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断熱性能を比較しよう|等級と断熱材で考える – スタッフブログ

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2022/07/16

断熱性能を比較しよう|等級と断熱材で考える

 

高断熱・高気密な家と、家づくりにおいて、断熱性能への関心が高まっています。ただ、言葉だけが先行してしまい、いまいちよく分からないと思っている方も多いでしょう。

 

今回は、断熱性能とは何か、断熱性能の性能を示す「等級」、またどんな断熱材があるのかをまとめてご紹介します。

 

 

コラムのポイント

  • 断熱性能とは、外の熱(気温)を中に伝わらせない、中の気温が外に逃げずに保つ働きのことです。
  • 断熱性能の度合いを示す指標として、断熱性能等級があります。
  • 断熱材の種類を知ることができます。

 

 

 

 

断熱性能とは

 

断熱性能とは、外の熱(気温)を中に伝わらせない、中の気温が外に逃げずに保つ働きのことを指します。

 

どのくらい熱(気温)を中に伝わらないのか、数値化され、数値が小さければ小さいほど、性能が高いことを示します。

 

 

性能を示す指標として断熱性等級がある

断熱性能等級とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)で規定された「省エネ性能」を表す基準のことです。

 

数値が大きいほど、性能が高いことを表しています。

 

家を建てる際は、少なくとも等級4(省エネ基準)程度が好ましいです。

 

なお、等級4といっても地域によって異なりますので、注意ましょう。

 

地域区分は、省エネ基準地域区分によって分けられており、同じ県内でも異なることがあります。

 

 

<省エネ区分 地域6の場合の仕様例>
天井の断熱材: 高性能グラスウール16K 155mm
外壁の断熱材: 高性能グラスウール16K 85mm
床の断熱材:  高性能グラスウール24K 105mm
窓:      アルミ樹脂複合サッシ+透明複層ガラス(A9)

参考:国土省 住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級の資料

ONE POINT

グラスウールは、10Kや16Kなどが製品名で表示されています。数が大きいと密度が高いことを示しており、断熱性能も高くなります。

 

 

等級5が新設

断熱性能等級は、2022年4月より等級4より上の基準で設定された「等級5」が新設されています。

 

「等級5」は、ZEH水準とみなされる等級です。

 

また、2022年10月1日(予定)より上位等級として、等級6・7の施行が発表されています。

 

参考:国土省 施行スケジュール

 

 

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Ua値で示される

Ua値とは、外皮平均熱貫流率のことで、室内と外気の熱の出入りのしやすさの指標です。

 

住宅建物の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部(窓や玄関)などを通過して外部へ逃げる単位時間あたりの熱量を外皮面積で除した値のことを指します。

 

引用:国土省 【参考】住宅における外皮性能

 

地域6区分であれば、
●省エネ基準 等級4: 0.87
●ZEH基準  等級5: 0.6と基準が定められています。

 

 

 

 

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断熱材について知ろう

 

断熱性能を計算する上で欠かせないのが、断熱材がどんな種類なのか、ということです。

 

ですが、断熱材を使用する工法、断熱材の厚みも関係があることは頭に入れておいてください。

 

さて、断熱材は9種類、11種類といろいろいわれていますが、最初から細かく区別すると、情報が多すぎて整理しきれないこともあるでしょう。

 

まずは大きく4つに分類し、さらに細分化してお伝えします。

 

 

断熱材の4分類

●繊維系
●吹き込み繊維系
●発泡プラスチック系
●天然素材系

 

 

繊維系断熱材

繊維系断熱材は、ガラスを繊維状にしたもので、繊維の隙間に空気を閉じ込められています。以下の2種類があります。

 

■グラスウール
■ロックウール

 

 

また、高性能グラスウールがあり、「高性能」の場合はノーマルのグラスウールよりセ繊維が細かくなり、より断熱性能が高いです。

 

繊維系断熱材は、充填工法が向いています。

 

熱伝導率から考えるとロックウールの方が、伝導率が低く、断熱性能が高いのですが、日本の木造住宅で使われるのは、グラスウールの方です。

 

 

・充填工法とは?

断熱材を取り付ける工法は、充填工法と外張り工法があります。

充填工法は、構造材の柱と柱の間に断熱材を嵌め込む工法です。一方で外張り工法は、柱の外側に断熱材を取り付ける工法です。

使う断熱材に合わせて工法が変わります。

 

 

吹き込み繊維系

専用の機械(ブローイングマシン)を使って、断熱材を吹き込みます。吹き込み工法で使う繊維の断熱材を指します。

 

吹き込み工法では、複雑な形状のコンセント部分や筋交い等にも隙間なく施工でき、断熱性も高くなります。以下3種類があります。

 

■吹込み⽤グラスウール
■吹込み⽤ロックウール
■吹込み⽤セルロースファイバー

 

 

セルロースファイバーはグラスウールやロックルールと異なり、木質繊維でできています。自然素材の家に選ばれやすい素材です。

 

後ほどご紹介する天然素材系の一種としてもみなされますが、国土省表示・評価方法基準(省エネ)における検討方針の分類に則り、ご紹介しています。

 

 

発泡プラスチック系

プラスチック素材の中に、細かい泡が閉じ込められている断熱材のことを指し、以下5種類あります。

 

■ポリエチレンフォーム
■ビーズ法ポリスチレンフォーム
■押出法ポリスチレンフォーム
■硬質ウレタンフォーム
■フェノールフォーム

 

 

ポリエチレンフォームは、充填工法ですが、他4種類は外張り工法で行われます。

 

いずれも熱伝導率で比較すると大差はありませんが、中でもフェノールフォームが高い断熱性能があります。

 

 

天然素材系断熱材

自然素材の家を建てる場合、やはり断熱材も自然素材のものでと考えることがあるでしょう。

 

以下の3種類があります。

 

■ウールブレス
■炭化コルク
■セルロースファイバー(吹き込み繊維素材でも紹介済み)

 

 

羊毛や木からつくられており、自然素材にこだわりたい方には向いているといえますが、他の断熱材に比べ費用が高いです。

 

セルロースファイバーであれば、天然素材系では利用されやすい断熱材です。

 

省エネ基準に合わせて断熱材のメーカーや商品名が知りたい方は、断熱健材協議会にて紹介されていますので、参考にしてください。

 

 

まとめ

断熱材は、省エネ基準を満たしているかどうか欠かせないものですが、すきまなくきちんと断熱材を敷き詰められるか、施行技術も必要です。

 

信頼のおける工務店探しには骨が折れるかもしれませんが、ZEHビルダーなど、高性能な家を建てている実績などを参考にして探してみましょう。

 

 

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HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。

 

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