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家づくりの豆知識
2025/04/10
玄関まわりがいつもごちゃついてしまう…そんな悩みを解決するのが「土間収納」です。
特に子育て世帯やアウトドア好きなご家庭に、土間収納は新築でぜひ取り入れていただきたいスペースです。
今回は、注文住宅を検討中の方に向けて、土間収納のメリットや失敗しない設計のコツ、おしゃれで実用的な収納アイデアを7つ厳選してご紹介します。
コラムのポイント
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土間収納とは、玄関から続く土足で入れるスペースに設けられた収納エリアのことです。
従来の日本家屋では「たたき」と呼ばれていた部分を現代の住宅設計に取り入れ、収納機能を持たせた空間となっています。
床はコンクリートやタイルなど、水や汚れに強い素材が使われ、靴のまま出入りできるのが特徴です。
「玄関に入ると子どもの靴が散らかっている」
「リビングに学校のカバンや習い事の道具が置きっぱなし」
というシーンは多くのご家庭でありうる光景です。
新築ではライフスタイルに合わせた土間収納を設計できるため、上記のような光景を防げます。
後々「あれば良かった」と後悔することないように、土間収納のある快適な住まいを目指しましょう。
新築住宅に土間収納を取り入れるメリットを5つご紹介します。
玄関に靴やランドセル、傘、スポーツバッグなどが置きっぱなしになりがちです。
土間収納があれば、汚れていた場合でも、室内を汚すことなく、適切に収納できます。
来客時にも玄関がすっきりと片付いた状態を保てるため、家全体の印象をよくすることにも効果的です。
さらに土間収納は、掃除もしやすいのが特徴です。床材は水拭きができるタイルやモルタルが一般的なので、泥や砂が持ち込まれても簡単に掃除できます。
土間収納はお子様の成長をサポートする役割も果たします。
お子様の目線や手の届く高さに収納スペースを設けることで、「自分の持ち物は自分で片付ける」習慣をつけることが可能です。
例えば、低い位置にランドセル置き場やフック、靴箱を設置することで、小さなお子様でも自分で片付けられる環境を整えられます。
また、「明日の準備コーナー」として活用すれば、翌日の持ち物や着替えを前日に準備しておけます。
キャンプ用品、スキー板、サッカーボール、自転車のヘルメットなど、ご家族の趣味やアウトドア用品は場所を取るものが多いです。
室内に持ち込むと生活スペースが圧迫されますが、かといって屋外に置くと劣化や盗難の心配があります。
土間収納はこうした大型の趣味用品を適切に保管できる理想的な場所です。
お子様が外遊びから帰ってきたとき、靴や服についた砂や泥が室内に持ち込まれるのは避けたいものです。
土間収納であれば、汚れたものを室内に入る前に処理できます。
例えばお子様が水遊びで濡らした服や砂まみれになった靴、雨の日に濡れた傘やレインコートも、土間で対処できれば、室内をいつも清潔に保てるのです。
また花粉の季節には、コートや帽子についた花粉を室内に持ち込まないようにもできます。
平日の朝は特に忙しく、ご家族全員がスムーズに準備して出発できる環境を整えることは重要です。
土間収納は家族の動線を考慮して設計することで、朝の混雑や混乱を減らす効果があります。
例えば、キッチンやダイニングから直接アクセスできる土間収納なら、朝食後すぐに外出準備ができます。
また、帰宅後も学校のプリントやお便りをすぐに確認できるスペースがあると便利です。
土間収納のメリットを活かしたプランをご提案いたしますので、山梨県で新築住宅をご検討中の方は、北伸建設ぜひご相談ください。
土間収納には様々なタイプがありますが、ライフスタイルに合わせて最適なものを選ぶことが重要です。
以下の4つのタイプから選びましょう。
オープンタイプは、仕切りや扉がなく開放的な土間収納です。出し入れがしやすく、毎日使うものの収納に適しています。
メリットは何といっても使いやすさです。お子様が自分で靴やカバンを出し入れする際にも、扉の開け閉めなどの操作が不要なため、簡単に使えます。
「目に見える収納」なので、物の置き場所が一目でわかり、探し物の時間も短縮できます。
一方で、見た目がごちゃごちゃしやすいデメリットがありますが、統一感のあるボックスや収納用品を使うことで、見た目もすっきりさせることが可能です。
また棚やフックなど、収納アイテムの配置を工夫することで、オープンでもおしゃれな印象に仕上げられます。
クローゼットタイプは、扉で閉じることができる土間収納です。中が見えないので玄関周りがすっきりと片付いた印象になります。
来客が多いご家庭や、玄関のデザイン性を重視したい場合におすすめです。
ただし、扉の開け閉めが難しい場合があったり、「見えない収納」でつい詰め込みすぎたりしないように注意しましょう。
ウォークインタイプは、内部に人が入って出入りできる広めの土間収納です。収納量が非常に多く、季節用品や趣味の道具、ベビーカー、自転車など大型アイテムもまとめて保管できます。
また外で使う物だけでなく、災害時の備蓄品の保管スペースとしても機能させることで、防災対策としても効果的です。
ウォークスルータイプは、玄関から家の別の場所(例えばキッチンやガレージ)へ通り抜けできる土間収納です。機能的で、家全体の動線を効率化できます。
さらに雨の日に濡れて帰ってきた時も、リビングを通らずにお風呂場へ直行できる動線を確保できれば非常に便利です。
新築では間取り全体に関わるため、初期段階から土間収納の検討が必要ですが、将来的な使い方を想定して設計すれば、長く快適に使える空間になります。
ライフスタイルやライフステージの変化に合わせて家の使い方が変わることも考慮し、プロに相談しながら、柔軟性のある設計を心がけることがおすすめです。
新築時に土間収納を計画する際、後々「こうすればよかった」と後悔しないために、重要なポイントを押さえておきましょう。
土間収納の広さは、家族の人数や年齢、ライフスタイルによって適正サイズが変わります。
一般的には、家族4人の場合、最低でも1.5畳(約2.5㎡)程度の広さが必要です。
できれば2畳(約3.3㎡)以上あると余裕を持って使えます。また、奥行きは60cm以上あると、棚や収納ボックスを設置しても通路が確保できます。
将来的な変化も考慮して、少し余裕を持ったサイズ設計がおすすめです。、収納が増えることを想定すると、2畳でも「広すぎる」ということはあまりありません。
収納スペースを最大限に活用したいという気持ちから、ついつい100%まで詰め込んでしまいがちですが、実は収納の理想は「8割」と言われています。
収納容量の8割程度にとどめておくことで、新しいものが増えたときのスペースが確保でき、出し入れもスムーズです。
収納ボックスやケースも、中身が8割程度になるよう、「ちょうどいい」と思えるサイズより、少し余裕があるものを選びましょう。
土間収納は靴やアウトドア用品など、湿気や臭いが気になるものを収納することが多い場所です。特に靴は汗や雨で濡れていることも多く、適切な換気設備がないと湿気やカビ、悪臭の原因になります。
効果的な換気対策としては、小窓の設置や換気扇の導入がおすすめです。自然換気と機械換気を組み合わせることで、より効果的に湿気を排出できます。また、結露防止のため、断熱材を適切に施工することも重要です。
さらに除湿器や消臭剤などの設置スペースも確保しておくと、季節や天候に応じて対応できますし、カビの発生を防ぎやすくなります。
お子様はあっという間に成長します。例えば幼児期に使っていた三輪車やおもちゃは、小学生になるとスポーツ用品や自転車に変わってくるのです。
だからこそ土間に、高さ調節可能な棚や可動式の収納ボックスを採用し、収納物に合わせて調整できるようにしておきましょう。
また、フックやハンガーレールの高さも、変更できるようにしておくと便利です。
土間収納を使いやすくするためには、照明などの設備選びが重要です。
土間収納は家の中でも日当たりが悪い場所になりがちです。十分な明るさを確保するため、LED照明を複数設置することをおすすめします。
特に棚の中や靴箱内部も照らせるよう工夫すると、朝の忙しい時間にも探し物がスムーズになります。
土間収納にはコンセントを複数、設置しましょう。
充電式掃除機や電動アシスト自転車のバッテリー充電や、濡れた靴を乾かすシューズドライヤーの使用、コンセントに差し込むタイプの脱臭機など、様々な用途で必要になります。
土間収納の床材は汚れや水に強いものを選びましょう。モルタル、タイル、土間コンクリートなどが一般的です。
滑りにくい材質を選ぶことも安全面で重要です。また、掃除のしやすさも考慮して、目地の少ないタイプを選ぶとメンテナンスが楽になります。
土間収納は単なる物置場ではなく、ライフスタイルに合わせ、機能的で整理整頓されたおしゃれな空間ができます。
早速、用途別に土間収納アイデアを7つご紹介します。
お子様の学校生活や習い事に関連するアイテムは意外と多いものです。ランドセルや教科書、習い事のバッグ、体操服、給食袋などを効率的に収納するアイデアを取り入れましょう。
壁面に子ども一人ひとり専用のフックを設置すれば、ランドセルやバッグの定位置ができます。
また、引き出し式の収納ボックスを用意しておけば、種類ごとや曜日ごとに必要なものに分けて収納でき、朝の準備もスムーズになります。
さらに、連絡帳やプリントを一時保管するボックスを設けておけば、大切なお知らせを見逃すこともありません。
土間収納で学校関連や習い事のアイテムを一元管理することで、探す手間や時間を最小限に抑えられます。
スポーツ用品は季節によって入れ替わります。夏は水泳道具や冬はスキー用品やなど、使わない時期はまとめて収納しておきたいものです。
季節外のスポーツ用品は、棚の上部に密閉できるケースに入れておけば、カビや虫の心配も少なくなります。
なお現在使っているスポーツ用品は、使いやすい高さに専用スペースを設けましょう。
例えば、ボール系は専用のかごに、野球バットやグローブなら壁掛けフックに、といった具合です。
最近は家族でキャンプや釣り、サイクリングなどのアウトドア活動を楽しむご家庭が増えています。キャンプ道具などは場所を取るものが多いため、効率的な収納が必要です。
壁面に専用フックを設置すれば、釣り竿やヘルメットなどもすっきり収納できます。
キャンプ道具は種類別に透明なコンテナに分けて収納すると、出発前の準備も帰宅後の片付けも効率的です。
調理器具、照明器具、テント設営道具など、カテゴリごとに分けておくと使いやすくなります。
また、アウトドア用品は使用後に手入れが必要なものも多いため、土間収納に簡易的な作業スペースを設けておくと便利です。洗い場付きの土間収納なら、道具の洗浄も外に出ることなくできます。
土間収納はキッチンに近い位置に設けることで、食品や日用品のストックスペースとしても活用できます。
買い物帰りに重い荷物を直接収納できれば、家事の負担も軽減します。
ペットボトル飲料や米、缶詰など重量のある食品のストックを土間収納に置けば、キッチン収納を圧迫しません。
在庫管理も行いやすいように、棚を設置して、定位置を決めておくこともおすすめです。
また、ネット通販などの段ボールやゴミの一時保管にも役立ちます。
近年、自然災害への備えとして、各家庭での防災グッズや非常食の備蓄が重要視され、土間収納は保管に適した場所です。
非常時の持ち出し袋や家族分の水、非常食、停電時に備えて懐中電灯や非常用ランタン、モバイルバッテリーなどを土間収納の取り出しやすい場所に配置しておけば、いざという時にすぐに対応できます。
リュックサックに必要なものをまとめておき、フックにかけておくのもおすすめです。
定期的に備蓄品の点検や入れ替えが必要なため、賞味期限の管理もしやすい環境も整えましょう。
狭い土間収納では、床面積より壁面の活用がカギです。天井までの高さを生かした壁面収納がおすすめです。
見た目もすっきりとするため、狭い空間でも圧迫感を感じにくくなります。また、壁面収納は棚板の色や素材を壁と統一することで、より広く感じる効果も期待できます。
可動棚を壁一面に設置すれば、様々なサイズの物を効率よく収納できます。下段には日常的に使うもの、上段には季節物や非常用品など、使用頻度に応じた配置を心がけましょう。
ボックスとラベリングを使って収納すると、見た目もきれいに整理することが可能です。
壁面や扉の裏側、窓の脇など、通常は使われないスペースもフックやハンガーを活用することで収納スペースに変身します。
例えばドアの裏側に、ハンガーフックを取り付けるだけで、コートや上着の収納場所が生まれますし、すき間があれば突っ張り棒を利用して、簡易的なハンガーポールもつくれます。
鍵などの小さなアイテムには、マグネットフックやネットタイプの収納が適し、紛失防止にもなります。
新築では、ご家族の暮らしを快適にする土間収納がおすすめです。
採用時は、ライフスタイルにあったしスペースを確保(4人家族なら1.5~2畳以上)しつつ、使いやすく将来を見据えた柔軟性のある設計にするため、ぜひプロにご相談ください。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
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また薪ストーブのある、ウッドデッキのある家と自然が近くにある暮らしをご提案しています。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。