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家づくりの豆知識
2024/10/20
新しい家を建てる際、収納計画は非常に重要です。
しかし、適切な収納の量を見極めずに多すぎる収納を設計してしまうと、居住スペースを圧迫し、掃除や管理が面倒になるなどの問題が発生します。
アウトドア趣味やDIYが趣味の方は特に、収納を確保しておかなければいけませんが、せっかくのスペースが無駄ならないよう「ちょうど良い量」の収納を見極めることが不可欠です。
今回は、新築の多すぎ収納での失敗を避け、家族全員が快適に過ごせる住空間を実現するためのポイントを紹介します。
収納面積の目安から、各スペースの最適なサイズ、失敗を防ぐチェックポイントまで、具体的な情報をお届けします。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
新築の収納計画では、多くの方が「多ければ多いほど良い」と考えがちです。
しかし、実際に収納スペースを多く作りすぎて失敗したという話をよく耳にします。
理想的な収納計画を立てるためには、よくある失敗談から学び、適切な判断を行うことが重要です。
収納計画で失敗する3つのケースを見ていきましょう。
新築時に収納を多めに確保した結果、リビングやキッチンが狭くなってしまったという事例がよく見られます。
例えば、広すぎるクローゼットやパントリーを設けたことで、居住空間が圧迫され、家族全員が快適に過ごせる空間が減少してしまうことがあります。
対策:実際の生活動線や使用頻度を考慮した上で、必要なスペースを見極める。
収納スペースが多すぎると、掃除や管理が煩雑になるケースもあります。
例えば、押入れや納戸に物が詰め込まれ、何がどこにあるのか分からなくなってしまい、物を探すのに時間がかかり、使わない物がただ積み重なってしまいます。
対策:使いやすい配置と取り出しやすい量に抑える
収納スペースを多く確保しすぎると、将来の生活変化に対応できず、逆に不便を感じることがあります。
例えば、初めはお子様の成長に合わせて、おもちゃや衣類を収納するために大きな収納を設けたものの、成長するにつれてそのスペースが空いたものの、使いきれず無駄なスペースを抱える結果となります。
対策:使い方の汎用性を考慮し、可動棚など変化に対応できる設計にする
収納は、「ちょうどいい量」の見極めが肝心です!
今の収納量をきちんと洗い出し、収納計画についてプロに積極的に相談してください。
ライフスタイルと変化を想定したプランをご提案します。
快適な暮らしを実現する収納計画には、適正な面積の見極めが重要です。
ご紹介する基準を参考にすることで、家族それぞれの理想的な収納量を算出できます。
将来の暮らしまで見据えた、ムダのない収納計画が可能になります。
新築住宅の収納面積は、延床面積の12~15%が目安です。
例えば、35坪の住宅なら、13~16畳程度の収納スペースが適正な範囲です。
収納面積を延床面積の20%以上に設定すると、居住スペースが圧迫される可能性が高くなります。
4人家族の場合、収納の基本面積は35坪の住宅で13~16畳が目安です。
標準的な収納の内訳は、以下の通りです。
子育て世帯の場合は、おもちゃや絵本、学用品のスペースとして1~2畳分の追加収納を検討します。
大きな収納が必要になる趣味を例に挙げて考えてみましょう。
キャンプ用品や釣り具などの収納には、基本面積に加えて2~3畳分の追加スペースが必要です。
またアウトドア用品は玄関土間やガレージ近くに配置することで、出し入れがスムーズです。
用品の出し入れ頻度に応じて、収納棚の高さや奥行きが調整できると使いやすさが向上します。
工具や材料の収納には、基本面積に加えて1~2畳分の追加スペースを確保します。
ガレージや土間収納に工具専用のスペースを設けることで、作業がしやすくなるためおすすめです。
収納棚は可動式にすることで、新しい工具や材料の追加にも対応できます。
より具体的な収納イメージをつくるには、収納計画を間取り別に考えることです。
各スペースの収納方法を理解することで、家族の動線に合わせた使いやすい収納が実現できます。
毎日の家事や趣味の時間を快適に過ごすための収納のアイデアご紹介します。
4人家族の玄関収納は、1.5~2畳が最適サイズです。
靴収納は家族一人あたり10足分を目安に計画します。
季節の上着を置く場合、6着分を一度に収納できるスペースがあると安心です。
さらに土間収納の奥行きは90cm以上を確保することで、ベビーカーやゴルフバッグの収納が可能になりますし、出し入れが楽です。
パントリーはキッチン面積の25%程度を目安に計画します。
パントリーの奥行きは45cmを基本とし、ストック品や調理器具を効率的に収納できます。
また家電収納は、毎日使う家電は取り出しやすい高さに、季節家電は上段に収納するなど、使用頻度に分けて配置しすると管理もしやすく、おすすめです。
リビング収納は、家具の配置を考慮して2~3畳を確保します。
以下がリビング収納に置くアイテム例です。
掃除機のような大型なアイテムより、小物で、かさばりやすいアイテムが多いため、しっかりと整理できるように棚と小物収納棚との合わせ使いが適しています。
なおリビング収納の扉は、開閉時の動線を妨げない引き戸式が効果的です。
ガレージ収納は、屋外用品の出し入れを考慮して2畳程度を確保します。
■収納に適したアイテム例
インナーガレージをご検討中の方は、ガレージ収納がおすすめです。
防犯面が気になる場合は、玄関の土間収納とまとめる方法も適しています。
新築の収納計画は、一度決めると変更が難しいです。
将来の暮らしの変化まで考慮した、理想的な収納計画の方法をご紹介します。
収納量を見積もることは、新築計画では不可欠です。
以下の5つのステップで確認することで、家族の将来まで考えた収納計画が立てられます。
STEP1:現在の収納物品を家族全員分リストアップする
STEP2:5年後の収納物品を予測して、20%増しで計算する
STEP3:家族のライフスタイルに応じた収納物を使用場所ごとに分類する
STEP4:収納場所ごとの適正サイズを確認する
STEP5:総収納量が延床面積の12~15%に収まるか確認する
具体的な算出方法をシミュレーションしてみましょう。各STEPで考えるポイントを提起しています。
STEP1:現在の収納物品を家族全員分リストアップする
STEP2:5年後の収納物品を予測して、20%増しで計算する
STEP3:家族のライフスタイルに応じた収納物を使用場所ごとに分類する
STEP4:収納場所ごとの適正サイズを確認する
STEP5:総収納量が延床面積の12~15%に収まるか確認する
収納計画には、プロならではの視点が重要です。工務店は、戸建てに住む家族の暮らしを熟知しています。
■プロに相談するメリット
メリットを考えると、すぐにでも相談することがおすすめです。
相談する工務店を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
■工務店選びのポイント
家づくりの経験豊富な工務店に相談することで、失敗のない収納計画を立てられます。
新築時の収納計画は、住まいの快適さを大きく左右する重要なポイントです。
多すぎて失敗しないよう、収納は延床面積の12~15%を基本に、アウトドアなどの趣味や子育てのライフスタイルに応じて調整を行い、将来の暮らしの変化まで考慮することも肝要です。
暮らしやすい間取りと収納の両立には、経験豊富な工務店に相談しながら、理想的な収納計画を立てることをおすすめします。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
子育て世帯が手の届く価格で、快適に過ごせる住まいをご提案します!
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