家づくりのご提案
施工事例
家づくりの豆知識
2021/02/25
2021年4月よりスタートする『省エネ性能の説明義務』は、何か面倒そう・・と思われるかもしれませんが、建てる家に対し、”長く安心して、コスパも考える”ために必要な説明なことです。
何を説明され、どう対応しなければならないのか、予め知っておきましょう。
コラムのポイント
・『省エネ性能の説明義務』は、売る側から買う側へ行う「重要事項説明」の一つであり、令和3年4月1日より施行される制度です。
・これから建てる家には、省エネ基準に適合させなければならない努力義務が課せられています。
・省エネ性能に適合させることは、後々生活にかかる電気代といったランニングコストだけでなく、健康的に暮らしていくことに関係します。
令和3年4月1日より施行される制度であり、建築士の設計を委託したものが対象です。
建築士は、施工主(依頼者)に対し、建てようとする家が【省エネ基準に適合しているかどうか】また【基準に適合させるために必要な措置とは何か】を説明します。
なお、施工主は説明されることを必要ないと判断された際には、説明を聞かなくてもいいのですが、<書面>にて説明が不要との証明をしなければなりません。
『省エネ性能の基準』を満たすことはお分かりいただけたと思いますが、具体的にどんな『省エネ性能』なのか考えてみましょう。
■屋根や外壁・窓などの断熱性能に関する外皮基準
■エアコンやLED照明など家庭内で消費される一次エネルギー消費量基準
以上の2点を満たすことです。
家の構造に大きく関わります。
例えば高断熱の窓やドアにするために二重サッシにしたり、壁に断熱材を用いたり、軒をつくることで日射を遮るようにします。
外皮基準を満たすと、
高断熱・高気密な家で夏は涼しく冬は暖かい家
となります。
家庭内で使用される電力を減らすことです。ポイントは家電・家電に付随するものです。
●24時間換気システムにより、室内の空気を入れ替え
●LED照明(省エネの代表格)
●冷暖房器具(住宅性能や部屋の広さに適した効率のよいエアコン)
●冷蔵庫など省エネ家電
●エネファームやエコキュートなどの給湯器
●太陽光発電システムの導入(蓄電池も可能な限り)
できる限り多くの省エネ家電を採用することで、家で使われる一次消費エネルギーが少なくなります。
一次消費エネルギーを減らすことで、電気代の削減につながり、1ヶ月・1年とかかるランニングコストも当然減ります。東京圏であれば約6万円近くコストが削減できていることが分かっています。
光熱費がおトクな家
で暮らせるのです。
日本国内は南北に長いため、地域により気候の差がありますので、8つに区分されています。地域区分に見合った基準は、一体どのくらいの性能にしなければならないのか、詳細な計算は建築士が行ってくれます。
しかし、一般の方が理解しやすいように、省エネ性能がわかるランクとして★(BELS/ベルスマーク)が導入されました。
基本は★★となっており、最高ランクは★★★★★です。
これから建てようとする家が★いくつになるのか楽しみですね。
単純に『省エネ性能』についてお話しましたが、”健康”との関連性が見えていません。
消費エネルギーよりも、高気密・高断熱であることにポイントがあります。
ヒートショックとは、高齢の方が発症しやすいのですが、家の中の急激な温度差により血圧が大きく変動し、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こし、身体へ悪影響を及ぼすことです。
若いから大丈夫だと考えないでください。体に影響を与えているのは同じです。
高気密・高断熱であることは、家全体の温度がほぼ一定に保つことができます。
そのため、気温差による血圧の変化を抑えることが可能になるです。
加湿器をしたりしたあと、窓は結露でビチャビチャになった経験はありませんか。
毎日のように繰り返してしまうと、サッシの部分にはカビが生えたり、家そのものが傷みやすい傾向があります。
またカビからダニの発生を誘発したり、アレルゲンとなりハウスダストなどシックハウス症候群など様々な病気が起こりやすくなります。
現代の家の多くは、結露が起こりにくくはなってはいますが、ゼロではありません。
だからこそ、高断熱・高気密によりカビが生えにくい構造であっても、「換気」をすること、きちんと施工された「高断熱・高気密」の家であることが大切です。
高断熱・高気密は外の気温に影響されることが少なくなります。
もし停電となった際でも、自宅内にいることで、比較的暖かな環境で過ごすことができます。
また省エネを考える際、「太陽光発電システム」も選択肢の一つとなります。
「太陽光発電システム」は、電力をつくるわけですが、”貯める”ためには「蓄電池」が必要です。
しかし「蓄電池」があれば、停電に惑わされず電力を確保することができます。「蓄電池」にある電力を省エネ家電と高断熱・高気密のおかげで少しでも長く、効率的に使うことができるのです。
上を見るとキリがないかもしれませんが、住まいにおける『省エネ性能』が高くBELSにて★を5つ獲得できる【ZEH(ゼッチ)】があります。
Net Zero Energy House(ネッ ト・ゼロ・エネルギー・ハウス) の略であり、断熱・省エネ・創エネの3つの点で、住宅の年間エネルギー消費量を正味(ネット)で、おおむねゼロにする住宅のことを指します。
簡単にお伝えすると、住まいで使うエネルギーと、太陽光発電システムでためるエネルギーとほぼ同じのため、収支がゼロになり光熱費がゼロに近いことです。
なお【ZEH】を建てるには、ZEHホルダーという認定がされた工務店などで建てることはできません。
令和2年11月現在、全国のハウスメーカー、工務店を中心に7,603社がZEHビルダーとして登録されています。
【ZEH】として家を建てる場合、家の機能は非常に高くなりますが、より一歩上をいく設備費用がかかります。
収支ゼロになるといっても、電力会社との契約は不可欠ですし、最低限の費用はかかります。電力を売り買いするため、シュミレーションは行いましょう。
先にお伝えした通り、これからの「家」には『省エネ性能』の基準に適合させる努力義務が課せられています。
あくまで”努力”段階ではありますが、基準を満たすことで、生活にかかる費用を抑えられたり、健康的に暮らしていけるメリットがあります。
さらに今なら補助金を利用して家を建てることもできますので、大きなチャンスかと思います。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
ZEHホルダーでもあり、多彩な家づくりのご相談をお受けすることが可能です。
また、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家へとなる建築・リノベーションを行っています。
ご希望の間取りに合わせてカスタイズしていきますので、打ち合わせの際は、ヒアリングを大切にし、家づくりのご相談を承りますので、お気軽にお話ください。
木のぬくもりと省エネを実現させる家へ