修事業:世帯条件あり、上限45万もしくは80万円/耐震シェルター設置:世帯条件あり、上限18万円もしくは24万円/耐震リフォーム:上限20万円)
●笛吹市(木造住宅耐震改修/上限120万円)
●上野原市(住宅リフォーム補助:上限10万円/耐震改修事業補助:世帯条件あり、上限45万円もしくは80万円)
ー>10月31日をもって終了。新年度に期待しましょう。
●甲州市(木造住宅耐震リフォーム補助:上限20万円)
HOKUSHINは地元山梨県で新築・リフォーム事業を行っております。
これまでいくつもの古民家のリフォームでは自然素材を使った健康的で自然に優しい暮らしができるようにお手伝いしております。
参考までに過去の事例もご覧ください
購入時のチェックポイント
●建設時はいつか(特に1981年から1983年は注意が必要)