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施工事例
家づくりの豆知識
2021/04/30
建築士が施工主に対し、住宅の「省エネ性能を説明する義務」がスタートしてからまもなく1ヶ月が経とうとしています。
家を建てる際、家がどんな性能を持っているのか説明を受けますが、数値とメリットを中心に話をされても、施工主側からすると、言われるがままになってしまうかもしれません。
コラムのポイント
・省エネ性能の説明義務とは、建築士が施工主に対し、住宅の省エネ性能を伝える場です。
・省エネ性能を計算する基準値は、地域ごとに異なりますが、山梨県は、地域区分の中で、3,4,5,6地域に該当します。
・家電などで使用するエネルギー消費量の計算では、設備を整えることが前提になっていますので、引っ越し後すぐに高性能家電が設置された状態で引き渡しされます。
2021年4月1日をもって、義務化がスタートしました。いちおう2021年3月31日までに契約した場合は該当しませんが、説明を聞くことは可能です。
これから検討され、契約されるすべての方は、説明義務の対象となります。
●建築主へ省エネの必要性や効果などの情報を提供する
●建築主が省エネ性能についての説明の要否を確認する
●住宅(建物)の省エネ性能を計算し、省エネ基準の適否を行う
●計算・評価結果を建築主に説明する
制度化された大きな理由は、地球温暖化対策を進めるため、国民に建物で省エネの意識を高めてもらうことです。
まず建築主に、説明の要否を確認しますが、説明不要と判断された場合、説明不要としたことを書面に記す必要があります。
また建築主は、省エネ性能の計算・評価には別途料金が発生することにも注意が必要です。
計算・評価が無料でないことに驚かれるかもしれませんが、今回の制度内容が、あくまで省エネ性能に対する説明義務に過ぎません。
料金が発生するなら、やらなくていいと判断される方もいらっしゃるかもしれませんが、料金を支払ってまでしてもらう価値は十分にあります。
評価された後、省エネ性能が基準に満たしていると認められた場合、以下のメリットがあるからです。
●資産としての価値が高い
●生活にかかるランニングコストが安い
●室内が快適空間となる
もし、評価結果が、「省エネ性能の基準に満たしていない」場合、基準を満たすために必要な工事が説明され、追加工事をするかどうかの判断を求められます。
日本国内は、地域によって気候が異なるため、8つの地域に分類されており、多くの都道府県は、県ごとに調べれば該当する地域を割り出すことができますが、山梨県内は市町村ごとにも気候の違いがあるため、各市町村で割り出さなければなりません。
県内の市町村は合併した市がいくつかあり、旧の町・村の地域によって異なりますので、注意が必要です。
地域ごとの市町村は以下の通り。
●地域3・・・旧小渕沢町の北杜市、旧芦川村の笛吹市、忍野村、山中湖村、鳴沢村、小菅村、丹波山村
●地域4・・・旧上九一色村の甲府市、富士吉田市、旧明野村・旧須玉町・旧高根町・旧長坂町・旧大泉村・旧白州町の北杜市、旧大和村の甲州市、道志村、西桂町、富士河口湖町
●地域5・・・旧中道町の甲府市、都留市、山梨市、大月氏、韮崎市、南アルプス市、旧武川村の北杜市、甲斐市、旧春日居町・旧石和町・旧御坂町・旧一宮町・旧八代町・旧境川村の笛吹市、上野原市、旧塩山市・旧勝沼町の甲州市、中央市、市川三郷町、早川町、身延町、富士川町
●地域6・・・旧甲府市の甲府市、南部町、昭和町
■外皮面積(外壁・窓・屋根・床部分)の断熱性能(保温性)日射遮断性の基準値
■設備(太陽光発電等・冷暖房・換気・証明・給湯)で使われるエネルギーの基準
の2点の値を計算し、評価されます。
まず一つ目は、外皮面積の基準値はUA値(外皮平均熱貫流率の値)及び、NAc値(冷暖房期の平均日遮熱取得率)の両方で調べます。
施工主は、建築士に計算してもらうため、お任せ状態になりますが、基準値があり、おおよその数値がどのくらいかを知っておかれるといいでしょう。
基準値は以下の通り
●地域3: UA値 0.56、 NAc値 設定なし
●地域4: UA値 0.75、 NAc値 設定なし
●地域5: UA値 0.87、 NAc値 3.0
●地域6: UA値 0.87、 NAc値 2.6
2つ目の一次エネルギー消費量は、各設備の一次エネルギー消費量が、設計一次エネルギー消費量と同等もしくは上回っていることが条件となります。
各設備によって基準値が異なるため、「建築研究所」プログラムに入力することで算出されますが、数値よりも、どんな方法で算出されるかを知っておけばいいと思います。
省エネ性能の適合可否について、設備によるエネルギー消費量を計算しなければなりません。
つまり、家が建ち、引き渡しの際には設備が完備された状態です。一からご自身でエアコンなど家電を探したりする必要はありません。
快適に過ごせるように整えられた状態のため、お引っ越し後の心地よさは言うまでもないでしょう。
注文住宅の場合、あるモデルホームがあり、外観デザインや間取りをカスタイズしていく手法が多いです。
1からすべてを考えるのは、専門知識が必要ですし、完成イメージがしにくいためです。
さて、モデルホームがすでに省エネ性能が高い(高性能住宅)であると、計算・評価はされますが、省エネの基準値を満たした状態のため、適合可となり、追加工事の心配は少ないかと思います。
今高性能住宅の形態として認められているのは、「ZEH」や「パッシブデザイン住宅」です。
ベースとなる家を「ZEH」や「パッシブデザイン住宅」から選んでいくことから検討してみてはいかがでしょうか。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、3つのモデルホーム「雨楽(うらく)な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しており、ZEHビルダーとして認定されています。
高性能住宅である「ZEH」や「パッシブデザイン住宅」がすでにモデルホームとして提案しておりますので、選択していただきやすいかと思います。
また弊社は、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家へとなる建築・リノベーションを行っています。
またモデルホームを軸に注文住宅として、ご希望の間取りに合わせてカスタイズしていきます。
打ち合わせの際は、ヒアリングを大切にし、家づくりのご相談を承りますので、お気軽にお話ください。
参考までに実例もご覧ください。
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