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家づくりの豆知識
2024/12/27
ヌックは、こぢんまりとした心地よさとデザイン性の高さから、近年注目を集めています。
リビングやダイニングの一部に取り入れることで、家の雰囲気をワンランクアップさせることが可能です。
今回は、「ヌックとは何か」から、小上がりスペースとの違い、空間づくりのポイントまで、魅力を徹底解説します。
おしゃれで快適な空間を実現したいと考えている方、家づくりに個性を加えたい方に向けて、ヌックスペースの実用的なアイデアと注意点をご紹介します。
コラムのポイント
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ヌックとは、スコットランドの「neuk(ヌーク)」が語源であり、「こぢんまりとして居心地のよい空間」であり、2〜3畳程度小さなスペースで設けられることが多いです。
ヌックでは、読書やリラックス、趣味を楽しむために使われることが多く、囲まれた空間であることが特徴です。
ヌックの人気が高まっている理由は、家族全員がそれぞれの時間を楽しめる場所をつくれるからです。
リビングの一角や窓際、階段下など、家の中にあるちょっとした空間を活用するだけで特別な場所ができます。
ヌックがあることで、自然と、個人の時間を大切にした暮らしができるのです。
ヌックがあると、暮らしにちょっとした豊かさをプラスできます。具体的なメリットは以下の通りです。
ヌックは、家の中のデッドスペースを有効に活用できます。
例えば、階段下や壁のくぼみ、廊下の一角など、通常は使われないスペースを居心地の良い場所に変えられます。
ヌックは、家族が集まるリビングの一角に設けることができるため、他の人と適度な距離を保ちながらも、プライベートな空間を持てます。
集中して作業をしたり、読書を楽しんだりすることが可能です。
居心地の良いヌックを持つことで、日常生活のストレスを軽減する効果も期待できます。
自分だけのリラックスできる空間があることで、心の安らぎを感じる時間をもつことが可能です。
ヌックは、インテリアデザインの一部としても魅力的です。
おしゃれな家具や装飾を取り入れることで、家の中に個性的なアクセントを加えられます。
ヌックは、書斎やキッズスペース、趣味のスペースなど、さまざまな目的で利用できます。
例えば、テレワーク用のデスクを設置すれば、集中して仕事ができる環境を整えられます。
また、リビングの一角にヌックを設けることで、お子様が遊ぶための安全なスペースを提供しつつ、大人がそっと見守ることも可能です。
ヌックを取り入れることで、広いリビングやダイニングに立体感を持たせられます。
小上がりやベンチを設けることで、視覚的に空間にメリハリをつけ、洗練された印象になります。
リラックスできる空間として「ヌックスペース」と「小上がりスペース」は人気です。
どちらも快適な住まいをつくるのに魅力的ですが、それぞれに特徴があります。
よく似た構造や用途を持つからこそ、違いを知ることで、ご自分の暮らしに合ったスペース選びが可能です。
家づくりや間取りを考える際に役立つ情報を、詳しく見ていきましょう。
小上がりとは、床を一段高くしたスペースのことです。
小上がりの和室や多目的スペースとして使われることが多く、畳を敷いたり、段差部分に収納を設けたりするのが一般的です。
ヌックと小上がりの一番の違いは、設計の目的と雰囲気です。
ヌックは「囲まれ感」や「こぢんまりた雰囲気」を大切にしたスペースです。
一方、小上がりは高さを活用して収納や多目的スペースをつくり、空間の広さを演出することが目的であることが多いです。
小上がりスペースとヌックをどちらを選ぶかは、家族構成やライフスタイルによります。
例えば、小さなお子様がいるご家庭では、リビングから見守れる遊び場や昼寝スペースとして小上がりが便利です。
一方で、リモートワークの増加により、自分だけの集中スペース、特別な場所をつくりたい人にはヌックがおすすめです。
ヌックと小上がりスペースの両方を取り入れることも可能です。
例えば、リビングに小上がりスペースを作り、別の場所に読書(リーディング)ヌックや書斎ヌックを設置すれば、家全体がさらに快適になります。
限られたスペースを上手に活用することで、どちらも取り入れられます。
ぜひご希望をお聞かせください。ご予算にもあったプランをご提案いたします。
ヌックスペースは、用途によって適切な設置場所やデザインが変わります。
まずはどんな用途のヌックスペースがあるのか、ご紹介します。
いずれも用途が明確です。
用途によりさまざまなヌックスペースがつくれます。ではどこにつくるのがいいのか、考えてみましょう。
窓際にヌックを作れば、自然光を取り入れた明るい空間が実現します。
特に大きな窓のそばにベンチシートを配置し、カーテンやブラインドを工夫することで、時間帯に応じた雰囲気作りも可能です。
どんな用途のヌックでも適していますので、取り入れやすいです。
階段下の空間を使ったヌックは、省スペースでありながらプライベート感が得られるのが魅力です。
小さな机や棚を設置して書斎ヌック、座布団やテントを置いてキッズヌックやペットヌックにもおすすめです。
ほどよい狭さを活かしたヌックが適しています。
壁面収納の一部をヌックとして活用するアイデアです。
棚の中にベンチや小さな机を組み込めば、収納スペースと一体化できます。
食事やカフェタイムを楽しむテーブル(ブレックファースト)ヌックには適しませんが、その他のヌックにはおすすめです。
部屋の隅にヌックを作ると、独立感のあるスペースができます。どんな用途のヌックでも活用できるためおすすめです。
部屋全体と調和するデザインに仕上げると、統一感が生まれますし、少し異なるテイストにするとプライベート感が強まります。
ロフトスペースにヌックをつくると、隠れ家のような特別感が楽しめます。
ただし、行き来がしやすいように、はしごではなく、固定階段を設けることがおすすめです。
またロースタイルの家具や落ち着いた照明を使うことで、狭さを感じにくい居心地の良い空間に仕上げられます。
カーテンやパーテーションを使って、リビングや寝室の一角をヌックにする方法です。
仕切りがあることで、他の空間から独立しつつ、閉塞感のないデザインが可能です。
壁に設けたくぼみを利用したヌックは、空間を無駄なく使えるのが特徴です。
特にリビングや廊下など、レースカーテンをつけると、こぢんまり感も演出しやすく、限られたスペースにおすすめのアイデアです。
ヌックをつくる際は、こぢんまり感を演出する空間づくりがポイントです。
住まいのデザインテイストに合うように、ヌックのつくりかたをご紹介します。
ナチュラルスタイルのヌックは、無垢材や自然素材を取り入れ、木のぬくもりを感じる落ち着いた雰囲気を演出することがポイントです。
床やベンチに木材を使用し、リネンやコットン素材のクッションを合わせると、あたたかみのある空間が完成します。
観葉植物や間接照明を加えれば、さらにリラックス感が高まります。
和モダンスタイルのヌックは、畳や障子、格子デザインを取り入れた空間です。
畳を敷いた床に座布団を配置し、和紙を使った照明を取り入れることで、和を感じるデザインが完成します。
また、モノトーンやグレーを基調としたカラーリングにすることで、現代的で洗練されたモダンな印象を加えられます。
北欧スタイルのヌックは、明るい木材や白を基調に、シンプルでありながら実用性を重視したデザインが特徴です。
木製のベンチや椅子にふわふわのファブリックを加え、照明にはペンダントライトやキャンドルを採用することで、柔らかい雰囲気を作り出します。
複数のデザインテイストを取り入れるミックススタイルのヌックも人気です。
例えば、ナチュラルスタイルを基調としながら、北欧のファブリックや和モダンの照明を組み合わせることで、オリジナリティのある雰囲気を演出できます。
寒い季節に温かく包まれるような雰囲気を心がけましょう。
ヌックは、こぢんまり感など雰囲気づくりが重要です。いつまでもこもりたくなるように、空間をつくっていきましょう。
あたたかな陽だまりスペースもおすすめですが、ヌックの雰囲気作りには、間接照明が効果的です。
天井や壁に埋め込むダウンライトや、床に置けるフロアランプを活用すると、空間全体に柔らかい光が広がります。
特に暖色系の照明を使うと、リラックスできる空間に仕上がります。
読書やリラックスに最適な明るさを調整できる調光機能付きの照明を選ぶのもおすすめです。
ヌックの壁や家具、クッションの色を統一することで、落ち着いた雰囲気を演出できます。
例えば、ナチュラルテイストならベージュやオリーブグリーン、北欧スタイルなら白やパステルカラーを基調にすると良いでしょう。
使う色を絞ることで、視覚的に整った空間が生まれ、より居心地の良いヌックになります。
クッションやブランケットなど、布アイテムを加えると、ヌックがさらに快適空間にすることが可能です。
素材にこだわると雰囲気が一層高まります。
例えば、リネンやウールはナチュラルなあたたかみを演出し、ベルベットやフェイクファーはラグジュアリー感をプラスします。
座るときの快適性にも影響するので、質感選びもポイントです。
ヌックをつくる場合、スペースを要します。
「いらなかった・・・」と後悔しないために、ヌックをつくる際の注意点をお伝えします。
ヌックを設置する場所は、家族の動線や部屋のレイアウトに影響を与えます。
リビングやダイニングに設ける場合は、他の家具や通路と干渉しないように配置を工夫しましょう。
窓際に作る場合は、日当たりが良すぎると夏に暑くなりすぎる可能性があるため、ブラインドやカーテンを設置することがおすすめです。
ヌックはこぢんまりとした空間が魅力ですが、小さすぎると窮屈に感じることがあります。
用途に応じた広さを確保することがポイントです。座る・寝るスペースに加え、置くものの大きさも考慮しましょう。
デザインだけでなく、実用性を重視することが重要です。
ヌックは閉鎖的なスペースになりがちなので、通気性と採光を意識することがポイントです。
換気のための窓や通風口を設置することで、空気がこもりにくくなります。
また、昼間に自然光が入るように設計することで、明るく居心地の良い空間を実現できます。
ヌック周辺は生活感が出ないように、見た目をすっきりさせる工夫が必要です。
例えば、収納棚に扉をつけたり、カゴやボックスを利用することで、生活感を抑えることができます。
特にリビングやダイニングの一角にヌックを作る場合、整理整頓が行き届いていると、より特別感のある快適な空間になります。
ヌックをリラックススペースとして使う場合、周囲の騒音やプライバシーを確保し、静かで集中できるようにすることもポイントです。
ご家族が頻繁に通る場所にヌックをつくる場合は、遮音カーテンやパーテーションの活用を検討してみてください。
ヌックをつくる際は、家族構成やライフスタイルの変化に対応できるようにしておくことも重要です。
例えば、お子様が成長してからも別の用途で使えるよう、フレキシブルな設計、使い方を心がけましょう。
固定の造作家具だけでなく、移動可能な家具を取り入れると、将来的な変更が容易になります。
ヌックスペースは、日常生活に小さな特別感を加える魅力的な空間です。
その用途やデザインによって、読書やリラックス、趣味を楽しむスペースとして活用できます。
また、ナチュラルや北欧といといったデザインテーマを意識し、間接照明や植物を取り入れることで、居心地の良い雰囲気を演出することも可能です。
一方で配置やサイズ感、収納など、計画段階で注意すべき点も多くありますので、ぜひプロにご相談ください。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
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