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家づくりの豆知識
2021/05/27
広いリビングは、憧れの的となりやすく、家を建てよう、リフォームしようと考えた際には、「リビングを広く」したいと希望される方が多くいます。
一方で、広くしすぎたために、後悔した声も見受けられ、どうしたらいいのか、分からなくなっていませんか。
今回は、適切なリビングの広さ・どうすれば広く見せる・感じるリビングになるのかをお伝えします。
コラムのポイント
●リビングの適切な広さは4人家族で16畳以上、より快適さを求めれば20畳といわれています。
●床面積だけ広げることを重視すると、後悔することになりかねません。
●リビングは、家具の位置や間取りによって、予想よりも狭く感じられます。
●広く見えるリビングの秘訣は、自然素材の壁と全館空調システムを導入することです。
●広いリビングのデメリット解消には、高気密・高断熱の家であることがポイントです。
全体の床面積や、家族構成により、リビングの適切な広さが違ってきます。
平均的な広さは、16畳から19畳ですが、快適な広さと言われているのは、20畳です。
また、広さ・開放感を出すために、リビングに「吹き抜け」を導入する割合は、約4割です。
●開放感
●家全体が広く見える
●採光と通風のよさ
コロナにより在宅を余儀なくされている今、特に家の中が開放的であることが望まれています。
どんなに家という場所が好きであったとしても、「外」に出ると、少し開放的な気持ちになり、体もこころもリフレッシュすることができます。
また広いリビングには、たくさんの自然の光が入り、家全体を明るくしてくれます。明るいと、部屋もスッキリとして見えますし、奥の広がりも感じることができますので、より広く感じることができるメリットがあります。
●空調が効きにくい
●家電サイズが大きいタイプのものが必要になる
●リビング以外の部屋の面積が狭くなる
空調、エアコンを購入する際、◯畳サイズにおすすめと記載され、購入の判断基準にされていると思います。
8畳のお部屋で6畳サイズのエアコンを購入すると、効きが悪くなることは想像しやすいとは思いますが、実際は8畳のお部屋であれば、10畳サイズに適合したエアコンの方がいいと言われています。
つまり平均的な16畳から19畳であれば、20畳以上に適合しているエアコンが好ましいため、当然、エアコンそのものの値段も上がってきます。
現状のおうちよりも、広い家へと引っ越しさせる際には、エアコンの買い替えも必要になってくることを念頭におきましょう。
また、家族みんなが集まるリビングだからと、他の部屋よりも広くしますが、他の部屋を必要以上に狭くしてしまうと、窮屈感も同時に生まれてしまいます。
やはり、家族みんながリラックスするにはどのくらいの広さが適しているのか、どんな家具をリビングに置くのか、キッチンをどんなタイプにするのかも含めて考えると、後悔しないリビングにすることができるでしょう。
リビングの広さを、16畳、18畳、20畳に分けて、キッチンの間取りや、リビング内に設置できる家具についてご紹介します。
キッチン・・・対面キッチンではなく、壁付けキッチンがおすすめ
リビング内家具・・・テレビ、ソファやローテーブル
テレビ台に収納を兼ね備えたタイプにすることで、別の収納家具を置く必要がありませんから、スペースを確保することができます。
ただし、ダイニングにダイニングテーブルを置き、リビングにはソファを置いて、とリビングとダイニングを別々にしてしまうと、スペースがなくなってしまい、窮屈になります。
リビングに置くテーブルで、食卓を囲むような生活スタイルにするのがおすすめです。
キッチン・・・対面キッチンも可能ですが、壁付けキッチンにすることでゆとりがもてます。
リビング内家具・・・ローテーブル・ソファに加え、勉強・作業用のカウンターテーブル、収納家具
16畳に比べ、収納・家具に余裕が持てます。ローテーブル以外にも、ダイニングにはダイニングテーブルを置いても大丈夫と考えられる広さですが、あれもこれもと置いてしまわないように、バランスに気をつけましょう。
キッチン・・・ペニンシュラキッチン(片側のみ壁付けの対面キッチン)おすすめ
リビング内家具・・・18畳より1つ2つ多めに設置可能
リビングとダイニングで15畳ほどの広さを確保できることになります。少し大きめの家具を置けるため、収納に余力がもてます。しかしピアノであれば、幅をとりますので、できるだけシンプルにまとめられる家具がおすすめです。
リビングには最小限のものを置くだけにしたいところですが、利便性を考えると、収納もほしいですよね。
家具などを置きながらも、リビングが広く感じられるコツがありますので、ご紹介します。
生活が洋風化しているため、食事はダイニングテーブルで行うスタイルが当たり前となっていますが、テーブルさえあれば、いすが不要になるため、リビングを広く見せることができます。
客間での食事なら考えられることかもしれませんが、天井をより高く感じられるからです。座布団もささっと端に片付けることができますので、利便性としても高いと考えます。
無垢の木(自然素材の木)では、自然素材ならではのぬくもりや調湿効果があることで認知度が高まっていますが、空間を広く感じさせる効果も認められています。
また、新築やリフォームなどで、予め収納場所をつくってもらう(造作家具といいます)ことで余計な家具を購入し、置く必要がありませんので、設計時に相談されてみるといいでしょう。
パッシブエアコンのことで、本体一つを屋根裏などに設置し、家全体の空調を管理します。
リビングや各部屋に一台ずつエアコンを設置する必要がなく、また部屋の上部がスッキリするだけでなく、電気代も安くなるメリットがあります。
ただし、
高断熱・高気密の家でなければ、意味がありません。
高断熱とは、外気温を中に伝えず、高気密とは、室内の気温を外に漏らさず、室内の気温も一定の気温に保つ働きをする工法のことです。
全館空調システムを支えるには不可欠と言えますし、通常のエアコンを導入する場合においても、広いリビングの空調(エアコンの効きをよくし、電気代もあげない)を支えるために、必要なことです。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、家づくりに携わっています。近年では、ZEHビルダーとして認定されており、3つのモデルホーム「雨楽(うらく)な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
また弊社は、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家へとなる建築・リノベーションを行っています。
モデルホームを軸に注文住宅として、設計時には、ご希望の間取りに合わせてカスタイズしていきます。
打ち合わせの際は、ヒアリングを大切にし、家づくりのご相談を承りますので、お気軽にお話ください。
参考までに実例もご覧ください。