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家づくりの豆知識
2023/11/20
車をしっかり収納できるスペースが欲しい、また住まいとしても機能的で、快適な家がいいなと思ったら、『ガレージハウス』が浮かんでくるのではないでしょうか。
『ガレージハウス』はまさに理想の家、暮らしやすい家と言えるかと思いますが、本当にあなたのライフスタイルに合っているのか、メリット・デメリットを知り、よく検討することが大切です。
今回は、『ガレージハウス』とはどんな家なのか、『ガレージハウス』のメリット・デメリットは何かをお伝えします。
また『ガレージハウス』のデザイン実例をご紹介しますので、理想の家づくりの参考にしていただければと思います。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
『ガレージハウス』とは、車を停めておくためのガレージを組み込んで建てた家のこと、つまり住宅とガレージが一体となった構造の家を指します。
インナーガレージ(ビルトインガレージ)がある家が『ガレージハウス』ですよ!
『ガレージハウス』はガレージ部分と生活をする居住スペースが一体となった家のことですが、メリットもあれば、デメリットもあります。
ご紹介するメリットが、ライフスタイルとあっていたり、こんな機能性がほしかった!と感じたりしたら、『ガレージハウス』を建てることをおすすめします。
一方で、こんな機能性を求めていない場合には、他の家づくりが向いている可能性がありますので、様々な家のスタイルを模索してください。
例えば、ガレージ部分に着目すると、ガレージは独立させ、カーポートを取り付ける、屋根を付けない、オープンガレージにするといったスタイルの選択肢があります。
では、具体的に、『ガレージハウス』のメリットについて考えていきましょう。
『ガレージハウス』のメリット
車が雨・雪にさらされることがない
車が雨・雪にさらされると汚れてしまいますよね。
『ガレージハウス』であれば、屋根が必ずついていますので、汚れにくく、洗車回数が減るでしょう。
さらに風やいたずらからも守りたい(セキュリティ強化したい)場合は、ガレージにシャッターをつけたり、四方を囲うようなデザインにすることがおすすめです。
近い距離に車を保管できる
『ガレージハウス』は扉を開ければ、目の前の距離に車を止めておくことができます。
雨・雪など天候・時間に関係なく車を愛でることができ、ちょっと車を見たいな、触りたいなと思う方にはピッタリな距離でしょう。
雨の日の車の乗り降りが快適になる(介護や子育ての際に特に実感する)
雨や雪の中、車を乗り降りする際に、体が濡れてしまうことがありますが、『ガレージハウス』であれば、その心配はありません。
また小さなお子様や車椅子を乗る方がいる世帯では、車の乗り降りが大変です。
ちょっとした距離が、非常にストレスに感じてしまいます。ですが、『ガレージハウス』はそのストレスを感じることがありません。
個性のあるデザインの家になる
ガレージ一体型のお家ですので、家の右側・左側・前とガレージの位置によって、デザインが異なります。
また狭小地などの住宅地では、1階部分をガレージにしたお家が多いですが、その他の住宅では、ガレージ一体型の『ガレージハウス』は多くありません。
だからこそ、個性のあるデザインがおしゃれに見えます。
テラスやウッドデッキ・土間の代用が可能
ガレージ部分は、車を止めおく場所としてだけではありません。使い勝手がいい空間として活用することができます。
例えば、BBQを楽しんだり、お子様の遊び場、DIYなど趣味をする場所として活用することができます。
テラスやウッドデッキ・土間でも同じ使い方ができますが、ガレージ一つでまとめられるため、機能性に優れていると言えるでしょう。
容積率が緩和される(床面積の5分の1以下の場合)
ガレージ部分を床面積の5分の1以下の面積にする場合、容積率が緩和されるというルールがあります。
よく固定資産税が安くなるという誤解をされがちですが、税金ではなく、建築基準法上のルールで、家を建てる広さに関係します。
一つの土地に対して、家を建てられる容積率(屋根のある部分)が決まっています。(なお地域により容積率が異なります。)
『ガレージハウス』に該当する「容積率の緩和」とは、ガレージ部分が全床面積の5分の1の面積であれば、そのガレージ部分は算入せずに計算できるため、その分を居住スペースに当てることができるわけです。
メリットを知り、『ガレージハウス』は魅力的だと感じたら、『ガレージハウス』での暮らしは快適になるかと思います。
以下に『ガレージハウス』がおすすめな人をまとめましたので、今一度ご確認ください。
『ガレージハウス』のデメリットも知っておきましょう。デメリットが分かれば、対策方法も見つけられます。
『ガレージハウス』のデメリット
居住スペースが削られる
広い土地であれば、ガレージ部分を広く確保しても、1階部分の居住スペースを十分に取れるでしょう。
しかし、横にスペースが取れない場合、居住スペースを確保するためには2階を活用せざるを得ません。
例えば、キッチンやリビングなどのメインの生活スペースを2階に配置する場合、買い物帰りには重い荷物を持って階段を上がらなければならないなど、いくつかの課題が生じるかもしれません。
したがって、生活動線をよく検討する必要があります。
動線や間取り決めが難しい
上記の「居住スペースが削られる」ことと関連していますが、ガレージと玄関までの動線が短いことが非常に利便性が高い一方で、寝室やリビングなどくつろぐ部屋がガレージに近い場合、『音』が気になることがあります。
そのため、くつろぐ部屋とガレージとの距離は離れている方が好ましいです。
また、キッチンなどの水回りや家事動線についてもしっかり検討しないと、快適な家、理想の家とはかけ離れてしまう可能性があります。
ガレージ部分の換気や照明に注意が必要(建築コストアップの可能性)
ガレージ部分は屋根や壁がしっかりしているため、暗くなりがちであり、十分な換気が求められます。
例えば、ガレージの前後をオープンにすると、光が差し込み、換気設備が不要になります。
一方で、ガレージ部分を3方向・4方向と完全に囲うようなデザインの場合は、ガレージ内の安全性を考えると、換気設備も照明も必要になります。この場合、設備費用がかかってしまいます。
ガレージ部分の広さが固定される
ガレージは家の一部として設計・建築されるため、完成後は広さの変更ができません。
予め2台分のスペースと確保する、将来的に大きな車に変わる可能性を考慮した広さを設定しておく必要があります。
となると、容積率の緩和の対象になる床面積の5分の1以上になる可能性が高まり、居住スペースに十分な広さが取れない場合が考えられます。
詳細については、土地の広さ、建ぺい率や容積率によりますので、プロにしっかりとご相談の上でご検討ください。
建物の強度をアップさせる必要がある
『ガレージハウス』は耐震性を心配する方がいます。
間口が広いため、耐震性に心配を抱く方がいます。これは、構造上、壁が比較的少なくなることがその理由です。
そのため、居住スペースとガレージ部分のバランスを保ちつつ、ガレージ部分の強度を向上させる(柱を強固にするなど)の工夫や構造計算が重要です。
弊社北伸建設では、施工する全ての建物に構造計算を行いますので、ご安心ください。
【デメリットをカバーする設計ポイント】
さて理想の家づくりにおいては、ガレージハウスだけでなく、希望するスタイルのメリットとデメリットを慎重に考慮することが大切です。
メリット・デメリットを言葉だけでイメージすることは難しいかと思います。事例を通じて、イメージをもっと具現化させましょう。
ガレージが横に隣接しているようですが、実はガレージ奥に玄関があり、正面にガレージがあるデザインです。
平屋のコンパクトハウスで、室内は木のあたたかみをたっぷりと感じとれる内装です。生活動線を考え、回遊動線になるように設計しました。
▶︎その他の部屋・間取りを詳しく見たい方は【里山のコンパクトガレージハウス】へ
軒や外壁材を工夫し、気候風土に合わせた設計であり、長期優良住宅です。
景色が一望できるロフトスペースもありますよ。
室内は、もちろん回遊動線を考えた間取りで設計しました。シューズクローク、パントリーと収納スペースもしっかりと確保していますよ。
▶︎その他の部屋・間取りを詳しく見たい方は【季節のうつろい一眺の家 (長期優良住宅)】へ
最後に、暮らしやすい家を建てる上で重要なポイントをご紹介します。
ネットや住宅雑誌などで、様々なデザイン、機能性のあるお家を見ることがありますよね。
それらの情は参考になりますが、ご家族のライフスタイルと合っていないと、完成後に後悔してしまうかもしれません。
例えば、近年人気のある家事室(ランドリールーム)は、常に室内干しをする世帯に向いています。一方で外で干したい方には、家事室は不要です。
『ガレージハウス』でも、ガレージは独立した方がいい、とりあえず屋根があればいいかなと思っているなら、『ガレージハウス』以外のスタイルがむいています。
家を建てる際、必ず予算があるはずです。
ローンの返済が日々の生活に負担にならないように、手の届く価格であることが重要です。予算とのバランスを考えながら、必要な設備を検討し、計画を進めてください。
年々整備される住宅の補助金制度や住宅ローン減税は、家を建てる上で利用しないともったいないです。
ただし条件は年々変わるため、確認が必要です。
弊社北伸建設では、地域型住宅グリーン化事業の補助金を利用できます。
長期優良住宅など高性能住宅として建てなければならないなどの条件があります。その他の条件や詳細についてはお気軽にお問い合わせください。
ご紹介したポイントを考慮することで、より満足度の高い、暮らしやすい家づくりが可能になることでしょう。
車の愛好家の方に限らず、利便性・機能性が高い家を建てたいと思ったら、『ガレージハウス』で理想の家を形づくることができるでしょう。
ただし、ライフスタイルに合っているか、『ガレージハウス』のメリット・デメリットも含めて、検討することが大切です。
弊社では、『ガレージハウス』に限らず、お客様のライフスタイルやご要望に合わせて最適な家づくりをご提案いたします。お気軽にご相談ください。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
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