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新型コロナウイルス感染症の流行から１年以上が経過しワクチンの摂取も始まりましたが、終息はまだまだ先になりそうな様子です。外出時や人と会う時にはマスクをする、こまめな手洗いやうがい、手指の消毒などもすっかり日常の一部になりました。そんな中、インフルエンザの発生状況は大幅に減少し、直近６ヶ月で患者数は0.1％未満にとどまっています。オンライン上で出来ることが増え、テレワークを取り入れられる環境も整備されつつあります。この先、今の状況が落ち着いて流行前の生活に戻った後にも、手洗いや換気の習慣など、新しい生活様式の良いところは住まいづくりにも意識して取り入れていきたいですね。

室内に入ってすぐの手洗い場

玄関土間に設けられた「手洗い場」。外出後、室内の扉などに触れる前に手洗いを済ませることができて衛生的です。入ってすぐの場所にあることで、家族だけでなく家に遊びに来たお客様もすぐに手洗いがしやすい環境をつくることができます。

空気の流れを意識した窓や吹き抜け・おでかけ準備や除菌ができる玄関スペース

気持ちの良い空気を保つには、換気設備や空気清浄機なども役立ちますが、やはり窓を開けて換気を行うのが効果的です。換気は２時間に１回、5～10分程度が理想的。そして、一度の換気時間が長いよりも、換気の回数を増やすほうが効果的です。通風を意識した吹き抜けと窓の組み合わせで、一部屋だけでなく家中の換気も可能になります。

外出先から帰ってきてそのまま上着を掛けて置いたり、手荷物の除菌や手指の消毒ができるスペースがあると、家族がくつろぐ部屋の中にウイルスを持ち込みにくくなります。靴を履いたまま入れる土間収納はもってこいの場所です。マスクのスットクなども備えておくと、外出時に忘れることも防ぎやすくなります。花粉や黄砂などが気になる際にも役立ちます。

手間を減らす「家事ラク」な動線

家で過ごす時間が増えると、大変になるのが家事です。洗って干してを１箇所で済ませられるランドリースペースを設けたり、浴室や手洗い場の水廻りをまとめると、洗浄や殺菌を済ませてからリビングでくつろぐ、といった習慣も身に付きやすくなります。そして、外出の回数を減らすと１回の買い物の量も増えがちです。食材を玄関からパントリーへ運ぶ動線を短くしたり、収納する内容や容量も意識して計画しましょう。日常の手間を減らす「家事ラク」な動線は長い目で見ても暮らしを支えてくれます。

使いやすいワークスペース

テレワークやオンライン授業などの機会が増え、ワークスペースの確保も重要になりました。独立した書斎や子ども室があれば一番ですが、ダイニングや二階のホールなどに家族共有のワークスペースを設けると、状況に合わせて使い分けることができます。インターネット回線はWⅰ-Fⅰの利用でカバーできますが、案外ネックになるのが電源の位置です。長時間パソコンを使うことを前提にカウンターテーブルやホールにも電源を配置しておくと、電子端末の充電やちょっとした家電を使う際にも便利になります。

この他にも、家族が一緒に楽しく遊べる庭や、ひとりの時間を過ごせるロフトなど、家での過ごし方を具体的に考えて、実際に必要なものやどんな風に暮らしたいのかを、ご家族でお話して改めて家づくりの計画をしてみてはいかがでしょうか。

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