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家づくりの豆知識
2026/06/10
エアコンや暖房設備だけに頼るのではなく、建物の向き、窓の配置、軒や庇、断熱性・気密性などを総合的に計画することで、夏も冬も過ごしやすい住まいを目指します。
特に北杜市のように自然が身近で、季節ごとの気温差も感じやすい地域では、地域の気候を読み取りながら、自然の力と住宅性能をバランスよく活かすことが大切です。
本記事では、パッシブ設計の基本、メリット・デメリットと解消法、後悔を防ぐ設計のポイントを解説します。
自然を感じながら、夏も冬も快適に暮らせる住まいを建てたい方は、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
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パッシブ設計とは、太陽光や風、熱の動きなどを読み取り、建物の設計に活かす考え方です。
機械設備による冷暖房を否定するものではなく、建物そのものの工夫で室内環境を整え、必要なときに設備を効率よく使える住まいにすることが目的です。
例えば、冬は南側の窓から日差しを室内へ取り込み、太陽の熱や明るさを最大限に活かします。
一方で、夏は強い日差しが室内に入りすぎないよう、軒や庇、植栽などで日射を調整します。
また、風が通りやすい窓の配置を考えることで、春や秋の中間期に自然の風を効率よく取り込むことが可能です。
パッシブ設計の家づくりをご検討中の方は、北伸建設へお気軽にご相談ください。
地域の気候やお客様のご要望にあわせて、最適な設計プランをご提案いたします。

ここでは、パッシブ設計を取り入れる主なメリットを解説します。
パッシブ設計にはどのような利点があるのか、順番に見ていきましょう。
パッシブ設計の大きなメリットは、夏涼しく冬暖かい室内環境をつくれる点です。
冬は、南側から日差しを取り込み、太陽の熱を室内の暖かさとして活かします。
建物の断熱性や気密性が高ければ、取り込んだ暖かさをさらに保ちやすくなるのです。
夏は、軒や庇、外付けの遮蔽、植栽などで強い日差しを遮り、室内の温度上昇を抑えられます。
このように、季節ごとの太陽の動きにあわせて建物を設計することで、1年を通して過ごしやすい室内環境をつくれるのです。
パッシブ設計は、冷暖房に使うエネルギーを抑えられる点も大きなメリットです。
建物そのものが外の暑さや寒さの影響を受けにくくなるように設計し、さらに日差しや風を活かせると、冷暖房に頼りすぎない暮らしを実現できます。
ただし、冷暖房の必要性が無くなるわけではありません。
大切なのは、少ないエネルギーで快適な温度を維持しやすくすることです。
光熱費の負担をできるだけ抑えながら快適に暮らしたい方にとって、パッシブ設計は見落とせない重要な考え方です。
パッシブ設計は、自然を身近に感じられ、暮らしの心地よさにもつながります。
例えば、窓から入る朝の光、季節ごとに変わる風のにおい、庭の木々の変化、軒下に落ちる影などを感じながら暮らせる点は、パッシブ設計のメリットです。
北杜市周辺のように、山並みや緑、四季の変化を身近に感じられる地域では、自然と室内のつながりをどう生み出すかが住み心地を左右します。
自然を楽しみながら、心地よい暮らしを叶えたい方は、ぜひパッシブ設計を取り入れてみてください。

パッシブ設計には多くのメリットがありますが、敷地条件や設計内容によっては思ったような効果や満足感を得られない場合があります。
ここでは、パッシブ設計のデメリットとその解消法を解説します。
パッシブ設計の効果は、土地の向きや周囲の建物、日当たり、風の通り方などに大きく影響されます。
例えば、南側に建物が迫っている土地では、南面に大きな窓を設けても十分に日差しを取り込めない場合があります。
また、風通しを期待して窓を設けても、周囲の環境によっては思うように風が抜けないケースがあるのです。
解消法としては、土地を選ぶ段階から日射や風の入り方を確認し、敷地ごとに設計を調整することが大切です。
手本となる間取りをそのまま当てはめるのではなく、その土地に合う窓の位置や建物の向き、外構計画を検討することで、パッシブ設計の効果を最大限に得られます。
パッシブ設計では窓の計画が重要ですが、単に大きな窓を設けるだけでは快適な家にはなりません。
窓の性能や方角、庇の有無を考えずに大きな窓を設けると、夏の日差しが入りすぎて暑くなったり、冬に窓まわりから冷えやすくなったりする恐れがあります。
解消法としては、窓の大きさだけでなく、断熱性能、日射遮蔽、外からの視線、家具の配置までを含めて計画するのが効果的です。
パッシブ設計を取り入れる際は、窓だけでなく、窓まわりの計画を総合的に検討しましょう。
パッシブ設計では、窓の性能、断熱材、軒や庇、外付け遮蔽、植栽などを総合的に考えるため、一般的な仕様よりも費用が上がる場合があります。
特に、高性能な窓や断熱材を採用したり、軒や外構まで細かく計画したりすると、初期費用は大きくなりやすいです。
ただし、初期費用だけで判断すると、冷暖房効率や住み心地、将来の光熱費といった「パッシブ設計の価値」を見落とす恐れがあります。
解消法としては、予算の中で優先順位を決め、費用をかける部分と抑える部分を整理することが大切です。
住宅会社と相談しながら、暮らしの快適性に影響しやすい部分や譲れない部分を優先的に計画しましょう。
パッシブ設計を取り入れた住まいを検討している方は、北伸建設へお気軽にご相談ください。
お客様のご要望を丁寧に伺い、最適なプランをご提案いたします。

パッシブ設計の家づくりで後悔を防ぐためには、建物の性能と設計の工夫を一体で考える必要があります。
ここでは、パッシブ設計の家づくりで押さえておくべき5つのポイントを解説します。
パッシブ設計では、日差しを「入れる」と「遮る」の両方を考えることが重要です。
例えば、窓の配置やサイズの工夫が挙げられます。
冬の太陽の位置を想定し、南側の窓から日差しを取り込めるように配置したり、大きめの窓を採用したりするのが効果的です。
夏は太陽の位置が高くなるため、軒や庇を深めに設計し、外付けブラインドの設置などを行い、強い日差しを遮る工夫が必要です。
冬は日射を取り込み、夏は日射を遮る設計が、パッシブ設計の基本であることを必ず押さえておきましょう。
パッシブ設計では、窓をただ大きくすればよいわけではありません。
冬の日射を効率的に取り込みたい南側には、断熱性能を確保したうえで大きめの窓を計画すると、自然光や太陽の熱を最大限に活かせます。
一方で、西日が強く当たる方角や、隣家・道路からの視線が気になる場所に大きな窓を設けると、夏の暑さやプライバシー面の不安につながるため注意が必要です。
冬に日差しを取り入れたい場所は大きめに、暑さや視線が気になる場所は必要な大きさに抑えるなど、敷地条件にあわせて適切に計画しましょう。
自然の風を活かす設計を取り入れる際は、風の入口と出口を考慮する必要があります。
1つの部屋に窓が1か所しかない場合、風が入りにくかったり、入っても抜けにくかったりする点に注意が必要です。
対角線上に窓を配置したり、高低差のある窓を設けたりすると、空気が流れやすくなり、部屋全体の通気性が高まります。
ただし、真夏の暑い時間帯に外気を入れすぎると、室内の温度や湿度が上がることがあるため注意しましょう。
空気の流れや空調計画を意識した間取りを検討している方は、以下の記事も参考にしてください。
パッシブ設計を最大限に活かすには、断熱性・気密性といった基本的な住宅性能の確保も重要です。
断熱性が低いと、夏は外の熱が室内に入りやすく、冬は室内の暖かさが逃げやすくなります。
気密性が低い場合は、すき間から外気が入り込み、室温が安定しにくくなります。
せっかくパッシブ設計によって日射取得や日射遮蔽を考えても、建物の性能が不足していると、思うような効果が得られません。
パッシブ設計は、自然の力を活かす工夫と高気密・高断熱な住宅性能を組みあわせてこそ、効果を発揮できるのです。
パッシブ設計を活かすために重要な断熱性能の考え方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
軒や庇、植栽は、パッシブ設計で日差しや熱を防ぐのに役立つ重要な要素です。
深い軒や庇は、夏の高い日差しを遮りながら、冬の低い日差しを効率的に取り込めます。
また、落葉樹を南側や西側に植えると、夏は葉が日差しをやわらげ、冬は葉が落ちて日差しを取り込みやすくなります。
植栽は、見た目の印象だけでなく、室内の暑さや涼しさにも関わるため、住宅会社の担当者と相談しながら最適な樹種を決定しましょう。
夏の暑さを抑える家づくりについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
今回は、パッシブ設計の基本的な考え方とメリット・デメリット解消法、後悔を防ぐ設計のポイントについて解説しました。
パッシブ設計とは、太陽光や風などの自然の力を住まいに取り入れ、快適性を高める設計の考え方です。
軒や庇の深さ、窓の配置の工夫などによって、冬は日差しを取り込み、夏は強い日差しを遮ることで、年中快適に暮らせる室内環境を実現できます。
今回の内容を参考に、地域の気候や敷地条件にあわせて計画を行い、自然を感じながら快適に暮らせる住まいを目指しましょう。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、「居心地の良い住まい」を届けたいという想いで、子育て世代からセカンドライフを考える方まで、誰もが健康的に暮らせる家をご提案しています。
自然素材を使い、化学物質をできるだけ使わない家、現在は、2つのモデルホーム「自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家」「365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)」を軸に新築事業を展開中です。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。
【モデルホーム】
・365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)
パッシブ設計を取り入れ、全館空調で家じゅうどこにいても快適な温度を保てる家です。
平屋のような暮らしやすさを追求した半平屋など、新しいスタイルもご提案しています。
・自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家
勾配天井や薪ストーブを設けるなど、木のぬくもりを活かした家です。
長期優良住宅に対応しており、住まいの耐久性や省エネ性も高めています。


北伸建設 専務取締役 秋山龍也
資格:
一級建築施工管理技士/二級建築士/宅地建物取引士
山梨県北杜市を拠点に、創業48期目の北伸建設で自然素材を活かした注文住宅を年間約10棟手がける。
家族一人ひとりが健やかに暮らせる“体に優しい住まい”を理念とし、無垢材を活かした「雨楽な家」を採用。
三児の父としての実体験をもとに、30年後も「建ててよかった」と思える家づくりを追求中。