家づくりのご提案
施工事例
家づくりの豆知識
2020/09/27
核家族化が進む今の時代では、少なくなっている二世帯住宅ですが、実際に二世帯で暮らされているご家庭もあります。お互いの世帯がうまく生活していくために、プライバシーを大切にすることが大切です。
これから二世帯住宅へのリフォームを検討している方は、予算を考えながら、どんな間取りがいいのか悩まれていることでしょう。
プライバシーを守るリフォームのポイントをお伝えします。
コラムのポイント
・二世帯住宅には、完全分離型・一部共有型・完全共有型の3つがあります。
・二世帯住宅で多いタイプは、一部共有型です。
・円満に二世帯で暮らすことは、感覚が違うもの同士が暮らすことと認識しておくことが大切です。
二世帯住宅において、間取りを考える前に、どんな建て方・家づくりがあるのかから考えましょう。
一昔前の昭和時代のように、一つ屋根の下、全部屋を共有する家づくりばかりではありません。
キッチン・バス・トイレとすべて二世帯で共有して生活していくスタイルです。
親世帯・子世帯の生活時間帯が異なる現在では、お互いにストレスを溜めてしまうスタイルと言えます。
例えば、親世帯の夕飯が18時から19時台とすると、子世帯は仕事や習い事から帰ってきてから支度をして食事をするとなると20時近くなってしまいます。
そんな中、水場の音がどうしても耳に入ってしまいます。お互いにそれぞれの生活時間で進んでいくため、準備をしあわないなどルールを決めた場合でも、キッチンやお風呂場から聞こえてくる音は否応なしに聞こえてしまうのです。
かと言って、一緒の時間に合わせるのも、生活上無理があるもので、毎日繰り返されると、やはりストレスが溜まってしまうのです。
今の時代では厳しいスタイルと言えます。
名前の通り、一つ屋根の下ですが、どこか一部分の設備(キッチンなど)を共有するスタイルです。
よくある間取りでは、真ん中に共有するキッチンがあり、左右に分かれてお互いの生活スペースが明確になっているタイプです。
バス・トイレだけはせめて別につくり、お互いに干渉し合わないのです。
時には食事をともにしたり、お互いの世話(介護や育児)が双方にしやすい環境と言えます。
同じ敷地内に別棟の住宅があるタイプです。戸建の建物が2軒ある場合と、一つ屋根の下ですが、1階部分・2階部分が完全に分かれており、玄関から2つある場合です。
戸建の建物が2軒ある場合、ご近所さん感覚で暮らしていくことができますが、敷地が広い場合に可能な建て方ですので、少ない事例になります。
多くの場合、1階部分と2階部分で各世帯が暮らすタイプです。玄関が別々の場合もあれば、1階部分の玄関のみ共有し、その他は1階・2階もしくは左右で分かれて暮らすタイプです。
生活部分のメインとなるキッチン・リビング・バス・トイレは全て各世帯ごとにありますので、プライベートはしっかりと守られた間取りです。
共有部分があるにせよ、各世帯に分かれても、各世帯で2階建ての戸建に住むような感覚ではなく、コンパクト設計の中で、いかに広がりのある空間がつくれるかで左右されます。
各世帯でプライベートを守るには、その分おのおのの部屋が必要です。主寝室でも2つ必要ですよね。他にも分離させる部分が大きければ大きいほど、各部分が小さくなります。
ですが、廊下を極力減らし、扉を開ければどこかの部屋に繋がるような間取りにすると、各部屋の広さを保つことができます。
またトイレ・バス・洗面・キッチンを隣り合わせの間取りにすると、家事動線も短くなり、利便性が高まるメリットも生まれます。
先ほどから口すっぱくお伝えしていますが、プライベートをしっかりと守ることです。
ご主人の親世帯と一緒に暮らす場合もあれば、逆に奥様の親世帯と一緒に暮らす場合もあります。どちらかにとって”義り”の親であり、元は赤の他人です。会社の上司と部下が一緒に暮らすようなものなのです。
一つ屋根の下で暮らすからといって、異文化交流であり、お互いに当たり前と思っていることが当たり前ではないと念頭におき、尊重し合わなければ成り立ちません。
室内がコンパクトになるにつれ、問題が生じやすいのは個人のプライベート空間を確保しにくくなります。
例えば部屋の扉を開ければ、リビングの場合、家族が集まりやすく団欒のひとときを楽しみやすいメリットがありますが、一人になってゆっくりしたいと思った場合には、ストレスと感じることもあります。
部屋でなくても、部屋の一角でもいいので、趣味などを堪能できる場所を作りましょう。自分だけの場所があるというのは、心穏やかになれます。
特に子世帯での間取りの話になるのですが、仕事をする場所をお互いにつくっておきましょう。
昨今は特に新型コロナの影響でテレワークも推進されていますので、ご夫婦二人が揃ってご自宅でお仕事をされることもあるでしょう。
その際、ご主人には書斎のような部屋やスペースがあり、その場所で仕事ができます。一方で奥様はダイニングやリビングにPCを出して仕事をする場合があります。
実は奥様にとって、多大なストレスになっているのは想像できますか。周りには家事を中心に仕事以外にやらなければならないことが山積し、そちらを優先せざるをえなかったり、ご飯の際には、その都度仕事道具を片付けたりと、仕事に集中できる環境とは言い難く、どんどんストレスを感じてしまうのです。
完全な部屋でなくてもいいのです。きちんとデスクがあり、その他の物品を置いておける場所があり、リビングなどとの仕切りがあるだけで、メリハリをつけられます。
玄関からすべて世帯別となっていれば、リスクは少ないのですが、玄関の一部でも共有スペースがあると、新型コロナやインフルエンザの感染拡大のリスクが高まります。
新型コロナの感染者リストの状況に掲載されていますが、同居家族間の感染も少なくありません。いかに持ち込まないように努力してもリスクはあります。
少しでも病気のうつしあいが減るように、コートなど上着を玄関先に置いておけるスペース作り(シューズインクローゼットのようなもの)や、洗面所まで一直線に歩いていける間取りがおすすめです。
一つ屋根の下で暮らすとなると、依頼しない限りは、どちらがどれだけ支払うか明確にしましょう。
分けて置いておけばいいわけでもありませんし、片方だけが負担するとどうしても問題が怒ってしまいます。最終的に払った、払ってないなどの言い訳しあっていることもあるからです。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
地元だからこそわかる生活の仕方に合わせた家づくりを大切にしています。
また、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家へとなる建築・リノベーションを行っています。
打ち合わせにおいても、ヒアリングを大切にし、できる限りご希望に沿うように心がけておりますので、お気軽にお話ください。
参考までに過去の事例もご覧ください