家づくりのご提案
施工事例
家づくりの豆知識
2021/03/16
広い玄関は、家全体まで広々と感じさせる場所であり、家の運気を左右するといわれる場所です。しかし現実、狭い玄関では靴や傘だけでなく、外遊びの道具やベビカーなどモノであふれかえっていませんか。
玄関の収納のことを考えると、「シューズクローゼット」という選択肢もありますが、今回は収納だけではなく、他にも有効活用ができる、『土間』について提案します。
コラムのポイント
・土間は、日本の昔ながらの家に多くある空間であり、屋内でありながら靴をぬがずに作業場スペースのように使われていた場所です。
・土間の活用方法は、[収納][遊び場][趣味を満喫する][コミュニケーションの場]といろいろあります。
・土間の主な注意点は室内の気温管理ですが、工夫次第で対応ができます。
・土間のある家で、在宅ワークでの疲れもふきとばしましょう。
家の中にいながらも、靴を履いたまま歩けるようにつくられている場所のことを指します。
近年では、リビングと庭をつなぐ空間としてサンルームやテラスが多いですが、昔の家では、外と室内をつなぐ空間として『土間』を玄関先につくられていました。
『土間』では、農作業の道具の保管場所であったり、収穫物の保存場所として使われていたり、汚れてもすぐに洗えるように、タイルやコンクリート、漆喰(しっくい)を固めた床材が使われ、利便性が高い場所として活用されていました。
今、外と中をつなぐ空間としてサンルームやテラスが考えられていますが、コロナ禍で、在宅時間が増えているため広い空間が求められていること、さらに日本の古き良きを愛でる心が増えており、『土間』がひそかに注目を集めています。
『土間』そのものが人気を集めているわけですが、戸建にとどまらず、マンションにまで取り入れられています。
空間は使い方次第とはいいますが、玄関を広くすることで、自然のやわらなか風を感じられ、圧迫感が少なくなることで、心地よい空間が生み出されて、心にゆとりのある生活ができると考えられています。
『土間』という空間だけを考えると、古めかしさを感じますが、今は古き良き姿をスタイリッシュに導入することができます。
家の構造・建て方であったり、壁の様相であったりとモダンさ加わり、『土間』は『和』を好む方にとってスタイリッシュさをも感じます。
『土間』の最大のメリットはメンテナンスのしやすさといえますが、使い方は人それぞれです。主な活用法をご紹介します。
●収納スペースの確保
●小さなお子様の遊び場
●趣味を堪能する場所
●コミュニケーションの場所
玄関に置きたいもの、置かなければいけないものとあると思いますが、靴・傘(雨具)は家族が多ければ、特に散乱しやすいものです。
他にも、ベビーカーや車椅子、三輪車など外には置いておきたくない、大型のものもあれば、お子様の外遊び道具、中高生にもなるとクラブなどで使う道具と、ライフスタイルは違うけれども、室内に入れてしまうと室内が汚れてしまうからという理由で「玄関に置いておきたい」ものがあります。
『土間』は外と室内をつなぐ中間の空間です。雨の日やコロナ禍の不要不急の外出を控えなければならない中、公園にも足を向けにくくなっています。
しかし『土間』であれば、砂遊び・ねんど遊びなどさせてあげることもできますし、保護者の目から考えても、少々汚れても掃除しやすい場所であれば、「汚れ」を気にして、ストレスを抱え込むことも軽減されますので、お子様にとっても、保護者の方にとっても有益です。
アウトドア系の趣味からインドア系の趣味と様々ありますが、アウトドア系であれば道具が多いため「収納」にも役立ちますし、時にはミニキャンプとしてテントを立てて楽しむこともできるでしょう。
マウンテンバイクやツーリングに使用するバイクなど、雨に濡らしたくない大切な乗り物も『土間』であればおいておいたり、メンテナンスする場所としても活用できます。
ものづくりが趣味の方も、床の傷を気にすることなく、DIYも可能でしょう。
『土間』をミニサロンのように活用される方もいらっしゃいます。
ご近所の方とのたわいのないお話の場所でもいいでしょうし、家庭訪問などで室内ではなく、玄関先でしたいと考える方にも有効です。
家庭訪問で考えている場合、ご家庭の方針や学校の方針にもよりますが、掃除しないとと気構えてしまうストレスは少し軽減されるのではと思います。
『土間』はご紹介したように活用法が多く、つくるメリットは大いにありますが、注意点がいくつかあります。
■モノで溢れやすい
■底冷え
■バリアフリーにはならない
収納スペースや趣味スペースとして活用できるのですが、なんでもかんでも置きっぱなしにしてしまう可能性があります。
モノの多さや、収納場所をきちんと決めた上で加減することが大切です。小物であれば、ワゴンに収納するように決めておくと片付けやすく、散らかったままになりにくいでしょう。
『土間』の床材はコンクリートやタイルでつくられることが多いため、掃除のしやすさとしてはいいのですが、冬の寒さを感じやすいです。
壁や床がヒヤっとしてしまうと、室内の快適さが損なわれてしまいますので、『断熱』をしっかりと施工してもらうことが大切です。
今の建築技術・素材では断熱性が向上していますが、設計士さんとしっかり話し合いをし、どのくらい断熱ができるのか確認はすべきです。
『土間』は外と中をつなぐ空間で、靴をはいたまま行動できるメリットがありますが、室内との違いを出すためにも「段差」が設けられます。
車椅子を利用される方がいらっしゃる場合、車椅子の収納場所としては有効ですが、ご本人が段差につまずかないか、転倒し大怪我にならないかを十分に検討する必要があります。
在宅ワーカーにとって、家にいることは生活のメリハリがつきにくく、ストレスをためやすい状況です。
だからこそ今多くの方が求めている家とは「広い家」でゆったりと、プライベートも楽しめる家です。
『土間』があれば、室内に「広さ」を感じ、ゆったりとした気分になれますし、『土間』を上手に活用することで、趣味を活用できたり、ちょっとしたカフェ空間をつくりだして、時間や心にメリハリをつけやすくなるでしょう。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、3つのモデルホーム「雨楽(うらく)な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
「雨楽な家」は家は、無駄を省きながらも、『和』をモチーフに自然素材の家です。モデルホームでの見学にてぜひ、「雨楽な家」のよさを体感していただきたいと思います。
また、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家へとなる建築・リノベーションを行っています。
また注文住宅として、ご希望の間取りに合わせてカスタイズしていきます。打ち合わせの際は、ヒアリングを大切にし、家づくりのご相談を承りますので、お気軽にお話ください。
参考までに実例もご覧ください。