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2022/04/21
和室は、日本らしさを感じる部屋であり、落ち着きやすい部屋ですので、部屋の一室は和室にしたいという考えもあり、どこに和室をつくるべきか、間取りを考えていると悩みますね。
また昨今の新築の間取りでは、リビングの一角に、和室スペースがつくられることが多いです。その和室を小上がりにするか、フラットにするかで、頭を抱えることでしょう。
今回は、和室をリビングのつづき、一角につくることを前提とし、小上がりの和室がいいのか、フラットな和室がいいのか、比較します。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
小上がりの和室とは、部屋の床から一段高くなっている場所に設けられた畳スペースのことです。
小上がりになっている「和室」という認識よりも、リビングの一角に設けられた畳スペースとして認識される場合もあります。
□空間が立体的に感じられる
□リビング全体がおしゃれに見える
□ちょっとした腰掛けになる
□段差となる部分を収納部分にすることができる
□空間が立体的に感じられる
部屋は、奥に広がりが感じられると部屋そのものが広く感じられます。
リビングの中に小上がりの部分ができることによって、目線が、下から斜めに上がるようになります。
おかげで、同じ部屋であっても、より奥があるように感じられ、広く見えます。
□リビング全体がおしゃれに見える
小上がりの和室は、メリハリがつき、目新しさも加わって、さりげないセンスのよさが感じられます。
和風と洋風が、うまく調和され、和モダンスタイルのように見えます。
□ちょっとした腰掛けになる
来客の方が多い際は、ソファもダイニングチェアも人でいっぱいになっている場合や、ふとした時に小上がりの段差が腰掛けがわりになり、活用することができます。
また小さなお子様を寝かせたいときや、オムツを変えたいときに、重宝します。
もちろん、転落することに気を配らなければなりませんが、抱きかかえている状態から移す場合に、ほどよい高さが、抱いている方の腰の負担を軽減することができます。
□段差となる部分を収納部分にすることができる
リビングで収納場所を確保しておくことは、生活を快適にできるかどうか、左右するものです。
小上がりの段差部分を、引き出しのように収納スペースにすることができれば、ストックのオムツ、雑誌、おもちゃなど隠したいものの置き場所にピッタリです。
■小さい子が転落してしまう危険性
■リビングの広さによっては窮屈になる
■小さい子が転落してしまう危険性
段差があることは、足腰の弱い方を含めて、足を滑られせてしまう可能性があります。
腰掛けたり、伝い歩きをする場合の支えとして、重宝しますが、和室部分から出る際に注意が必要です。
なお転落防止対策として、ベビーサークルを取り付けているご家庭もあるようです。
■リビングの広さによっては窮屈になる
小上がりの和室の人気のある広さは、4.5畳といわれています。
6畳あれば、立派な和室の広さです。
しかしリビングの適切な広さは、4人家族で16畳程度ですから、家具などを置くと、実質リビングは10〜12畳以下になってしまい、窮屈になってしまいます。
リビングの広さが十分でない場合、3畳で設置するご家庭もあり、ワークスペースとして十分活用することができます
ですが、窮屈に感じてしまい、リビングのみにしておくべきだったと後悔するかもしれません。
小上がりの和室をどのように使うのかをよく検討しましょう。
お客様の寝室にもと考えているなら、4.5畳以上は必要かと思います。
リビングの横につくることを考えた上で、小上がりか、フラットか、どちらの和室が希望を叶えられるのか、比較してみましょう。
<小上がりの和室>
庭に続くリビングの一角に設けられた小上がりの和室です。明るい日差しが差し込んでいること、周りに大きな家具が置かれていないため、広々としています。
<フラットな和室>
フラットな和室であるため、リビングがそのまま和室の広さとセットになり、広さが感じられます。
お子様がのびのびとおもちゃを広げて遊ぶ姿が、目に浮かびませんか?
結果は?
どちらもリビングを圧迫し、狭く感じられません。
家具の置き方も考えられますが、小上がりの和室をつくるなら、外とつながっているようにつくることが、ポイントかもしれません。
間取りを考えるなら、ライフスタイルの変化に合わせて、変化させる必要があるかどうかを考える必要があります。
例えば、子ども部屋であれば、最初は広く一つの子ども部屋にしておき、思春期になったら、2つに分けるといった具合です。
和室はどうでしょうか?
<小上がりの和室>
小上がりの和室の場合、寝る場所として使うのか、リビング学習での場所やワークスペースとして使うのかを考えるべきでしょう。
使い方によって、必要となる和室の広さが違ってきますし、窮屈に感じないために、リビングのどの位置に設置するかも重要です。
<フラットな和室>
リビングのどの位置に設置するかが大事にはなりますが、フラットであるため、リビングとして認識することができるでしょう。
結果は?
小上がりの和室より、フラットな和室の方が、場所をあまり選ばないという点で、間取りの自由度はあるでしょう。
<小上がりの和室>
収納スペースを段差の部分や、和室の一角に押し入れをつくることができれば、十分な収納を確保することができるでしょう。
<フラットな和室>
押し入れがあれば、収納スペースは確保することはできます。
結果は?
小上がりの和室でもフラットな和室でも、狭いと十分なスペースを確保することが難しいため、期待はできません。
しかし、段差があれば、狭いスペースでも収納スペースをつくることができるため、小上がりな和室の方が、収納スペースを確保できる可能性が大きくなります。
<小上がりの和室>
腰掛けに限らず、布団を敷くことがでいれば、ベッドスペースになります。ホテルライクのような生活が感じられるかもしれません。
<フラットな和室>
フラットな和室の方が、扉・仕切りを設置しやすいです。
すると、和室を一つの部屋として使うことができますので、プライベート感ができ、仕事など集中しやすいでしょう。
結果は?
あくまでリビングの一つのコーナーとして使うのであれば、小上がりの和室が向いています。
プライベート感を持たせたいなら、扉や仕切りをつけたフラットな和室が向いています。
小上がりの和室は、リビング内にメリハリが生まれ、おしゃれに見せることができます。また、腰掛けになったり、お子様の成長に合わせた使い方ができます。
一方で、フラットな和室は、リビングが一続きになっていることで、広く見えます。バリアフリーになり、怪我の心配が少なくなります。
また仕切りや扉を取り付けることができれば、完全な個室に変化し、プライベート性を保ちやすくなります。
和室を含め、間取りを考える上で大切なことは、ご自身のライフスタイルに合わせることです。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
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