家づくりのご提案
施工事例
家づくりの豆知識
2021/12/28
薪ストーブの家は、高級感がありながらも、心地よく落ち着きます。ですが、使わない期間もあるし、掃除も大変かもしれないと、薪ストーブを家に設置してもいいのか、悩みますね。
薪ストーブが本当に設置するのに、おすすめかどうか「メリット」「デメリット」をポイントに検証してみましょう。
また、薪ストーブと同じく、室内に設置する暖炉との違いにも着目しましょう。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
薪ストーブは、暖房器具の一つです。煙突が必要であり、取り付け後、移動することができない暖房器具です。
ただし、建物と一体化してつくられる暖炉とは異なります。
まず薪ストーブのメリットについて考えてみましょう。
薪ストーブが、体を芯から温めてくれることは、認知度が高いですね。なぜ芯から温めてくれるのかご存知でしょうか。
理由は、”遠赤外線”効果があるからです。
遠赤外線は、光・電磁波の一つである、赤外線の中で3μm~1000μmの波長領域にあるもののことを指します。
数値だけではわかりにくいかと思いますが、モノが熱っされると増える熱の一つとイメージしてください。
さて、”遠赤外線”には、水や有機物に吸収されやすい特徴があり、特に皮膚の表面でよく吸収されます。
そして、皮膚近くの毛細血管を流れる血液と通じ、体の中(芯)にまで届くのです。
薪ストーブを考えるきっかけは、薪ストーブがもつおしゃれさや、独特の雰囲気が心惹かれます。
キャンプの焚き火は、ただ見ているだけで心が落ち着きますよね。自然の炎、人工的に再現ことができない炎のゆらめきには、リラックスさせる効果があります。
「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」と呼ばれているもので、自然界に存在する無限の周波数があります。
中でも人が「心地よい」と感じる周波数が「1/fゆらぎ」であり、人に快感を与えてくれる、と「1/fゆらぎ」の第一人者である東京工業大学名誉教授の武者利光教授の研究で明らかになっています。
(参考:at home 教授対談シリーズ/こだわりアカデミー)
冬、窓が結露でびっしょりと濡れていることがありませんか。
原因は、外と室内の温度差によって、目に見えなかった空気中の水分が、目に見えるようになる表面化したためです。
しかし、薪ストーブを使うことによって、空気中の水分が減り、乾燥していくため、結露にはならないのです。
むしろ室内が乾燥しすぎてしまうため、加湿をし、湿度を調整する必要があります。
薪ストーブの使用によって、室内が乾燥ぎみになってしまうため、加湿をする方法としても、室内干しが有効です。
外で半乾きになってしまっても、薪ストーブで、洗濯物がしっかりと乾いてくれるため、助かる面もあります。
♢室内が暖まるまで時間がかかる
♢薪ストーブのお手入れ
♢設置場所を移動することができない
♢薪の保管場所が必要
ファンヒーターなどの暖房器具であれば、5分程度で室内が温まりますが、薪ストーブの場合、室内全体が暖まるまでに1時間以上かかります。
薪ストーブを主な暖房器具として使用するのであれば、最初はファンヒーターで補助してもらうなど併用することも考えておきましょう。
年に何度も薪ストーブのお手入れは、シーズンオフのときに行う必要があります。
特に、煙突部の掃除は大変です。
掃除が甘いと、薪ストーブを使用した際に、空気の循環が悪くなり、室内に二酸化炭素をためてしまうことになりかねません。
業者に依頼をし、掃除をしてもらうことが、安全で確実な方法ですが、お金がかかってしまいます。
薪ストーブは、煙突が必要な暖房器具ですから、壁に穴をあけて設置しなければなりません。
もし、場所を移動させたいと思っても、簡単には移動できません。
薪ストーブの燃料は「薪」ですね。ワンシーズンだけでも相当な量が必要であり、保管しておかなければなりません。
山梨県であれば、森林が多いおかげで、薪の調達はしやすいため、心配はないでしょう。
しかし保管場所を薪ストーブに極力近い場所につくっておかないと、運び入れなければならないため、動線も考えておくべきです。
暖炉も薪ストーブも一度設置すると移動することができない点は同じです。部屋を温める際も、薪を使用することも、自然のゆらぎ効果を得られることも同じです。
では2つの違いは何でしょうか。
薪ストーブは、壁から1,000mm以上離れていること、煙突は屋根の一番高いところに設置することが基本です。
薪を入れる部分である本体は壁から1,000mm以上離して設置し、箱型で独立しています。扉をあけて薪をくべていきます。
本体につながっている煙突は、室内から壁の中をとおり、外へと抜けるつくりになっています。
一方暖炉は、建物の一部としてつくられ、薪を入れる部分は、レンガや石造りで、扉もついていません。
煙突も、もともと建物(壁)にくっついているため、直接壁の内部から外へと抜けるつくりになっています。
薪ストーブは、放射熱によって室内・人の身体を温めてくれます。
ただし、薪ストーブ本体の種類よって、対流式と輻射(ふくしゃ)式という2つの種類があり、部屋の温まり方に違いがありますので、設置する際に、どちらの方式の本体なのか、検討する必要があります。
なお輻射(ふくしゃ)式は、薪ストーブ全体を温め、直接熱を周囲に放出し、冷めにくい性質があります。
一方、対流式は、炉のまわりに空気層を作り、その中で温められた空気を放出し、室内が早く暖かくなります。だたし暖かい空気は上部にいくため、シーリングファンやサーキュレーターの併用を検討しておくとよいでしょう。
室内にたっぷり木材が使われたリビングです。存在感は少し控えめですが、リビングとダイニングをしっかりと温めてくれる位置に設置されています。
日差しがたっぷりと入る位置に設置されています。家族・友人とのおしゃべりタイムを楽しめるように、寄り添ってくれそうです。
薪ストーブといえば、洋風テイストの家づくりを想像しやすいですが、横に和室がありますが、違和感なく見事に調和しています。
薪ストーブのデメリットが4つもあるのか、とマイナスのイメージを持たれたかもしれません。
しかしデメリットを知っておくことは、納得して設置するかどうか判断するためには必要です。
都市圏であれば、お手入れなど維持することが大変なため、薪ストーブがある家は正直なところ、おすすめできません。
ですが自然豊かな地域であれば、家の中でも自然を体感できますし、維持もしやすい環境ですので、設置することをおすすめできます。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにし、木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開し、薪ストープ設置によるリフォームも行っております。