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家づくりの豆知識
2025/10/10
新築のLDKでは「仕切りがない」ひとつながりの開放的な間取りが好まれています。
というのも、「家族のつながり」と「家事動線の効率」という、現代のライフスタイルに欠かせない二つの要素を満たしているからです。
ご家族が長く過ごす場所であるリビング・ダイニング・キッチンの間取り、「仕切りがあるかないか」は、雰囲気や快適性を左右します。
そこで今回は、キッチンリビングで「仕切りなし」のLDKのメリットを最大化し、デメリットによる後悔をゼロにするための具体的な対策7選を、分かりやすく解説します。
コラムのポイント
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現在、キッチンリビングダイニング(LDK)の間取りの選択肢は大きく二つあります。
リビングが独立し、ダイニングキッチンがつながっているL・DK、キッチンが独立しているLD・Kのレイアウトパターンがあり、引き戸などで区切られている間取りです。
来客時に生活感を隠しやすく、それぞれの部屋に集中できるメリットがあります。
仕切りがない場合は、リビング、ダイニング、キッチンが一つの空間としてつながっている間取りです。

キッチンリビングの「仕切りなし」のLDKがもたらす、生活を豊かにする具体的なメリットを理解し、家づくりのイメージを広げましょう。
キッチンに立っていてもリビング全体を見渡せるため、小さなお子様から目を離さずに家事ができます。
家族の会話が途切れることなく、自然と家族のつながりを感じられるのです。
壁や扉がないため、実際の床面積以上の広さを感じられます。
光や風が隅々まで行き渡り、明るく気持ちのよい空間にすることが可能です。
例えば、「料理→ダイニングでの配膳→片付け」という一連の流れをスムーズにできます。
動線に無駄がなく、毎日の家事が楽になります。
ただし家事動線は、ご家族によって異なりますので、ライフスタイルに最適な間取りを見つけるために、ぜひご相談ください。

キッチンリビングを仕切りなしの間取りをご検討中の場合、デメリットと具体的な対策を知っておくことが不可欠です。
キッチンリビングを「仕切りなし」のデメリットとされているのが、料理の匂いや煙、汚れの広がりです。
風量が強力なモデルを選び、調理器具との距離を最適化します。
キッチンからリビングへ空気が流れる前に、吸い込む流れを計算した換気計画を立てることがポイントです。
キッチンのコンロ周りの壁面や、カウンター周りには、サッと拭き取るだけで油汚れが落ちるホーローパネルや高耐久なキッチンパネルを選びましょう。
キッチンとリビングの間に仕切りがないと調理器具や洗い物でごちゃついたキッチンの手元や生活感が丸見えになってしまうデメリットがあります。
キッチン側に立ち上がりのある仕切りカウンターを設けることがおすすめです。
高さ15~30cm程度の立ち上がりがあれば、ダイニングやリビングからの視線を手元に集中させず、生活感をスマートに隠せます。
さらにカウンターのリビング側にコンセントを設置すると、家電やスマホの充電に便利です。
普段は収納しておき、必要な時だけ使える天井付けのロールスクリーンや、収納を兼ねた可動式パーテーションがおすすめです。
物理的に仕切ることで、急な来客にも対応できます。
開放的な空間だからこそ、冷暖房効率が低下し、光熱費が高くなりやすいです。
広々としたLDKでも快適な温度を保つには、住宅の基本性能の高さが不可欠です。
断熱性能を高め、すき間を極限まで減らす高気密施工を行うことで、効率良く冷暖房が効く空間を実現できます。
開放感がある反面、仕切りなしの空間は、
「どこかぼんやりした印象になるのでは?」
「雑誌で見たようなおしゃれな雰囲気を出すにはどうすればいい?」
といったデザインへの不安も生まれます。
段差を設けたり、キッチン部分だけ床材や天井材を変えたりすることで、物理的な仕切りがなくても、視覚的に部屋ごとの役割をゾーニングできます。
ゾーニングすることで、おしゃれな印象を与えることも可能なため、おすすめの方法です。
仕切りなしの間取りでは、キッチン、ダイニング、リビングのすべてがリビングから見えてしまいます。
特に、家族全員が使うモノが部屋にあふれてしまうと、一気に生活感が際立ってしまいがちです。
リビング、ダイニング、キッチンで使う文房具や薬、充電器などをまとめておく「共用の収納スペース」をLDK近くに設けましょう。
使う場所の近くにしまうことで、部屋にモノが出しっぱなしになるのを防ぎます。

LDKの間取りを検討する上で、キッチンリビングに「仕切りあり」についても、メリット・デメリットを知り、「仕切りなし」と比較検討しておくことが重要です。
基本的には、「仕切りなし」と「あり」のメリット・デメリットは反対になります。
・匂いや煙がリビングに広がりにくい
・来客時に生活感を隠しやすい
また、リビングにワークスペースやお子様の勉強スペースを設ける場合、作業中の集中を妨げにくいです。
・空間が分断されるため、広さを感じにくい
・家族とのコミュニケーションが取りづらい
つまり、リビングでの在宅ワーク、テレワークをご検討中のご家庭は、集中できる環境づくりには注意が必要です。

ご家族の理想を叶える間取りの実例と、デザインのコツをご紹介します。

周囲を回遊できるアイランドキッチンは、二人以上が同時に立って作業できるため、コミュニケーションを取りやすいです。
キッチンの扉材とダイニングテーブルの素材を統一することで、空間全体にまとまりと高級感が生まれています。
またリビング部分を折り上げ天井にすることで、空間にメリハリができおしゃれに演出できました。
▶︎▶︎▶︎事例詳細【プライベート空間を確保したZEH住宅】

カウンターで適度にキッチンの手元を隠しつつ、お子様が勉強スペーステーブルで宿題をしていても見守れる動線と配置です。

キッチンの作業面を完全に壁側(背面)に設け、その前に大きなダイニングテーブルを配置することで、仕切りが全くない大空間を実現しました。
物理的な仕切りがないため、リビングからキッチンまで視線が抜け、広大な開放感が生まれています。
ダイニングテーブル自体がキッチンとリビングをゆるやかに区切る「ゾーニングの役割」を果たしていることがポイントです。
また、キッチンの収納スペースを必要最低限に抑え、収納を隠す工夫を徹底することで、生活感が出やすいキッチン周りが常にスッキリと美しく保たれています。
大きなテーブルを囲んでゆっくりご飯を食べながら家族で話せるようにというご希望を形にした、コミュニケーション重視の間取りです。

物理的な壁がないため開放感は保てますが、柱や家具によって部屋ごとの役割が明確になり、キッチンとダイニングの空間をゆるやかに区切る視覚的な仕切りの役割を果たしています。
さらに、中央に置かれた大きなダイニングテーブルと、その前に設置された薪ストーブが、自然と、ダイニングを中心としたレイアウトをつくり出し、落ち着いた空間に演出できました。
▶︎▶︎▶︎事例詳細【開放感あふれる薪ストーブのある雨楽な家】

ここまでに紹介したような開放感あふれるLDKを実現するには、キッチン、ダイニング、リビングそれぞれの広さのバランスが重要です。
いくら仕切りなしでも、広さが不足していると圧迫感が生じ、メリットである開放感が損なわれてしまいます。
LDK全体で18畳~20畳程度あれば、圧迫感なく快適に過ごせる空間をつくれるため、おすすめです。
なおご家族の人数や、置きたい家具の広さを考慮すると、最適なレイアウトは異なりますので、ぜひプロにご相談ください。

キッチンとリビングを仕切りなしにする間取りは、ご家族のコミュニケーションと日々の暮らしの効率を向上させられます。
ですが、匂いや生活感といったデメリット対策を行うことが不可欠です。
そのため、高断熱・高気密のノウハウや、仕切りカウンターの最適な高さなど、専門的な知識を持ったプロにご相談ください。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、「居心地の良い住まい」を届けたいという想いで、子育て世代からセカンドライフを考える方まで、誰もが健康的に暮らせる家をご提案しています。
自然素材を使い、化学物質をできるだけ使わない家、現在は、2つのモデルホーム「自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家」「365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)」を軸に新築事業を展開中です。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。
【モデルホーム】
・365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)
パッシブデザインを取り入れ、全館空調で家じゅうどこにいても快適な温度を保てる家です。
平屋のような暮らしやすさを追求した半平屋など、新しいスタイルもご提案しています。
・自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家
勾配天井や薪ストーブを設けるなど、木のぬくもりを活かした家です。
長期優良住宅に対応しており、住まいの耐久性や省エネ性も高めています。


北伸建設 専務取締役 秋山龍也
資格:
一級建築施工管理技士/二級建築士/宅地建物取引士
山梨県北杜市を拠点に、創業48期目の北伸建設で自然素材を活かした注文住宅を年間約10棟手がける。
家族一人ひとりが健やかに暮らせる“体に優しい住まい”を理念とし、無垢材を活かした「雨楽な家」を採用。
三児の父としての実体験をもとに、30年後も「建ててよかった」と思える家づくりを追求中。