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2021/07/22
和室を明るい雰囲気にしたい、今ドキの和室ってどういう感じなのだろうか。
昭和から平成初期・中期に建てられた家の多くには『和室』があり、古い・暗いといった印象があると思います。
しかし、和モダンスタイルが登場し、『和室』を『明るい和室』につくることができるようになったのです。
今回は『明るい和室』づくりのコツを、和モダンスタイルでの事例をご紹介しながら、お伝えします。
コラムのポイント
●明るい和室は、和モダンスタイルを採用することでつくることができます。
●和モダンスタイルは、日本の伝統的なスタイルと、外国のデザインを組み合わせることで機能性やデザイン性をアップしたスタイルです。
●和モダンスタイルは、純和風の家にも、ナチュラルテイストの家とも相性がよく、積極的に取り入れやすいです。
●和室そのものは、あると使える部屋であり、日本人にとって落ち着く空間であることが分かっており、早々につくるべきでしょう。
伝統的な日本のスタイルの家づくり(和室や床の間、ふすまや障子など)に、洋風のスタイルを織り交ぜたものです。
現代の多くの住宅では、洋風スタイル(リビングルームにソファなどを配置し生活するスタイル)がベースとなり、リビングの一部や隣室に和室を取り入れるパターンが主流です。
どちらにおいても、和と洋を組み合わせ、雰囲気ではケンカすることなく、見事に調和しています。
和モダンスタイルは、和と洋のミックス、いいところを集めたスタイルと言い換えてもいいでしょう。
家づくりやインテリアで和モダンを取り入れるなら、以下の和モダンの特徴を抑えておくことがポイントです。
●目線は低い位置
●シンプルを基調としながら、明るい色でアクセントをつける
●木を生かす
かつて日本は、床に座って生活していました。今は椅子に座って生活することが主流です。
食事はダイニングテーブルで椅子に座る、リビングではソファに座っていることが多いでしょう。
つまり、自然と目線の高さ、位置が上に上がっていたのです。
和モダンでは、床に座って生活していた日本の伝統スタイルを復活させ、目線の位置が低くなるように考えられたのです。
一つの例をあげるとすれば、「掘りごたつ」です。
足の部分を掘った状態にすることで、座る場所は、床に直に座りながらも、まるで椅子に座っているかのようなスタイルです。
ですが目線は、高くなっていません。見事に、和モダンが実現しています。
和の基本は、シンプルかつ直線的です。一方洋風もシンプルではありますが、明るい色を差し色に空間を彩ります。
ただし、洋風での明るい差し色といえば、真っ赤・真っ青とはっと目の映える色使いが特徴ですが、和風での差し色といえば、若草色、藍色など華やかさより、安さぎを感じる色使いが好まれます。
和モダンでは、原色系ではない色合いを意識しましょう。
本物の木のあたたかみ、質感をふんだんに感じることで、空間に柔らかさをつくりだしてくれます。
日本・和の要素をたっぷりと感じさせてくれるのです。
さらに、木が多く使われている空間は、広く見せ、感じさせてくれる効果もありますので、和モダンでない場合も積極的に取り入れてほしいと思います。
和モダンの特徴を踏まえた上で、次に「和室」という場所・空間にどれだけ、和モダンを取り入れられるか、考えてみましょう。
和室を支えている「畳」と「壁」を分けて考えましょう。
畳の材料であるい草には、独特の香りがあり、リラックス効果もあることから、畳を好ましいと思っている人は大勢いますし、和室には欠かせません。
い草は、自然素材であり、保湿性・調湿性・クッション性もあり、素足で歩くと心地よく感じられます。
特に日本の初夏から初秋あたりまで、非常に湿気が多いですね。
日本の気候にとって、調湿効果のあるものは、積極的に取り入れるべきものです。
畳の問題点として、経年劣化として畳の色褪せ・カビやダニ問題がありました。
しかし技術開発がすすみ、畳の材料を、い草ではなく和紙を用いたり、木質素材を用いたり、樹脂素材用いたりすることで、カビやダニ、色褪せを防ぐといった機能性も加わった畳ができたのです。
今自宅にある畳の性能が気になってはきますが、畳の性能が向上したことに加え、畳の色もバリエーションが増えたことは、喜ばしいことです。
なお、現在の畳には、高性能畳を中心に、縁あり・なし、長方形・正方形、カラー畳があります。
伝統的な和室であれば、畳には縁があり、敷かれている畳の色はすべて同じです。
空間全体が、単調なため、遊び心がほしいところです。
和モダンの和室では、畳に縁がなく、正方形、色味もコントラストをいかすように、2色使いされることが多いです。
縁のない畳は、色味が単調になってしまいますが、コントラストのある色味を組み合わせることで、楽しさも加わります。
フローリングとの相性がいいこともご覧の通りですし、空間にリズム(変化)が加わっているのも、見て感じ取れるのではないでしょうか。
4方を囲う壁だけでなく、開口部となる窓や襖・障子も含めて考えます。和モダンを追求していきましょう。
漆喰から土壁・砂壁などいろいろありますが、落ち着きのある色合いが好ましいです。
柱などの木と似た色や、畳の色よりワントーン暗めの色にするのがいいでしょう。
格子柄は和モダンの特徴の一つです。畳をコントラストにすることで、格子柄が見えますが、障子や窓にも取り入れます。
ちょっとした丸い形の飾り窓をつくり、中を格子にすることで、モダンさをさらに加えることができます。
ほかにも、収納(押し入れ)の扉も畳と同じ色み、コントラストも入れると、斬新さも加わって、『明るい和室』になります。
梁とは、家を支える大切な部分のことで、見えないようになっていることが主流でした。
しかし、あえて梁を見せることで、天井の方へ空間がさらに広がり、開放的な雰囲気をつくってくれます。
和モダンならではの手法かと思います。
和室そのものは、あると使える部屋であり、日本人にとって落ち着く空間であることが研究により明らかになっているため、積極的につくるべきと考えます。
伝統的な和室の場合、い草を直接日光に当てることが、長期的に難しい状態だっため、日を遮るようにつくられていました。
しかし、畳そのものの高性能化により、色褪せ問題を解決し、日が入る設計も可能となりました。
和モダンの和室は、洋室との相性がいいだけではなく、家全体を明るくおしゃれに見せてくれます。
ぜひ和風(和室)・和モダンが得意が工務店などに、ご相談ください。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、3つのモデルホーム「雨楽(うらく)な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しており、ZEHビルダーとして認定されています。
「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家へとなる建築・リノベーションを行い、自然を慈しみ、楽しむ暮らしをご提案します。
お子様が、すくすくと育つ環境作りを家づくりを通して、お手伝いしたいと考えます。
打ち合わせの際は、ヒアリングを大切にし、暮らしに合う家づくりについて、ご相談を承りますので、お気軽にお話ください。
参考までに実例もご覧ください。