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家づくりの豆知識
2021/08/27
風通しがいい家では、窓から入る自然の風は、心地よく感じられるだけでなく、家(建物そのもの)や家具にもいいって知っていますか。
『風通しをよくする』ことに対し、分かってはいるものの、夏や冬は季節がら厳しいものがありますし、春や秋も、花粉などの理由で、家の窓を開け、自然の風が入ることが否定的に考えてしまいます。
また、24時間換気システムがあるため、換気はできているから、『風通しをよくすること』をあまり考えなくても大丈夫と思っていたら、考えを改めましょう。
今回は24時間換気システムだけに頼らず、『風通しのいい』ことの大切さ、『風通しがいい家』にするための家づくり・工夫点をお伝えします。
コラムのポイント
●家の風通しが悪いと、湿気がこもり、結露・カビが発生し、建物・家具が傷みやすくなり、ひどい場合は漏電や火災発生の危険性が高まります。
●『風通しがいい』家のメリットは湿気をためないだけではく、風の通り道を確保し、空気の循環をはやめ、室内を快適に導きます。
●家を建てるなら、換気ができることではなく、『風通しのよさ』を考えましょう。
●『風通しのいい家』の間取りポイントは、風の動きを考え、窓を配置することです。
目次
なぜ風通しをよくしなければならないのでしょうか。風通しが悪いと何か良くないことが起こる可能性があるからです。
そもそも多湿な気候の日本では、”湿気”が室内にこもりやすく、”湿気”を逃がすには、家であれば、窓を開けることが一番の対策です。
風通しが悪いと何が起きるのか、考えてみましょう。
□結露の発生
□カビ・ダニの発生
□シックハウス症候群を発病するリスクが高い
それぞれが別のものとして発生するというよりも、順番に引き起こすと考えてもらうといいと思います。
湿気(水分)がたまり、結露が発生し、その結露がカビとなり、ダニが好む環境へと変えていきます。
そして、カビ・ダニに人の体がアレルギー反応を起こしていくと考えられています。
漏電・火災を引き起こす可能性た高くなります。
漏電は、家電製品の劣化が原因となることが多いのですが、実は、漏電を引き起こす2大原因が湿気と結露です。
漏電すると、人に感電してしまったりすることもあります。
またコンセントにホコリが溜まりやすいですが、そのまま放っておくと、ホコリが湿気を吸い、漏電、火災へと繋がってしまうのです。
反対に風通しがいいと、結露・カビ・ダニの発生の抑え、シックハウス症候群を発病するリスクを軽減することが可能です。
では他にメリットがないのでしょうか。
■室内の熱気を逃しやすい
■匂いを逃しやすい
■エアコンに過度な負担をかけない
■自然の風の心地よさを感じやすい
夏、家に入ると、ムワッとしませんか。
中が換気が十分にされていないために、熱気がこもってしまうためです。
さっと、窓を開け、風通しをよくすると、外の熱気があるとはいえ、室内の熱気を追い出してくれます。
嫌な匂いがしたら、換気しようとしますよね。
新鮮な空気が、自然に室内に入り、循環してくれます。より風通しがいい家の方が早く空気が入れ替わります。
一見、夏なのに窓を開け、暑い空気が室内に入る方がエアコンの効きが悪くなるのではと考えるかと思います。
しかし、エアコンをつける前は、大体は室内に熱気がこもっている状態です。
先にこもった熱気を追い出しておくことで、エアコンの効きが早くなり、過度な負担をかけることもなく、ランニングコストも少なくてすみます。
春や秋など、涼しい風を感じると心地いいですよね。
自然の風は、人工の風には叶わない柔らかさであったり、冷たさであったり肌にとって気持ちいいと感じられるものです。
風通しがいい家であれば、室内にいながらも、自然の風を体感しやすくなります。
風通しの大切さは分かるけれど、24時間換気システムがあるから、風通しがいい家にこだわる必要がないと思っていませんか。
さらに、夏や冬は季節がら窓を開けた場合、厳しい気温を感じますますし、春や秋も、花粉などの理由から窓をあまり開けたくないと考えているかもしれません。
現在、新築では24時間換気システムを導入することが義務化されています。
稼働させることによって、一定の時間ごとに室内の空気が入れ替わるシステムです。
そもそも、「換気」とは空気を入れ替えることであり、『風通し』とは、風の通り道ができることです。
『風通し』ができれば、「換気」もできることになるため、同じように感じられますが、”風の通り道”をつくることが前提にあると考えるといいでしょう。
『風通しがいい家』とは、”風の通り道”がしっかりと確保されている家のことです。窓やドアが大きければいいというわけではありません。
以下のポイントをしっかり押さえることが大切です。
多くのプライベートルームでは、1面に窓があり、反対の面にドアがあることが主流です。
ドアを開ければ、風の通り道は確保できるのですが、実際に生活をするとドアを開けっぱなしにすることは少ないでしょう。
大きな窓ではなくても、小窓で”風の通り道”を確保することができますので、検討してください。
高い位置の窓は、開け閉めが簡単にできる位置ではないため、どんな窓にするのかもポイントになりますが、取り付ける場所としてはおすすめです。
理由は暖かい空気は上に溜まるからです。
上から抜けていく”風の通り道”をつくることで、空気の流れをよくすることができます。
窓を対角線に作る際に考えるといいでしょう。地域や立地によって、風が北から南、東から西に流れるなど異なります。
また天候によって、風向きも変わりますが、大体の日は同じ向きに向かって流れいきますので、地域性・立地条件からしっかり判断する必要があります。
『風通しのいい家』は、建物そのものにとっても、人にとっても健康的に過ごせる環境をつくりだしてくれます。
長く暮らしていく家ですから、『風通し』のよさを考えて家を建てるべきではないでしょうか。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、新築・リフォーム事業を展開しており、ZEHビルダーとして認定されています。
3つのモデルホーム「雨楽(うらく)な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸にご提案しており、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家を考え、自然を慈しみ、楽しむ暮らしをご提案します。
参考までに実例もご覧ください。
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