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家づくりの豆知識
2024/11/23
平屋は、家族全員が同じフロアで暮らす快適さと、安全で効率的な動線が魅力の住宅スタイルです。
近年では、平屋に「吹き抜け」を取り入れることで、開放的で明るい住空間を実現するケースが増えています。
天井が高く、大きな窓から自然光を取り込むデザインは、家族全員がリラックスできる居心地の良さを生み出すからです。
また、吹き抜けの設計は、1.5階建て(準平屋)にも関連性が高く、ロフトや部分2階を取り入れた空間作りに興味がある方にも必見の内容です。
今回は、平屋の吹き抜けについて詳しく解説し、1.5階建て(準平屋)との違い、吹き抜けのメリットやデメリット、対策方法、そしておしゃれな空間をつくるためのポイントをご紹介します。
平屋をご検討中の方はもちろん、1.5階建てにご興味がある方にも役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
平屋に吹き抜けを取り入れることを検討する際には、吹き抜けの特徴や他の天井デザインとの違いを理解することが重要です。
実は、平屋の吹き抜けは以下の2つのパターンが想定できます。
・1.5階建て(準平屋)の吹き抜け
・平屋の勾配天井
それぞれの特徴と違いを、まず明確にしましょう。
吹き抜けとは、天井を高くし、2階部分を設けずに大空間をつくり出す設計のことを指します。
天井の高さを活かして広々とした開放感を演出できるのが、吹き抜けのデザインの特徴です。
また、大きな窓を組み合わせることで、自然光がたっぷり入り、室内が明るく快適になります。
1.5階建て(準平屋)と平屋の吹き抜けは、どちらも開放的な空間を作る設計という点で共通しています。
1.5階建ては、平屋にコンパクトな2階部分を加えた住宅スタイルで、建築基準法上では2階建て扱いになります。
2階部分を一部吹き抜けにし、開放感を演出する、従来の2階建てと同じ設計です。
【1.5階建て(準平屋)施工事例・外観】
一方、平屋の吹き抜けとは、1階建ての天井が通常より高く、梁が見えていたり、家の構造が視覚的に分かる勾配天井の空間を指すことが多いです。
平屋の吹き抜けは、1.5階建て(準平屋)と比較して構造がシンプルであり、動線を効率的に設計できる点が大きなメリットとされています。
吹き抜けと勾配天井は、似たデザインに見えるものの、それぞれ異なる特徴があります。
勾配天井は、屋根の形状に合わせて天井を斜めに設計したデザインです。
吹き抜けが空間の縦方向への広がりを強調するのに対し、勾配天井は斜めのラインが特徴で、空間に動きをもたらします。
どちらも天井を高くすることで開放感を得られますが、勾配天井は断熱性や空調効率の面で吹き抜けより優れていることがあるため、暮らしやすさの観点で選ぶ際に重要なポイントとなります。
ご予算やご希望に沿ったプランをご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
平屋に吹き抜けや勾配天井を取り入れることで、家族全員が快適に過ごせる住空間をつくれます。
特に、「家族が自然と集まる、明るく開放的な空間が欲しい」と希望されるご家庭にとって、理想的なデザインです。
平屋の吹き抜けや勾配天井がもたらす主なメリットを解説します。
吹き抜けや勾配天井があることで、天井が高くなり、室内に広がりを感じられます。
平屋のリビングやダイニングに吹き抜けや勾配天井を取り入れると、自然光がたっぷりと入り、日中は照明をつける時間を減らすことも可能です。
大きな窓と組み合わせることで、開放的で快適な住空間を実現できます。
吹き抜けや勾配天井の空間はご家族の声や気配が届きやすいため、日常のコミュニケーションが自然と増えます。
特に小さなお子様がいるご家庭では、どこにいても安心感を得られる住まいになるため、子育て世帯に適した設計です。
吹き抜けや勾配天井は、家のデザインを洗練された印象に変える効果があります。
梁を見せるデザインや木目を活かした天井を採用することで、ナチュラルであたたかみのあるインテリアを楽しめます。
来客がある際にも、吹き抜けや勾配天井のあるリビングは、住む人のセンスを引き立てるおしゃれな空間として印象的です。
平屋の吹き抜けや勾配天井の空間には、ロフトやスキップフロアを設けられるという魅力があります。
例えば、ロフトを追加すると、収納スペースや寝室、趣味の部屋として使えます。
また、スキップフロアであれば、同じフロア内でも高さを変えることで視覚的に広がりを感じさせ、空間にアクセントを加え、階段を利用した段差を活かしたデザインが可能です。
開放感を保ちながらも、ロフトやスキップフロアでプライベート空間を確保でき、住まいの自由度が広がります。
吹き抜けや勾配天井の高い位置に設置した窓やシーリングファンを活用することで、室内の空気を効率よく循環させることが可能です。
暑い空気を上部から外へ逃がすことで、夏場でも快適な室温を保ちやすくなります。
自然換気の効果を活かせば、エアコンの使用頻度を減らせ、エネルギーの節約にもつながります。
平屋の吹き抜けは、光や風を取り込む開放的な空間が魅力ですが、注意したい点もいくつかあります。
また「光や風は取り込みたいけれど、冷暖房費が心配」「小さな子供がいるので、生活音が気になる」などの懸念も挙げられます。
デメリットをあらかじめ理解しておけば、設計段階で適切な対策を講じることができ、より快適な住まいを実現できるのです。
吹き抜けのある空間では天井が高くなるため、冷暖房効率が低下しやすい点が挙げられます。
特に夏は冷たい空気が下に溜まりやすく、冬は暖かい空気が上に逃げてしまい、冷暖房費が増加しがちです。
ですが、対策法は以下の5つあります。
どの方法を採用するか、ご予算も含めプロと相談することがおすすめです。
吹き抜けや勾配天井は音が空間全体に響きやすい構造です。
小さなお子様がいるご家庭や、リビングでのテレビの音などを気にする場合は、特に注意が必要です。
対策は3つあります。
※足音など、振動を伴う音については、音の性質上、対策では効果が限られることがありますので、ご注意ください。
平屋の吹き抜けや勾配天井の空間では、匂いの拡散が気になることがあります。
高い天井や広い空間では、料理や生活の匂いが広がりやすく、換気や空気清浄機を使わないと匂いがこもりやすいです。
対策は3つです。
吹き抜けや勾配天井の空間内に室内干しをする際、窓際付近に一時的に干す場合があります。
ですが、お料理などの匂いがつかないように、ランドリールームやサンルームのような専用の干し場をあらかじめ設けておくと安心です。
天井が高い吹き抜けや勾配天井では、日常の掃除や照明の取り換えが難しいです。
専用の道具や業者の手を借りる必要がある場合もありますので、利便性を考慮した設計・設備が不可欠です。
対策は以下の4つです。
吹き抜けや勾配天井を設けると、構造の強度を確保するために必要な工事が増えたり、断熱材や内装材が通常より多く必要になり、建築費用が割高になる場合があります。
ご予算に合わせた計画が必要です。対策は5つです。
吹き抜けや勾配天井は、住まいに開放感とおしゃれな印象を与えてくれます。
しかし、ただ天井を高くするだけではなく、デザインに工夫を加えることで、さらに魅力的な空間をつくることが可能です。
吹き抜けや勾配天井を活かしたおしゃれな吹き抜け空間をつくるためのデザインのコツを紹介します。
木材などの自然素材を使用すると、あたたかみのある落ち着いた空間になります。
例えば、木の梁や木目の天井や壁を使うことで、高さが強調され、ナチュラルな雰囲気を演出できます。
ナチュラルテイストだけでなく、和モダンや北欧テイストなどにも合います。
吹き抜けや勾配天井の空間では、照明をうまく活用することで、さらに魅力的な雰囲気をつくるのに効果的です。
ペンダントライトやブラケットライト、スポットライトを取り入れることで、空間を引き立てながら、実用的な明かりもしっかり確保できます。
吹き抜けや勾配天井のあるお部屋では、家具の配置にも工夫が必要です。
高さを意識して、床から天井までをうまく使う家具や、壁面を活用する収納を取り入れると、空間に無駄がなく、すっきりとした印象になります。
吹き抜けや勾配天井の壁面は広く、空間を引き締めるためのアクセントとして利用できます。
アクセントクロスや大きなアートやディスプレイ棚、遊べるクライミングウォールでを使って、視覚的にバランスを取ると、空間がよりおしゃれに見えます。
吹き抜け・勾配天井の空間では、色使いが重要です。
明るい色を使うことで広がりを感じさせ、落ち着いた色を使うとシックで落ち着いた雰囲気がつくれます。
家具や壁、床の色をバランスよく調整することで、全体の調和を取りましょう。
吹き抜けや勾配天井をリビングやダイニングといった空間とつなげる場合、床の高さや家具の配置を工夫して、ゾーニングを意識しましょう。
広がりを持ちながらも、各エリアにメリハリをつけることが可能です。
平屋の吹き抜けや勾配天井は、開放感と自然光を取り入れる魅力的なデザインですが、いくつかのデメリットもあります。
冷暖房効率や音の問題、匂いの広がりなど、気になる点もありますが、適切な対策を講じることで、快適で機能的な住空間を実現できます。
ご家族ののライフスタイルに合った設計を選び、より快適でおしゃれな生活を楽しむために、今回の情報がお役に立てれば嬉しいです。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
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