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2025/10/25
「木目調の部屋をおしゃれにしたい」
「木の温もりを感じるナチュラルなリビングにしたい」と
ほっとできるお部屋を希望される方が多くいらっしゃいます。
ですが、木の種類や色、取り入れる量にはちょっとしたコツがあり、理想のインテリアコーディネートの実現が難しい場合があります。
失敗を避けるためには、家具と内装のバランスを新築の設計段階で決めることが重要です。
コラムのポイント
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お部屋をおしゃれに見せる秘訣は、「木目のバランス」です。
取り入れるべき3つのポイントをご紹介します。
木目調は色味や木目のパターンによって、お部屋のテイスト・雰囲気が異なります。
理想のインテリアコーディネートに合った木目を選ぶことが、最初のステップです。
以下に、お部屋のテイスト・雰囲気ごとに選び方をまとめました。
チェリーやチークのような赤みのある茶色の木目がおすすめです。
和の要素とバランスが取りやすくなります。
パインやバーチのようなナチュラルな明るい木目が適しています。
白やライトグレーの家具と調和し、明るく優しい雰囲気になるからです。
ウォールナットのような濃いダークブラウンの木目を採用しましょう。
レザーや金属などの異素材家具と組み合わせると高級感が生まれます。
柱などの建具や家具、クッションなどカラーバランスの比率がいいお部屋は、おしゃれに見えます。
木目調の部屋での色彩バランスを解説します。
・ベースカラー(70%)
床、壁紙、天井の広い面積を占めます。選んだ木目の色が主役となります。
・アソートカラー(25%)
ソファ、ダイニングテーブル、カーテンなど大きな家具の色です。
ベースの木目と調和する色を選び、統一感を生み出しましょう。
・アクセントカラー(5%)
クッションや小物など、部屋に個性を加える色です。
【アクセントカラー、テイスト別一例】
・赤や青など原色系はポップで明るい雰囲気
・白やグレーであればシンプル
・だいだいや茶、若草など和系の色は、和モダン
木目はぬくもりを感じますが、多く取り入れすぎると空間が重く、狭く見えてしまいます。
リビングのような空間では、木目を「主役」と「脇役」に分けてメリハリをつけることがおすすめです。
例えば、床に力強い木目を採用した場合、天井や壁紙は白や無地のシンプルなものにすることで、空間に抜け感が生まれます。
また、窓からのナチュラルな光が床や壁の木目を美しく見せるように窓や照明の配置を工夫すると、木の部屋に立体感と奥行きが生まれます。
木のぬくもりのあるお部屋、木目調の住まいの新築をご検討中の方は、ぜひ北伸建設におご相談ください。

新築の家づくりで、床材や壁紙といった内装材の木目選びが、住み心地とインテリアコーディネートの質を決めます。

新築だからこそ、構造体を見せるデザインとして「見せる梁(化粧梁)」がおすすめです。
化粧梁は、天井の木目調を際立たせるアクセントになります。
例えば、リビングの天井に化粧梁を取り入れる場合、床材と色味や樹種をそろえましょう。お部屋全体に一体感が生まれます。
ほかにも床がオーク材なら、化粧梁もオーク材に近い色味を採用すると、天井が高く感じられ、開放的なナチュラルなリビングにすることが可能です。

木目調の部屋をおしゃれに見せるには、すべてのものに木目を使うのではなく、異素材との組み合わせが効果的です。
例えば、リビングのテレビ背面など、部屋のメインとなる壁一面に、本物の木材(羽目板)や、本物に近い質感の木目調シートを取り入れます。
そして、ほかの壁面には、漆喰や珪藻土の質感を再現した壁紙を選びましょう、木目が引き立ちます。
なお木目調の壁紙を選ぶ際は、光の当たり方で表情が変わるような凹凸のあるものを選ぶと、質感のズレを防げるためおすすめです。

リビングの床は、長く触れる部分です。木目のデザインだけでなく、機能性も考慮して選びましょう。
無垢材は、本物の木目の美しさ、経年変化、高い断熱性、調湿性を持ちます。
ナチュラルで上質な木の部屋を求める方におすすめです。
複合フローリングであれば、メンテナンス性に優れ、床暖房に対応しやすい特徴があります。
色や木目のバリエーションが豊富で、インテリアコーディネートに合わせやすいです。

新築で人気が高く、インテリアコーディネートしやすい木目を持つ樹種をご紹介します。
濃い茶色で重厚、美しい木目が特徴です。
耐久性が高く、モダンやヴィンテージ風の家具と好相性で、落ち着いたリビングを演出します。
明るい茶色で硬く、傷に強い万能な木目です。
まっすぐな木目がナチュラルな印象で、北欧やシンプルなインテリアに幅広く使われます。
赤みのある茶色で、時とともに色が濃く、深みを増す経年変化が楽しめます。
柔らかな印象で、部屋全体にあたたかみを与えます。
白から乳白色で清潔感があり、非常に硬い木目です。
ミニマルでモダンなインテリアコーディネートのベースに適し、リビングを広く明るく見せます。
明るい黄色で、柔らかくあたたかい足触りが魅力です。
カントリーテイストや、ナチュラルで開放的な木の部屋に適しています。

内装で木目の土台ができたら、次は家具やインテリアで深みを出していきます。
リビングの壁面収納やキッチン収納など、内装に組み込む造作家具は、床や天井の木と色味を統一させましょう。
木目を同系色にすることで、お部屋につながりが生まれ、空間全体が広く、すっきりとした印象になります。
木目調の家具を選ぶ際、リビングの床の木目と色味をそろえることがおすすめです。
ですが、全ての色味をそろえるのは難しいため、「木目は2種類だけ使う」ことを意識しましょう。
2種類の1種類目は、メイン木目として床と合わせます。
ダイニングテーブルやテレビボードなど、面積の大きな家具に使用します。
そして2種目の木目は、アクセントとして使いましょう。
チェアの脚や小物など、1つ目の木目とトーンが異なるもの(例:濃い木目や白い木目)を差し込むと、お部屋がおしゃれに彩ります。で、部屋にリズムと奥行きを与えます。
木目の美しさを引き出すためには、適切な光の演出が欠かせません。
木目調に合い、あたたかみを損なわない色として、カーテンはリネンやコットンの白、アイボリー、淡いグリーン系がおすすめです。
また照明は、暖色系(電球色)を使うと、木目が持つ色味が引き出され、リビングなどのお部屋が、よりあたたかく、居心地のいい雰囲気になります。
さらに間接照明で木目の壁面を照らすと、立体感が生まれ、インテリアコーディネートとしての質を向上することが可能です。

これまでに紹介したルールを具体的な部屋に落とし込むと、どのようなおしゃれな空間が生まれるのか、実例を通じてご紹介します。

赤みのある床や、黄味がかった色味の板張り天井がナチュラルで洗練された和の要素が感じられます。
お部屋の角には続き間の和室、和紙調のライトが空間を引き締めます。
またインテリアコーディネートでは、薪ストーブやリビングのテーブルの脚、ダイニングチェアをアイアンと革を同系色でまとめてモダンさプラスしている点もポイントです。

北欧風にお部屋であれば、ナチュラルな明るい木目をベースとするのがおすすめです。
床には白木に近い明るい木目を使い、壁紙はアイボリーのシンプルにしスッキリとしています。
そして、見せる梁と木の勾配天井、アクセントカラーとして、キッチンカウンターの扉をグレーを取り入れ、木目調のおしゃれなお部屋に仕上りました。
窓からの光と景色、木目のあたたかみと柔らかさで、空間全体を包みこんだじ実例です。

濃いダークブラウンの木目を主役に、都会的な落ち着きと重厚感を両立させました。
玄関の扉を開けたら、目の前に広がる大空間が、ご家族やお客様を迎え入れ、落ち着きを感じさせます。
木の質感との相性のよいデザインの壁も、おしゃれなお部屋の演出に効果的です。
インテリアコーディネートの観点からは、家具には、アイアン(鉄)の薪ストーブが暖房器具としてだけではなく、インテリアとしても大活躍してくれています。

新築で木目調の部屋をつくる場合、経年変化と、それを美しく保つためのポイントを知っておくことは重要です。
無垢材や一部の突板家具(表面は「木」そのものですが、その土台となる
部分は、合成材など)は、太陽光(紫外線)や時間の経過によって色が変化します。これを経年変化と呼びます。
例えば、チェリー材は時間が経つと色が濃く、深みのある赤茶色に変化します。
ほかにも、床の一部に家具を置きっぱなしにすると、跡だけ色が白く残ってしまう場合があります。
定期的に家具の位置を変えるなどして、全体的に均一に光が当たるようにすると、美しく経年変化を楽しめます。
特にリビングの床やダイニングテーブルなど、使用頻度が高い木目は、汚れや傷がつきやすいものです。
無垢材の場合、天然オイルで仕上げるとナチュラルな質感を楽しめますが、水濡れには弱くなるため、注意しましょう。
メンテナンスの手間を減らしたい場合は、ウレタン塗装など、表面をコーティングする塗装を選ぶことで、耐久性が向上し、木目の美しさを保ちやすくなります。
新築時の内装材選びでは、インテリアコーディネートの見た目だけでなく、木目のメンテナンス方法も確認しておくことをおすすめします。

木目調の部屋をおしゃれでナチュラルな空間にするためには、家具や壁紙といった個々の要素を単体で選ぶのではなく、「リビング全体でどんな空間にしたいか」というコンセプトを家づくりの初期段階で明確にすることが、ポイントです。
床材や内装材といった永く使う木目の素材選びは、住み心地とインテリアコーディネートにも影響を与えますので、今回の情報が参考になれば、幸いです。

HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、「居心地の良い住まい」を届けたいという想いで、子育て世代からセカンドライフを考える方まで、誰もが健康的に暮らせる家をご提案しています。
自然素材を使い、化学物質をできるだけ使わない家、現在は、2つのモデルホーム「自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家」「365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)」を軸に新築事業を展開中です。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。
【モデルホーム】
・365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)
パッシブデザインを取り入れ、全館空調で家じゅうどこにいても快適な温度を保てる家です。
平屋のような暮らしやすさを追求した半平屋など、新しいスタイルもご提案しています。
・自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家
勾配天井や薪ストーブを設けるなど、木のぬくもりを活かした家です。
長期優良住宅に対応しており、住まいの耐久性や省エネ性も高めています。