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2022/05/28
長期優良住宅という言葉をよく目にし、いい家であるというイメージを持っていることでしょう。
しかし、何がどういいのか詳しくは知らないことが多いでしょう。
今回は、長期優良住宅がどんな条件で建てられた家なのか、また長期優良住宅を建てることのメリットをわかりやすくご紹介します。
コラムのポイント
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長期優良住宅とは、長期にわたって良好な状態で使用できるように一定の措置がされている住宅のことです。
新築も増改築された住宅も対象となり、第三者機関に調査を依頼しないと、「長期優良住宅」とは認められません。
現在、新築で建てられた住宅のうち、約4戸に1戸の割合で、「長期優良住宅」として認定を受けています。
(参考:長期優良住宅認定制度の概要について[新築版] )
・長期優良住宅”相当”とは?
長期優良住宅としての基準は満たしているが、きちんとした機関から認定されていない状態であることを示しています。
(引用:住宅性能評価・表示協会 長期優良住宅とは)
いずれも、長期で安全に、かつ快適に暮らせるためのものです。
それぞれの措置を行うために、次にご紹介する条件を満たす必要があります。
これからご紹介する8つの条件は、戸建て住宅に適用される基準です。
1.劣化対策
数世代に渡って住めるように対策をしておくことです。
木造住宅の場合、劣化対策等級(構造躯体等)が等級3であることに加え、床下空間の有効高さ確保及び床下・小屋裏の点検口設置することなどが求められます。
2.耐震性
耐震等級2であること。
また耐震等級1の場合、安全限界時の層間変形を木造住宅の場合、 40分の1以下 または住宅品質確保促進法に定める免震建築物であることが条件です。
3.省エネルギー性
断熱等性能等級が等級4以上であること。
4.維持管理・ 更新の容易性
維持管理対策等級(専用配管)が等級3であること。
なお維持管理対策等級とは、専用部分の給排水管、給湯管及びガス管の維持管理(清掃、点検及び補修)を簡単にするため必要な対策の程度を示すものです。
5.居住環境
良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたものであることとなっています。
もし建てようとする地域がまちづくり条例などがあれば、条例に従います。
6.住戸面積
少なくとも1階の床面積が 40 ㎡以上であり、全体で75㎡以上あることが条件です。
7. 維持保全計画
メンテナンスに関する項目です。
住宅の構造耐力上主要な部分 、住宅の雨水の浸入を防止する部分 、住宅に設置する給水又は排水のための設備において、定期的な点検・補修等に関する計画を策定しなければなりません。
例えば、給水管では、漏水や赤水、給水流量の不足など5年・10年・15年と20年と5年ごとに点検し、20年目には給水管を取り替えることを検討すると定められています。
(参考:国土省長期優良住宅認定制度の技術基準の概要について)
8.災害配慮
災害発生のリスクのある地域においては、そのリスクの高さに応じて、 所管行政庁が定めた措置を行うことと定められています。
山梨県であれば、建築基準法における災害危険区域、地すべり等防止法における地すべり防止区域、急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律で規定する急傾斜地崩壊危険区域などがあります。
⇒詳しくは山梨県/長期優良住宅の認定についてをお読みください
・税の優遇措置がある
・住宅ローンの金利が優遇される
・地震保険料の割引が適用される
・補助金の利用ができる
・資産価値が高い
・長く住める安心感
2023年12月31日までに入居した場合であれば、住宅ローン減税を適用することができ、控除対象額が5,000万円までとなり、控除率0.7%で、控除期間最大13年間、最大控除額455万円になります。
また、2024 年3月31日までに入居した場合は、以下3つの税が優遇されます。
・登録免許税
・不動産取得税
・固定資産税
登録免許税
保存登記 0.15%⇒ 0.1%に、移転登記は0.3%⇒0.2%と優遇されます。
・移転登記とは?
移転登記とは、不動産の所有権を移転したときに、その旨を登記することです。
(引用:athome 不動産用語集)
不動産取得税
課税標準からの控除額の増額 控除額 1,200万円 ⇒ 1,300万円に変わります。
固定資産税
減税措置(1 /2減額)適用期間が 1 ~5年間となります。
フラット35 S(金利Aプラン)及び維持保全型であれば、借入金利を当初5年間 年0.5%引き下げられ、さらに6年目~10年目年0.25%引き下げが適用されます。
耐震等級2であれば30%、耐震等級3であれば50%、地震保険料が割引されます。
地域型住宅グリーン化事業において、住宅1戸当たり110万円(最大)の補助を受けることができます。
家は資産です。その資産が評価される際に長く暮らせるいい家として「高く」評価されます。
気持ちの問題になりますが、家が安全であると証明されていれば、この家は大丈夫!と安心して暮らせることができます。
・建築費用
・申請手続き
・定期メンテナンス(履歴証明書必要)
いい家を建てるためには、設備費用、初期投資がどうしてもかかります。
しかし、2022年度中であれば地域グリーン事業の補助金を利用できる可能性があります。
補助金事業は、予算があり、予算を超えてしまうと申請期間内であっても終了となりますので、できるだけ早い時期に手続きをするといいでしょう。
長期優良住宅は、定められた第三者機関に認定の申請手続きを行わなければなりませんし、申請のための費用もかかります。
申請手続きは、工務店がしてくれることがありますが、費用の負担はしなければなりません。
認定後の税の優遇などを考えれば、決して損にはならないと思いますので、今は必要な費用と考えて、手続きすることをおすすめします。
長期優良住宅の条件にあるように、定期的にメンテナンスを行わなければいけません。
また、メンテナンスの履歴を残しておかなければならないため、面倒に感じるかもしれません。
しかし、いつ、どんなメンテナンスをしたか、残しておくと、大きな工事をする際などに役に立ちます。
長期優良住宅は、税制などの優遇されるメリットはありますし、生活上の固定費やランニングコストがお得になりますので、金銭面で安心ではないでしょうか。
また欠陥住宅ではなく、”優良”と認められているのです!気持ちの面でも安心して暮らすことができるでしょう。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
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