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家づくりの豆知識
2020/10/07
「自然素材の家」に明確な定義はありませんが、化学物質を含む素材を避けて、無垢材や珪藻土、漆喰などの自然素材を使った家のことをいいます。自然素材の家と聞いてどのような家を想像するのかは人によって違うと思いますが、一般的な自然素材の家だけではなく自分に合った家を具体的に考えていくことが大切です。
自然素材の家の特徴として、長く住むほど素材が家に馴染んでくることやどんどん愛着がわいてくることがあげられます。アレルギー体質の方や肌が弱い方は、一般的な家に使われている化学物質でシックハウス症候群や化学過敏症候群にかかる可能性もあります。リスクを回避したい方や化学物質を避けて子育てしたいといった人に自然素材の家はおすすめです。
自然素材の家は化学物質を含む素材を避けて自然の素材を使う家だということをご紹介してきました。具体的にはどのような素材が使われることが多いのでしょうか。
珪藻土は乾きやすいバスマットとして聞いたことがある人も多いかもしれませんが、壁用の塗料として使われることもあります。珪藻とはプランクトンのことで、プランクトンの化石を原料とした土のことを珪藻土といいます。珪藻土は湿気を吸収したり放出したりする機能に優れており、消臭や脱臭という効果も。そのため湿気の多い夏や乾燥しやすい冬でも、ダニやカビなどが発生しにくい環境を作ってくれるのが大きなメリットだといえます。また珪藻土も漆喰と同じようにひび割れやすい性質を持つことや、珪藻土を固めるために固化材を塗布する必要があるため工期や費用が掛かることがデメリット。
漆喰は石灰石を原料とする素材であり、壁に塗って使われることがほとんど。空気中の二酸化炭素を吸収しながらゆっくり固まる性質を持つことから「呼吸する壁」と呼ばれることも。この性質から調質機能も備わっており、夏に湿度を抑えたり冬に乾燥を防いだりしてくれます。年数が経っても劣化しにくいことや燃えにくく防火対策の効果もあるのが漆喰のメリット。その一方で漆喰を壁に塗る作業は工程をたくさん踏まなければならないため、工期や費用がかかってしまうデメリットも。ひび割れしやすい特徴もあるため、定期的な確認が必要です。
自然素材の家が気になっている人は無垢材という言葉を耳にしたことがある人も多いと思いますが、無垢材とは原木を使いやすい大きさにカットした天然の木材のことをいいます。同じ「木」を使った家でも、天然木である無垢材や木を接着剤で固めた合板やベニヤといった集成材もあります。無垢材は化学物質を使っていないためアレルギーの心配がなく、万が一燃えてしまった場合でも有毒物質を発生させません。集成材は無垢材よりも強度が高く反りやねじれなどがない点がメリットとしてあげられますが、木の温かさややわらかさは無垢材ならではだといえるでしょう
肌触りが良いため、床に使用すると素足で歩いても心地良さを感じることができます。時間の経過に従って色が変化して美しさを増すことや、無垢材特有の香りも魅力の一つですよね。断熱効果や湿度調節にも優れているため湿気や乾燥を予防する効果があり、木に含まれる精油にはダニやカビの発生を抑える効果もあるため空気をきれいに保つことができます。無垢材のデメリットとして、乾燥によって変形や変色の可能性があることがあげられます。そのため使用する前に乾燥させる必要があることを把握しておきましょう
リノリウムという言葉は耳慣れないかもしれませんが、亜麻仁油や松樹脂、石灰岩などを原料とする素材のことであり、床材に使われるのが一般的です。耐久性に優れており傷つきにくい性質を持つため、家具や家電による傷の心配が少なくて済みます。またほこりが舞いにくいことから掃除の手間が省け、滑りにくいことから水回りの空間や子ども部屋にも安心して使うことができます。リノリウムは燃えにくい素材でありながら、亜麻仁油には抗菌作用があるため、万が一燃えてしまったときでも有害物質が発生しないのもメリットの一つ。
天然リノリウムと違って合成素材のビニール製リノリウムというものもありますが、天然リノリウムの方が費用が高いのがデメリット。アルカリ性に弱い性質から、掃除には中世の洗剤を使う必要があること、リノリウムは施工したあとに特有のにおいがすることにも注意が必要です。
地産地消という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、これは木材にもいえることです。日本で家を建てる際には、日本の気候に合った木を使うことが自然素材における地産地消。外国産の木材を使うと、輸送費が高くなるだけではなく、輸送中の腐蝕を防ぐための防虫剤や防腐剤が使われることもあります。国産の自然素材を使う場合はシックハウス症候群の原因となる化学物質が使われないという点も安心ですよね。
自然素材を使う際には、注意したいポイントがいくつかあります。憧れの自然素材の家を建てたとしても、想像と違った…と後悔することのないようにしっかり把握しておきましょう。
自然素材の家で使われる素材には個性があり、それぞれ性質やクセが異なります。素材ごとの違いはもちろん、特に無垢材の場合は一本一本個性が異なります。色や形、木目などの見た目や、製材したあとでも反ったり曲がったりするような個性も。太くてまっすぐ育った無垢材は素性が良いといわれ、細かったり枝が多かったりすると素性が悪いといわれることもあるなど、人間と同じように個性があることを知っておきましょう。
無垢材は家を建てる段階や住み始めてからも呼吸を続けているため、温度や湿度によって伸縮を繰り返します。空気が乾燥する冬になると無垢材は縮みやすく、フローリングに隙間ができてしまうことも。無垢材の伸縮が気になる人もいるかもしれませんが、木が生きている証拠なので、木と一緒に暮らしているという意識を持ってみると良いかもしれません。
山梨は自然豊かな地域であることから、自然素材の家が建てられることもよくあります。北伸建設では、健康面や建築費用に気遣いながら自然素材を使った家の設計を行っています。そこで実際に山梨県で建築した自然素材の家の事例をご紹介します。
家の周りを木で囲まれており、季節の移り変わりを楽しみながら暮らすことができる家。自然素材を使っていることから、外観も内装も温かい雰囲気に仕上がっています。広々としたウッドデッキでは、ゆったりとした時間を過ごすことができることでしょう。
自然素材を使っているため質感や空気感がやわらかい平屋となっています。自然素材の落ち着く雰囲気や良い香りに包まれながら、つい深呼吸したくなる空間。リビングにはあえて収納を設けずに書棚を設置することで、趣味である読書を思う存分楽しむことができます。平屋でありながら各部屋に大容量の収納を完備しているため、収納スペースに困ることもありません。
こちらの建築事例は、森に囲まれた雰囲気のある立地の山荘となっています。家の外観はもちろん、併設された広々としたウッドデッキがなんといっても特徴的。お子様の遊び場や来客時のバーベキューなどさまざまな使い方ができますよね。家の中も一つ一つの空間を広く作っているので、生活しやすい家となっています。
シンプルな白の外観から中に入ると、家の中が全体的に木に包まれた素敵な空間となっています。床や壁、階段、水回りの空間などふんだんに木材が使われているため、木の良い香りに包まれて心地よく生活できることでしょう。
マイホーム購入の検討中、自然素材の家が気になっている人もいることでしょう。木の温かさや良い香りに包まれて生活できたら素敵だろうな…と想像してしまいますよね。自然素材と聞くと木材をイメージする人が多いかもしれませんが、無垢材だけではなく珪藻土や漆喰、リノリウムなどさまざまな種類があります。それぞれ性質や個性が異なるため、自然素材を選ぶ前に知識として身に付けておきましょう。また国産の自然素材を使うことは、木材における地産地消にもなり、気候に合った木材を選ぶことができます。海外から輸入された木材と異なり、化学物質を含まないためアレルギー体質の方でも安心です。
北伸建設は、山梨県において自然素材の家を建てるお手伝いをさせていただいております。住んでいただくご家族の健康に気遣い、自然素材を使いながらもできるだけ費用を抑えられるように心掛けています。また中古住宅のリフォームも行っているため、山梨県で自然素材の家を建てようと検討している方やリフォームを検討している方は、ぜひ北伸建設までお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。