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家づくりの豆知識
2022/03/30
昔の住宅に多くあった土間ですが、ライフスタイルの変化・時代の変化で、土間のある家が少なくなっていました。
しかし今、和の雰囲気の家を建てたい方や、ワンランク上のセンスを感じる家に、土間がつくられるようになりました。
今回は、土間のよさを確認できるように、土間の使い方・メリットやデメリットをお伝えします。土間のある家を建てる場合の注意点も、チェックしておきましょう。
コラムのポイント
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土間とは、室内に設置される空間の一つで、床材を土足で歩いても大丈夫な素材を敷かれています。
かまどがキッチンとして機能していた時代には、土間が室内に設置されていましたが、システムキッチンが浸透し、土間が少なくなってきました。
しかし、近年はおしゃれな家にも、土間が設置されていることが雑誌などで紹介されるようになり、土間がある家がいいのではないかと希望される方が増えてきました。
昔は、土間にかまどがあり、台所として使われていましたが、今は他の使い方で土間が利用されています。
●趣味を行う場
●庭いじりや畑などの収穫物を保管する場
●気軽に来客をもてなす場
土など汚れても、すぐに掃除ができたり、汚れること自体あまり気にならないような使い方です。
土間に使用される床材、素材は主に4つあります。それぞれ、掃除しやすい、汚れても気にならないような素材です。
□モルタル(あらいだし)
モルタルとは、セメントに水と砂をまぜたものです。掃除が楽であること、また外部空間と室内空間をつなぐ雰囲気づくりにピッタリです。
またあらいだしとは、モルタルを生地にして、間から砂利や砕石、玉石などの種石がみえるように塗られている状態のものを指します。
□コンクリート
コンクリートとは、セメントに砂利をまぜたものです。
水に強いため、水拭きだけでなく、油汚れも洗剤を使いながら洗い流すことできるため、キレイを保ちやすいです。また、傷がつきにくい丈夫さがあります。
□タイル
水捌けがいいことに加え、外観や内装に合わせて色柄を選ぶことができ、調和しやすく、家全体のテイストを壊しにくいです。
ただし、モルタルやコンクリートに比べ、割れや目地の減りが気になる場合があります。
□たたき(三和土)
古くから日本の土間で使われてきた床材です。
赤土、砂利などに消石灰と、にがりなどをまぜて練って塗り、たたいて固めたもので3種類の材料を組み合わせてできているため「三・和・土」で「たたき」と呼びます。
土による調湿作用があったり、和の雰囲気の家によく合います。
土間の使い方は冒頭でお伝えしましたが、土間があることがどんなメリット・デメリットがあるのか、検証してみましょう。
室内という空間に入りながら、でも汚れを持ち込みたくない場合やちょっとしが部屋のように使えます。
■防災用などストック品の置き場所
水など食料品は、ローリングストック法で、キッチンの収納スペースやパントリーに置いておくことが、利便性がよく、管理しやすいため玄関土間に置いておくことは、少し不向きかもしれません。
しかし、防災リュックを置いておけば、避難の際、玄関からすぐに外に出て、避難しやすいです。
(参考:panasonic 防災)
■上着・ベビーカーなど外出時に必要なものの置き場
いざ外出しようとして、上着を着ていないと収納場所までいちいち戻らなければいけません。
さっと羽織り、さっと置いておく場所、花粉とかが付着していても、室内まで入らないため、空気がキレイなまま保つことができるかと思います。
またベビーカーや車椅子も室外で使用しますが、外に保管して雨風にさらしたくはありません。かといって玄関に置いておくと存在感がありますし、場所をとってしまいますので、玄関にも置いたままにしたくはありません。
しかし、土間であれば、室内ですから雨風にさらされることもなく、玄関が狭くなるような印象も持たずに置いておくことができます。
■バイクなどの趣味スペース
バイクや自転車が趣味の方は、やはり大切に保管をしておきたいため、室内で保管することを好みます。しかし、大きなものですので、玄関では保管しにくくなります。
また庭・畑が趣味の方も、採れた野菜や摘んだ花、さらに庭・畑の道具をさっと、室内に入れておきたい場面に出くわします。やはり土がついていますので、極力ある程度汚れを落としてからにしたいですから、ちょっとしたときに置く場所としてピッタリなのです。
■気軽に来客を迎え入れる場として使える
昨今のコロナ禍で、あまり来客の方を室内までお迎えすることを好ましく思わない方もいるでしょう。
また、小学校時の家庭訪問の際は、室内をきれいに掃除してお迎えすることが億劫に思えてしまいます。
ですが、土間であれば、段差がありますので、そこに腰をかけてお話しすることができますし、室内を見渡せないように扉を閉めておけば、室内の掃除を気合いを入れてする必要がありません。
ほどよい距離感でおしゃべりを楽しむことができるため、土間は便利です。
玄関の収納について考えるなら、シューズクローゼットもおすすめです。
・シューズクローゼットについては合わせてコチラもお読みください
■シューズクローゼットは必要か|玄関につくるメリット
土間は掃除のしやすさなども含めてメリットが多いのですが、デメリットもあります。
■底冷えしやすい
近年の住宅は、高断熱・高気密の家が増えていますが、玄関という場所は底冷えがしやすいです。
冬に長時間、土間で趣味を楽しんだりすることは、つらいかもしれません。
■靴やスリッパがいる場所である
土間は室内ではありますが、スリッパや靴など土間専用のものを用意したり、室内を頻繁に行き来する場合、スリッパを脱いだり履いたりと面倒に感じることがあるかもしれません。
活用の方法もあり、ご自身のライフスタイルと合っている場合、土間をつくることを積極的に検討してください。
しかし、ご紹介する3つの注意点に気を付けて家づくりを考えましょう。
●動線
●仕切り
●土汚れの持ち込み
●動線
玄関に土間をつくると、外から中に入る際にはスムーズなのですが、玄関から行動動線を考えましょう。
例えば、野菜など室内に持ち込む際、極力短い距離で移動して、キッチンに向かいたいですね。となると、キッチンに直通できる間取りが好ましいです。
しかし、趣味のスペースで活用する場合は、プライベートタイムを楽しむ場所でもあるため、リビングから離れている方が好ましいかもしれません。
●仕切り
玄関からリビングなど室内が丸見えだと、奥行きがあって広いお家のように感じられますが、来客の際は、見られたくありませんよね。
だからこそ、壁や扉で仕切り、土間との区切りが明確になるようにしておくといいでしょう。
●土汚れの持ち込み
土間は掃除がしやすいメリットがありますが、それだけ外から汚れを持ち込む場所です。
掃除がしやすいように、水場を近くに設けておくこともいいかもしれません。
玄関に第2の洗面所をつくるご家庭も増えているため、その洗面所を水場としてホースを伸ばして水洗いできるようにしておくことも一つの方法かと思います。
山梨県は自然豊かな環境ですから、夏は山登りやキャンプなどのアウトドアを楽しむことが多いでしょう。
必要な道具も多いですし、置き場所に困ることがあるかもしれません。だからこそ、外と室内の中間である土間が大活躍しそうです。もちろん、一通りの使い方ではなく様々な使い方ができますから、マルチに使える空間は、快適生活のためには必要な空間だと思います。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
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