家づくりのご提案
施工事例
家づくりの豆知識
2025/06/20
自宅での仕事は、リビングなどで行う場合、集中しづらいと感じることがあるかもしれません。
新築で寝室に書斎スペースを設けることは、今の時代にぴったりの賢い選択です。
今回は、寝室に書斎をつくる際のメリットとデメリット、そして限られたスペースでも実現できる具体的なレイアウトや、空間を区切る間仕切りの使い方まで、詳しく解説します。
仕事とプライベートを両立させる理想の書斎空間をつくるために、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
寝室を書斎として活用することは、多くのメリットがあります。
仕事と休息の場所を分けることで、生活にメリハリが生まれ、日々の充実度を高めることが可能です。詳しく解説します。
家族が近くにいると、仕事に集中しづらい時があるかもしれません。
ですが寝室の一角に書斎をつくることで、自分だけの空間で作業に集中できます。
リビングで仕事をしていると、仕事とプライベートの境目があいまいになりがちです。
寝室に書斎があれば、書斎を「仕事モード」の場所として活用できます。
仕事の始まりと終わりを意識しやすくなり、生活のリズムを整えるのにも効果的です。
寝室は、夜眠る時間以外はあまり使われないことが多い場所です。
寝室の空間を書斎として活用することで、家の限られたスペースを最大限に生かせます。
また、朝早くやご家族が寝静まった後など、ちょっとしたすき間時間でもすぐに仕事に取りかかれるため、時間を有効に使えます。
「もう一部屋あれば仕事部屋にできるのに…」と考える方が少なからずいらっしゃいます。
しかし、寝室の一角に書斎を設ける方法なら、新しく部屋をつくる必要がありません。
建築費用や間取りの制約を減らしつつ、必要な作業スペースを確保できます。
仕事中に急な用事ができたり、休憩を取ったりすることはよくあります。
寝室に書斎があれば、必要な資料や道具を広げたまま中断しても、そのままにしておけます。
作業を再開する際に準備の時間がかからず、スムーズに再開できるため、全体の効率化が可能です。
仕事で使う書類や本、パソコン周辺機器などは意外と場所が取られます。
寝室書斎の計画段階で、必要なアイテムを収納するスペースも考慮に入れることで、リビングなど、ほかの生活空間が散らかるのを防ぐことも可能です。
必要なものがすぐに手に取れる場所に整理されていれば、さらに作業がはかどります。
寝室に書斎を設ける際のデメリットもあります。事前にデメリットと対策を知っておくことで、後悔のない、快適な書斎空間を実現できます。
寝室の広さや形によっては、書斎に置ける家具のサイズや配置に限りがある場合も少なくありません。
特に、大きなデスクや収納棚をご希望される場合、置く場所が限られることもあります。
【対策】
部屋の広さに合わせたコンパクトなデスクを選んだり、壁に沿って造り付けのカウンターデスクを設置したりすることで、スペースを有効活用しましょう。
家族が寝室で就寝している際に、書斎で作業をすると、光や音で相手の睡眠を妨げてしまうことがあります。
また逆に、就寝中の家族がいると気を遣ってしまい、はかどらないことも考えられます。
【対策】
作業時間帯を調整することも有効です。
また物理的に、書斎スペースに間仕切りを設けたり、手元だけを照らす照明計画を工夫したりすることがおすすめです。
書斎にこもりがちになると、一つ屋根の下にいるにもかかわらず、家族との会話や触れ合いの時間が減ってしまいます。
【対策】
意識的にご家族とのコミュニケーション時間を設けたり、食事の時間はリビングで過ごしたりするなど、仕事以外の時間を大切にしましょう。
書斎を設けたものの、仕事道具や私物が散らかり、単なる物置になってしまうことも考えられます。
特に整理整頓が苦手な場合、寝室全体の雰囲気が損なわれかねません。
【対策】
書類や文具を効率的に収納できる引き出し付きのデスクや、扉付きの収納棚などを設置し、常に整理整頓しやすい環境を整えることがポイントです。
ベッドの近くに書斎があると、疲れた時にすぐに横になりたくなったり、休憩のつもりが長時間寝てしまったりするなど、誘惑が多くなることも考えられます。
【対策】
オンオフの切り替えを意識し、仕事中は仕事に集中できる環境づくりを心がけましょう。また、書斎スペースにリラックスグッズなどを置かないこともポイントです。
寝室に設ける書斎について、メリット・デメリットを考慮し、最適なプランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
寝室に快適で機能的な書斎スペースをつくるための、具体的なレイアウトのポイントを8つご紹介します。
寝室に書斎を設ける上で、重要なのが「どこに何を配置するか」というレイアウトの考え方です。
動線や使い勝手、そして見た目の美しさも考慮しながら計画を進めましょう。
書斎スペースに置くデスクやチェア、収納家具のサイズを、事前に具体的に決めることが重要です。
実際に使うものをイメージし、設置場所の寸法に合わせて選定しましょう。
寝室の形やドア、窓の位置などを考慮し、家具を効果的に配置しましょう。
例えば、細長い寝室なら壁に沿ってカウンターデスクを設けるなど、間取りに合わせた最適な配置を見つけることで、スムーズな動線と快適な作業空間が確保できます。
パソコン作業が中心なのか、書き物や資料を広げる作業が多いのかによって、必要なデスクの奥行きや広さが変わります。
主な作業内容に合わせて、最適なサイズのデスクを選ぶことが、快適な作業環境をつくりあげます。
既成の家具だけでなく、壁面を有効活用できるユニットデスクや、部屋のサイズに合わせて作られる造作家具も検討しましょう。
造作家具はデッドスペースをなくし、効率的な収納を確保できるため、すっきりとした書斎空間を保つのに効果的です。
寝室と書斎の空間にメリハリをつけるために、間仕切りを上手に使いましょう。
カーテン・ブラインドでゆるやかに仕切ったり、移動可能なパーテーションを設置したり、あるいは背板のない収納本棚を間仕切りとして活用したりする方法があります。
長時間の作業でも体に負担がかかりにくい、使いやすいチェアを選ぶことは非常に重要です。
座り心地はもちろん、デスクとの高さの相性も考慮し、快適に作業ができるチェアを選びましょう。
手元を明るく照らすデスクライトと、寝室全体の照明のバランスを考えることが重要です。
作業中は十分な明るさを確保しつつ、就寝前は落ち着いた光に切り替えられるような照明計画にすることで、書斎と寝室、それぞれの役割を果たせます。
パソコンや周辺機器を使う場合、コンセントの位置は非常に重要です。
新築の計画段階で、必要な数と位置を考慮し、配線がごちゃつかないようなルートも考えておきましょう。
あらかじめ計画することで、見た目もすっきりし、使い勝手も格段に向上します。
寝室の広さは様々ですが、それぞれの広さに合わせた工夫を凝らすことで、快適な書斎空間は十分につくれます。具体的なイメージを掴んでいきましょう。
3畳や4.5畳といったコンパクトな寝室では、スペースを最大限に活用する工夫が欠かせません。
ベッドの配置を工夫し、窓際や壁の一面を活用したカウンターデスクを設けるのが一般的です。
奥行きの浅いスリムなデスクを選んだり、壁面に取り付けるタイプの収納を活用したりすることで、圧迫感なく作業空間を確保できます。
ベッドの下部に引き出し式の収納を組み込むなど、多機能家具の導入も効果的です。
5畳や6畳の寝室は、ベッドのほかに多少のゆとりがあるため、書斎スペースも比較的設けやすい広さです。
ベッドの足元や壁沿いに、適切なサイズのデスクとチェアを配置できます。
間仕切りとしてオープンな棚やパーテーションを使い、寝室と書斎の空間をゆるやかに区切ることで、それぞれの機能を持たせながらも広々とした印象を保つことが可能です。
ベッドサイズをシングルにするなど、ベッドの選択によって書斎に使えるスペースを広げることもおすすめです。
8畳の寝室は、ベッドの他にゆとりのあるスペースが確保できるため、より個室感のある書斎づくりが可能です。
壁の一面を書斎として区切り、デスクとチェアだけでなく、小さな書棚や資料を置くための収納も配置できます。
また間仕切りを設置することで、寝室と書斎の空間をはっきりと分け、仕事への集中力を高める環境がつくりやすいです。
L字型のデスクを配置して、作業効率をさらに向上させることもおすすめです。
10畳の寝室は、非常に広々としているため、本格的な書斎空間を設けることが可能です。
例えば、部屋の一角に壁で仕切られた半個室のような書斎スペースを作ったり、大きなデスクと快適なチェア、そしてたっぷりの収納をゆったりと配置したりできます。
さらに読書用のソファを置くなど、仕事の合間にリラックスできる空間も確保しやすいです。
照明計画を複数用意し、仕事用とリラックス用で使い分けるなど、より細やかな空間づくりが楽しめます。
寝室に書斎スペースをつくる上で、空間を賢く分けるのに効果的な「間仕切り」について、具体的な設置方法をご紹介します。
間仕切りとは、部屋を完全に区切る壁とは異なり、空間を部分的に分けたり、視線を遮ったりする目的で設置されるものです。
可動式や固定式、視線を完全に遮るものから光を通すものまで、様々な種類があります。寝室の間取りや用途に合わせて選びましょう。
寝室に書斎スペースをつくる際に役立つ、具体的な間仕切り方法をご紹介します。
新築の計画段階であれば、書斎スペースのために壁を新設し、半個室や完全に独立した書斎を設けることが可能です。
プライバシーと集中力を確保しやすい方法で、音の問題も解決しやすくなります。
手軽に空間を分けたい場合に便利なのが、カーテンやブラインドです。
デスク周りに設置すれば、仕事中は視線を遮り、使わない時は開けて広々とした空間を保てます。色や素材を選べば、おしゃれなインテリアの一部にもなります。
置くだけで空間を仕切れるパーテーションも有効な方法です。
移動が簡単なため、気分や作業内容に合わせてレイアウトを変更できます。
デザイン性の高いものを選べば、インテリアのアクセントにもなります。
最近では、周囲を囲まれたボックス型の個室型デスクも登場しています。
簡易的な個室として利用でき、コンパクトながらもプライベートな作業空間を確保できます。狭い寝室でも取り入れやすく、間仕切りにもなる方法です。
背板のないオープンシェルフや本棚を間仕切りとして活用する方法です。
収納と間仕切りの二つの役割を兼ね備えるため、スペースを有効活用できます。
光や風も適度に通すため、圧迫感が出にくいのも特徴です。
間仕切りを設置する際には、いくつか気をつけておきたい点があります。後悔のない空間づくりのために、事前に確認しておきましょう。
どの程度空間を仕切りたいのか、視線を完全に遮りたいのか、ゆるやかに分けたいのかなど、目的に合わせて間仕切りの種類や設置場所、高さを検討しましょう。
特に狭い寝室の場合、背の高い間仕切りを設置すると圧迫感が出てしまうことがあります。
光や風を通すデザインを選んだり、上部に抜け感のあるものを選んだりすることがおすすめです。
間仕切りで仕切ることで、書斎スペースに光が届きにくくなったり、寝室のエアコンの風が届きにくくなったりすることがあります。
間仕切りの配置や、必要に応じて補助照明や小型扇風機などの導入も検討しましょう。
書斎スペースでパソコンや充電器を使うことを考えると、コンセントの位置は重要です。
間仕切りを設置する場所の近くにコンセントがあるか、延長コードが必要ないかなどを確認しておきましょう。
書斎は仕事をする場所であると同時に、過ごす時間が多い空間です。
快適でおしゃれなインテリアを取り入れることで、仕事へのモチベーションを高め、よりよい作業環境をつくりましょう。
インテリアは、集中力を高めつつ、適度にリラックスできる雰囲気を目指しましょう。
例えば、木材のあたたかみを感じる家具や、目に優しいグリーン系の色合いを取り入れることで、落ち着いた空間を演出できます。
観葉植物を置くのも、視覚的な安らぎと空気の清浄効果が期待でき、おすすめです。
どれだけおしゃれな家具を置いても、仕事道具が散らかったままでは快適な書斎とは言えません。
書類や文具、コード類などをすっきり収納できるグッズを活用し、常に整理整頓された空間を保ちましょう。
毎日使うデスクやチェアは、機能性だけでなく、見た目にも愛着がわくものを選びましょう。
また、お気に入りの文房具やアート作品、家族の写真など、心が和むような雑貨をデスク周りに置くことで、仕事の合間にふと目にした時に気分転換になります。
自分らしい空間は、仕事へのモチベーションアップにもつながります。
このコラムでは、寝室に書斎を設けることのメリット・デメリット、具体的なレイアウトや間仕切りの工夫について詳しく解説しました。
寝室に書斎を設けることは、今の時代に求められる新しい暮らしの形です。 理想の家づくり、最適な寝室書斎空間を見つけるためのヒントとして活用いただけますと幸いです。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
子育て世帯が手の届く価格で、快適に過ごせる木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築事業を展開中です。
また薪ストーブのある、ウッドデッキのある家と自然が近くにある暮らしをご提案しています。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。