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家づくりの豆知識
2025/05/25
ガレージから直接玄関につながるビルトインガレージ(インナーガレージ)の住まいは、車と人の動線をスムーズにつなげ、快適な生活を支える空間として注目されています。
さらに郊外・田舎では、敷地のゆとりを活かし、玄関とガレージの配置にこだわれるため、より使いやすく居心地のいい家の建築が可能です。
今回は、「玄関とガレージがつながる家」の実例、メリット・デメリット、設計の注意点まで幅広くご紹介します。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
玄関とガレージが直接つながる間取りの住まいは、ビルトインガレージ(インナーガレージ)の家です。
郊外・田舎の敷地の地の理を活かした、玄関とガレージが直接つながる間取り(建物配置)の種類をご紹介します。
ワンフロアで生活が完結する平屋住宅では、玄関と横並びにガレージを設けるスタイルが人気です。
雨の日でも濡れずに家へ入れる動線や、ガレージ内に玄関ドアや勝手口を設けてキッチンへ直通する設計など、暮らしやすさが際立ちます。
郊外の2階建て住宅では、ガレージを1階の横または前面に設置し、LDKを1階に配置するスタイルが多く見られます。
敷地条件を活かしつつ、玄関とガレージの動線をスムーズにつなぐ設計がしやすいのが特長です。
※都市部では敷地が限られるため、1階をすべてガレージに、居住スペースを2階・3階にまとめたスタイルがよく見られます。
ビルトインガレージのある家は、暮らしやすさや快適さに直結する多くのメリットがあります。
ガレージと玄関をつなぐことで得られる利便性や、郊外ならではの設計の自由度を活かした住まいづくりの魅力についてお伝えします。
車を降りたら、傘を差さずにそのまま家に入れます。
天候に左右されない出入りができるため、小さなお子様や高齢のご家族がいる場合でも、慌てることなく安心して行動できます。
通りに面した位置に玄関ドアがないため、外からの視線を自然とカットできます。
玄関ポーチをガレージと一体に設けるスタイルも多く、プライバシー性と使いやすさの両立が可能です。
ガレージからそのまま玄関やキッチンに入れるので、重い荷物を持って玄関まで遠回りする必要がありません。
玄関ドアや勝手口をガレージ内につくっておくと、ゴミ出しや家事動線にも便利です。
敷地にゆとりがあれば、車を停めた後も玄関までの通行スペースに余裕を持たせられます。
ただし、土地の広さによっては動線に制約が出る場合もあるため、設計時に「車+歩行・自転車・バイク通路」までを含めて検討することが重要です。
ビルトインガレージには多くのメリットがありますが、設計や使い方によっては、後から「こうしておけばよかった」と感じる点も出てきます。
採光の工夫や車種によるサイズ制限、駐輪スペースや屋外収納の確保など、見落とされやすいポイントを事前に知っておくことが重要です。
ガレージが隣接する位置に窓を設けにくく、採光や通風が不利になることもあります。
【対策案】
高窓の採用や間取りを工夫すれば、解決できます。
軽自動車からSUVに買い替えた際、ガレージ幅が足りなくなるケースがあります。
【対策案】
将来の車種を想定し、幅・奥行きとも余裕をもたせる設計をおすすめします。
ビルトインガレージは居住面積として計算されるため、課税対象面積が増える可能性があります。
【対策案】
面積のバランスや申告内容については、設計士や地元工務店に確認しながら進めましょう。
ガレージにスペースを割く分、自転車置き場や物置スペースが不足しやすくなります。
【対策案】
勝手口・玄関周辺に屋根付きサイクルポートを設置する、土間収納を設けるなどの工夫が効果的です。
土地の形状やご希望に沿った最適なプランをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。
郊外では敷地にゆとりがある分、建物配置や動線設計の自由度が高く、ビルトインガレージ(インナーガレージ)と玄関の接続による利便性を最大限に活かしやすい環境です。
地の理を最大化できる、ガレージと玄関が直接つながる間取りをご紹介します。
平屋の玄関前に、屋根付きのガレージスペースを設けた住まいです。
居住スペースとガレージスペースの屋根はそれぞれ独立しており、構造的にも段差をつけて設計しています。
ガレージ側は軽快で開放感のある印象に、居住スペースは落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
平屋をベースに、一部にロフトを備えた半平屋構成のガレージハウスです。
インナーガレージとつながる外壁には木目調の素材を用い、統一感とあたたかみを演出しています。
一方で、住居奥の部分には黒系の外壁を採用しており、素材と色のコントラストがデザイン性の高さを際立たせています。
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2階建ての家屋に、横付けする形でビルトインガレージを設けた住まいです。
ガレージから玄関へ直接アクセスできる設計で、天候を問わず快適な動線を実現できました。
建物正面には屋根付きの通路を設け、大きな開口部が勝手口のような役割を果たすことで、外とのつながりを確保しています。
外観は周囲の街並みに自然に溶け込む落ち着いたデザインで、存在感を抑えつつも機能性をしっかりと備えた構成となっています。
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ビルトインガレージ(インナーガレージ)の家は、暮らしに便利さや豊かさをもたらします。
デメリットを対策するだけでなく、より快適にするための工夫を取り入れることで、長く満足できる住まいになります。
【快適性を高める設計のヒント】
・「車から玄関まで」だけでなく、「玄関から室内へ」までを一体で考える
動線を分断せずにつなげることで、無駄な動きがなく、快適な動線が実現します。
・将来の車ライフ・自転車ライフも見越した空間づくり
軽自動車からSUV、バイクや電動自転車の増加など、ライフステージに応じた変化に対応できるスペース設計が重要です。
・収納・換気・照明の“快適3点セット”
タイヤやアウトドアグッズをしまえる収納、湿気や臭いを防ぐ換気、夜間の作業も安心な照明配置など、どれも快適なガレージ空間には欠かせません。
・生活空間との音対策を設計段階で組み込む
ガレージで発生するエンジン音やシャッター音が室内に伝わらないよう、収納や水まわりを挟んで緩衝帯にしたり、遮音性の高い建材を用いたりといった配慮が重要です。
以上のように、動線・空間設計・機能性・静音性をバランスよく考慮することで、ビルトインガレージ(インナーガレージ)の家は、より快適で愛着の持てる住まいへと進化します。
ビルトインガレージ(インナーガレージ)は、構造や設備の仕様によって建築コストが大きく変わるため、一般的な費用目安を一概にお伝えするのは難しいのが実情です。
また、ガレージは建物の一部として評価され、固定資産税に影響が出るケースもあります。
初期費用だけでなく、ランニングコストも含めた長期的な視点でのプランニングが重要です。
ご希望や敷地条件によって最適なプランは異なります。詳細な費用や設計内容については、個別にご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
ビルトインガレージ(インナーガレージ)は、単に車を守るスペースではありません。
玄関とのつながり方を工夫することで、雨の日のストレス軽減やプライバシーの確保、家事動線の効率化など、日々の暮らしをより快適にしてくれます。
特に郊外・田舎の敷地に余裕があるエリアでは、横(前)付けガレージ+玄関の組み合わせによって、都市圏では難しい自由度の高いプランが実現しやすくなります。
後悔のない家づくりのために、今回の情報がお役に立てれば幸いです。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
子育て世帯が手の届く価格で、快適に過ごせる木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築事業を展開中です。
また薪ストーブのある、ウッドデッキのある家と自然が近くにある暮らしをご提案しています。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。