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家づくりの豆知識
2025/09/10
新築の家づくりを検討される際、「玄関に手洗い場を設置するかどうか」で悩まれる方はとても増えています。
コロナ禍を機に、帰宅後すぐに手洗いやうがいをしたいというニーズが高まり、玄関での設置は新しい住宅トレンドの一つとなっているからです。
ですが、実際に設置するとなると、「本当に玄関に必要なのか」「どんなメリットがあって、デメリットはないのか」といった疑問や不安を抱く方も少なくありません。
そこで今回は、そんな疑問にお答えするため、玄関手洗いのメリット・デメリットから、おしゃれな実例、そして後悔しないための設置のポイントまで、詳しく解説します。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
まずは、玄関に手洗い場を設けることでえられる、日々の暮らしを快適にするメリットについて見ていきましょう。
帰宅後、リビングに入る前に玄関で手洗いを済ませられるため、ウイルスや花粉といった外からの汚れを家の中に持ち込むのを防げます。
さらにお子様にとっては、手洗い習慣が自然と身につけられる環境として有効です。
来客があった際、洗面所まで案内することなく、玄関先で手を洗ってもらえます。
従来の洗面台とは別に設けるスタイルになり、家族のプライベート(歯ブラシや化粧品などの洗面道具のある)空間を見せることなく、おもてなしが可能です。
また来られた方も、遠慮せずに手が洗え、お互いに快適に過ごせます。
ガーデニングや外遊びで手が汚れた際も、玄関ですぐに泥や土を洗い流せます。毎回、家の中を汚す心配がありません。
水栓を設置するという点で、外構に場合もあり、「わざわざ玄関に手洗い場を設ける必要がないのでは」と考える方もいらっしゃいます。
ですが外構に設置する水栓は、ホースを繋いで水まきなどに使うことが多いのです。
つまり、玄関に設置する手洗い場は水やお湯を使って丁寧に手を洗うといった、使い分けができ、生活の利便性や快適性を向上させられます。
ミラー付きの手洗い場を設置すれば、お出かけ前や帰宅時にサッと身だしなみをチェックできます。
わざわざ別の場所に移動することなく、簡単に身なりを整える場所としても機能します。
災害で断水が起きると、水道からは水が出ません。しかし玄関に手洗い場があれば、簡易的な衛生拠点として、活用が可能です。
例えば台風の際は、お風呂に水を貯めて生活用水を確保することが推奨されています。玄関の手洗いボウルにも水を注ぎ入れれば、より多くの水を備蓄できます。
また、小さなお子様がいるご家庭では、お風呂に水を張ると溺れる危険があるため注意が必要です。
その点、玄関の手洗い場を利用すれば、安全に生活用水を確保できるのです。
玄関の手洗い場の有無についてなど、理想の家づくりについて、気になる点がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
専門のスタッフが、ライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案いたしします。
多くのメリットがある一方で、玄関に手洗い場(洗面)を設置する際に注意すべき点もあります。
ご家庭に必要か、いらないのかどうかを判断するために、デメリットも十分に理解しておくことが重要です。
新しい設備を導入するため、その分のコストが発生します。
手洗いボウルや水栓の本体価格に加えて、配管工事費などもかかるため、事前に予算をしっかり確認しておきましょう。
玄関の間取りやスペースによっては、手洗い場を設置することで、靴の脱ぎ履きスペースが狭くなったり、圧迫感が出てしまったりする可能性があります。
玄関ホールやほかの間取りにも十分なスペースが確保できるか、事前に確認することが重要です。
手洗い場は水が飛び散りやすいため、壁や床の素材は水に強いものが適しています。
また、水垢や石鹸カスがつきやすいので、定期的な清掃の手間も考慮しておきましょう。
家に入ってすぐの玄関ホールは、おしゃれで愛着がわくような空間に仕上げることも重要です。
具体的な実例をもとに、おしゃれな設置アイデアをご紹介します。
玄関の土間部分に手洗い場を設置した事例です。
画像のように、おしゃれなタイルや木材を使ったカウンターに、デザイン性の高い洗面ボウルや水栓を組み合わせれば、機能性だけでなく、来客の目を引くインテリアとしても機能します。
玄関を開けると、L字型の広い土間が広がり、片方はバイクを置くピットガレージ、もう一方はDIYやお手入れなど、画像の趣味のスペースとなっています。
様々な道具が並ぶ趣味スペースの中に、手洗い場を設置しました。
帰宅後すぐに手を洗えることはもちろん、汚れた道具のお手入れの場所としても活用でき、リビングなどに汚れを持ち込む心配がありません。
趣味と衛生管理が両立する、合理的な間取りと使い方となっています。
▶︎▶︎▶︎事例詳細【ピットガレージのある家(長期優良住宅)】へ
玄関には手洗いを設けなかったのですが、2階の階段ホールを広くとり、セカンド洗面所を設置した事例です。
朝の身支度で時間が重なっても、1階と2階で分かれて準備ができるため、身支度がスムーズに進みます。
大きな窓から光が差し込み、明るく、気持ちいい一日をスタートできるように空間に演出できました。
玄関手洗いの設置で後悔しないために、以下の8つのポイントを押さえておきましょう。
手洗い場を設置しても、玄関での靴の脱ぎ履きが不便になったり、人や物の出入りを妨げたりしないか、スペースと動線を事前にしっかりシミュレーションしましょう。
玄関の広さに合わせたサイズの洗面ボウルやカウンターを選びましょう。
また、玄関全体のデザインや雰囲気に調和するような素材や色を選ぶことで、統一感のあるおしゃれな空間になります。
手洗いボウルやカウンターは、水垢や石鹸カスがつきにくい素材や、汚れを拭き取りやすい素材を選ぶことも重要です。
冬場は冷たい水での手洗いが億劫になりがちです。
お湯が出るようにしておくと、より快適に利用できます。
ハンドソープやタオルを置くスペース、予備の物品などの収納を計画しておくと、手洗い場をいつもきれいに保てます。
特に感染症対策に効果的なペーパータオルを使う場合は、おしゃれなゴミ箱も一緒に設置できるか検討しておくことがおすすめです。
玄関の手洗い場は単なる機能だけでなく、デザインの一部です。
照明を工夫することで、空間を広く見せたり、おしゃれな雰囲気を演出したりできます。
本体価格だけでなく、工事費用や配管費用を含めた総額を事前に把握し、予算をオーバーしないようにしましょう。
玄関に水回り設備を設ける場合、冬場の凍結リスクを避けたり、手洗いしやすい環境を整えたりと、玄関の断熱性能についても考慮することが必要です。
玄関の手洗い場は、単なる機能的な設備ではありません。 ご家族の健康を守り、日々を豊かにする、新しい暮らしのカタチです。
設置の必要性を考える際は、メリットとデメリットを比較するだけでなく、ライフスタイルに合っているかどうかという視点で考えることが重要です。
じっくりとご検討の際に、今回の情報がお役に立てれば幸いです。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、「居心地の良い住まい」を届けたいという想いで、子育て世代からセカンドライフを考える方まで、誰もが健康的に暮らせる家をご提案しています。
自然素材を使い、化学物質をできるだけ使わない家、現在は、2つのモデルホーム「自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家」「365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)」を軸に新築事業を展開中です。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。
【モデルホーム】
・365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)
パッシブデザインを取り入れ、全館空調で家じゅうどこにいても快適な温度を保てる家です。
平屋のような暮らしやすさを追求した半平屋など、新しいスタイルもご提案しています。
・自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家
勾配天井や薪ストーブを設けるなど、木のぬくもりを活かした家です。
長期優良住宅に対応しており、住まいの耐久性や省エネ性も高めています。