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家づくりの豆知識
2022/12/25
自然の多い環境、田舎では、近年薪ストーブを設置するお家が増えています。薪ストーブから見える炎は、心を穏やかにさせてくれますし、何より、薪ストーブのあるお家はおしゃれですよね。
また薪ストーブは、暖房器具としてもとても優秀です。体を芯からポカポカと温めてくれますし、電気代・ガス代も不要、自然にも優しく、停電の際でも使うことができます。
ですが、薪ストーブにもデメリットがあり、設置場所によっては、せっかくの暖かさが損なわれてしまうことも。
今回は、薪ストーブを有効に活用するため、どこに設置することがふさわしいのか、他のキッチンや玄関などの間取りをどのように決めていくのか、まとめました。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
間取りを決める前に、薪ストーブのデメリットを知り、デメリットをカバーするような間取りにすることがポイントです。
□移動できない
□部屋が暖まるまで時間がかかる
□薪を入れ続ける必要がある
□薪の保管
□メンテナンス費用がかかる(業者に依頼する場合)
□地域が限定される
それぞれ見ていきましょう。
薪ストーブは、構造上、煙突を取り付けなければいけません。つまり、一度取り付けるとその場所から移動させることができません。
体を芯から温めてくれる、非常に優秀な暖房器具ですが、薪をくべ、火をつけ、薪ストーブが温まって、熱が広がっていくため、なかなか部屋が暖まりません。
石油ストーブや電気ストーブのように5分もすれば、暖かくなりますよね。ですので、少し寒さに耐えることに辛いときがあるでしょう。
暖をとるためには、薪を入れ続けなければなりません。火がすぐに消えるわけではないのですが、適宜、薪を追加しなければなりません。
薪を追加する楽しさもあるのですが、誰かが必ず薪ストーブを見ていなければいけないため、押し付け合いにならないように注意も必要です。
ひと冬を越すのに、どれほどの量の薪が必要だと思いますか?なんと、●トンです!
しかも薪がきちんと乾燥したものでなければ、しっかりと燃えてくれません。
まずは薪ストーブの近くにドン!と置いておき、その他は薪の保管場所から持ってくる必要があります。
つまり、薪専用の保管スペースが必要です。●トンの量を保管しなければいけませんから、専用の小屋をつくる方もいます。
さてさて、●トンは、いくらでしょうか?
答えは、2トンから、2.5トン程度です!想像できますか?
軽トラの荷台部分にいっぱいが最大350kgですから、まったく足りません!
保管しなければならない量の多さがイメージできましたか?
薪ストーブは、煙突の掃除が必要です。ご自身ですることがなかなか大変な場所ですから、当然プロに依頼することになるでしょう。
ただし、そのプロを探すことが大変なのです。多くの方は、設置してもらった業者に依頼するようですが、費用がかかります。
薪ストーブは、薪の調達、薪ストーブのメンテナンスのことを考えると、山の地域でないと難しいのです。
例えば、都市圏で薪ストーブを設置すると、薪の調達が難しい上に、薪代が非常に高額です。またメンテンスを依頼したくても、付近の地域には、業者がいません。
業者の移動費から負担することが想定されますので、メンテナンスだけで、余計な費用がかかることになるのです。
ですが、山の地域ですと、薪の調達がまずしやすいです。ご近所さんから分けてもらうこともあるようですし、ネットワークをはっていれば、木を無料で持って行っていいとう情報が公開され、取りに行こともできます。
また近年、薪ストーブを取り扱う業者が増えていますので、メンテナンスの相談などしやすい環境ですので、安心して薪ストーブを活用することができます。
POINT
●山梨県は、県土の約8割が森林です。薪を無料で持って行ってもいい情報もあり、調達はしやすい環境です。
●薪ストーブを取り扱う業者も多く、何かあっても相談先が見つけやすいです。
山梨県で家を建てるなら薪ストーブのある家がおすすめです!
薪ストーブを置くことを中心にして、間取りを決めていく必要があります。
以下のポイントを押さえながら間取りを決めていきましょう。
●薪ストーブの設置場所
●薪ストーブと薪の保管場所への動線を確保
●リビングを中心にした間取り
●吹き抜けや土間は導入しやすい
薪ストーブで温められた熱は、放射状に放出されます。もっとも効率よく薪ストーブを使うなら、部屋の中央です。
しかし、煙突を取り付ける必要があるため、と部屋の真ん中に置くことは、あまり現実的ではありません。
薪ストーブの効率性、人の移動の邪魔にならない場所と考えると、部屋の角か、壁側です。
薪は、薪ストーブのそばに置いておく場所と、別の保管場所の2箇所に分けて保管します。
別の保管場所は、多くは屋外です。勝手口やテラスを経由して外に出ますので、薪ストーブの横の行動線上に出入り口があることが望ましいですね。
薪ストーブを設置しない場合でも、家族が集まる場所であるリビングをどこにするかということから考えるかと思います。
薪ストーブも、リビングに設置されることが多いため、リビングから考えることは同じなのです。
リビングとキッチンはやはりセットとして考えていきますので、リビングの横や前になる間取りとなります。
また家事の動線を考えると、お風呂なども回遊できるように設置することが望ましいですね。
家を建てる立地条件も加味する必要があります。極力廊下を減らしたコンパクト設計がふさわしいのではと考えます。
家を日差しが入る、明るくて広い家がいいと希望する人は多いでしょう。
明るい家づくりには、吹き抜けが、広さが感じられるなら外と中をつなぐテラスや土間(リビング)が向いています。
【吹き抜け】
吹き抜けは、薪ストーブの煙突がすっと伸びている場にあると、壮観でリビングの雰囲気をぐっと引き立たせてくれます。しかし、暖まりの効率を考えると、少しデメリットになることは念頭に入れておきましょう。
【テラス】
薪ストーブのある家では、外に出ることを考えればテラスをつけて薪の保管場所までの動線を確保することもできます。
【土間】
薪ストーブと土間の相性は非常によく、土間に薪ストーブを設置することが増えています。
薪ストーブは、薪ストーブのよさをきちんと活かすことが大切です。デメリットがありますが、きちんと対処することができれば、デメリットを最小限に抑えることができます。
間取りについて考える際、とても難しいですが、ポイントを抑えながら、ライフスタイルにあった間取りにすることが、快適な家づくりの一歩です。
地元を熟知し、薪ストーブの設置の経験のある工務店に依頼することが、何よりの解決策です。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
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