子育てしやすい雨楽な家

子育てに備えることをきっかけに、家づくりを計画されるご夫婦は多いと思いますが、自然素材を使った雨楽な家は、子育てのしやすい家です。
近年、アトピー性皮膚炎や気管支喘息、アレルギー性鼻炎など、アレルギーを持つ子供が増え続けています。アレルギーの原因としては、食物が筆頭に挙げられますが、住環境に原因があるケースも少なくありません。アレルギーを引き起こしやすい家が増えてしまった原因には、戦後の家づくりにおける建材の変化と、数十年前から始まった住宅の断熱化が挙げられます。
昔の日本の家は、木材、畳、瓦、紙など、すべて自然素材を使って、造られていました。これらの素材はすべて、内部に空気を含んでいる呼吸する建材であり、調湿性や蓄熱性といった性質を持っています。そして、高温多湿な日本においては、隙間風が吹き抜ける家づくりが主流でした。
世界の先進国に比べ、日本の家は寒いと言われていた家づくりです。確かに、隙間風の拭き抜ける家は、寒い家でしたが、自然素材と隙間風のおかげで、家の中は換気が良く、カビや、カビを餌にして繁殖するダニなどは、発生しにくい住環境だったとも言えます。
戦後は、急激に、たくさんの家を建てなければならなかった為に、国を挙げて造林をしたにもかかわらず、低価格な輸入木材の増加によって、日本の林業は衰退し、ますます国産材が高価になっていきました。その結果、日本の家づくりは、自然素材の家づくりから、工業製品を多用する家づくりと変化していきました。
高価な国産の木材に替わって、使われるようになった建材とは、塩化ビニルやプラスチックなどの工業製品や、接着剤を使った集成材です。これらの製品の中には、アレルギー発生の原因となる物質が含まれている建材もあります。また、内部に空気を含まないので、通気性のない建材でもあります。
同時に、数十年前からは、世界的なエネルギーを節約するという動きが、個人の住宅にも求められるようになってきました。その結果、省エネの為、住宅の断熱性を高めることが、家づくりの重要なポイントになりました。ところが、通気性のない工業製品を多用した家づくりと、中途半端な断熱対策が、換気の悪い家、家の中に空気が滞る家を生み出してしまったのです。
換気が悪ければ、カビが発生し、カビが発生すれば、カビを餌にする家ダニが増殖します。そのダニは、家の中の埃と一緒に、子供の体内に入り、アレルギーを引き起こしてしまうのです。日に数回掃除機をかけ、念入りに掃除をしている家庭であっても、埃のない家はありません。これらの要因が重なり、住環境による子供のアレルギーが増えてしまったという面が、全くないとは言えません。
雨楽な家は、このような子供のアレルギーを引き起こす原因を作りにくい家です。具体的には、自然素材で造る家のどのような点が、子育てに良好な住環境を造り出すのでしょうか?
自然素材で造る家の子供の健康への安全性

雨楽な家は化学物質を可能な限り使わない、健康を考えた家づくりです。雨楽な家は、国産のヒノキを使って家を造ります。壁は漆喰の塗り壁です。建材に使われる接着剤に含まれる、ホルムアルデヒドなどの有害物質が使われていないので、家の中の空気が汚染される心配がありません。
また、木材、漆喰、畳などの自然素材には、調湿性、通気性、蓄熱性、断熱性、弾力性など、たくさんの室内環境に貢献する性質があります。
調湿性は、室内の空気中に含まれる水分の量を調え、常に最適な湿度を維持します。高湿になる季節には、空気中の水分を吸収して、カビやダニの発生を抑え、乾燥する季節には、蓄積した水分を空気中に放出して、肌や粘膜の炎症を起こしにくくします。
通気性は、空気を出入りさせるので、暑い季節には、素足で歩いてもベタッした感触がありません。蓄熱性は、寒い季節には、昼間の陽射しの暖かさを内部に蓄積し、日が落ちてからの急激な温度低下を抑えます。弾力性は、足元のおぼつかない子供が転んでしまった時に、その衝撃を吸収するので、硬い床で転んだ時ほど、深刻な事故なりません。
また、無垢材は、子供の感受性にも影響を与えます。