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家づくりの豆知識
2022/07/31
家事室は、家事動線を極限にまで短くするために、1箇所で作業ができるようにと、考えられた部屋・間取りです。
家事にかかる余計な時間を省くことができ、お子様のお世話にかける労力を増やせるメリットがある一方で、お子様から目を離すことができないため、家事室を活用できていないこともあるようです。
だからこそ、家事室を上手に活用できるためには、家族の理解・協力が不可欠ですし、間取りも考える必要があります。
今回は、そもそも家事室とは何か、家事室ってどう使えば活用できるのか、間取り上のポイントと一緒にご紹介します。
コラムのポイント
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家事室は、ユーティリティルームとも呼ばれています。
ただ一言で「家事」といっても、多くのタスクがありますね。
食事の支度から後片付け、掃除、洗濯、お金の管理、などなど。
そして、掃除といっても、お風呂・トイレ、リビング、キッチンとあります。拭き掃除から掃除機をかけることまで様々あります。
洗濯も、カゴの中の仕分けをし、洗濯ネットにいれる、洗濯機を回し、終わったら軽く畳んでしわをとりつつ、干しやすいように仕分けをして、干し場で干し、取り込み、畳む、最後にやっと収納するという長い工程があります。
例にあげてお伝えしたように、家事は、あっちへ行ったり、そっちへ行ったり、行動量とタスクの量が他の家族に見えづらく、ストレスが溜まりやすいものです。
そして近年、効率よく家事ができるようにと間取りが考えられ、「家事楽」動線が取り入れられるようになりました。
究極の「家事楽」動線として、一つの部屋から極力出ずに「家事」が完結する部屋に注目が高まったのです。
家事室は、家事を1箇所で行えるように考えられた場所ですが、やはりすべての家事を1箇所で行うことは不可能です。
だからこそ、家事の中でも1箇所で行うと非常に効率的にできるのが「洗濯」です。
室内干しができ、なおかつ、アイロンも行えるように考えられた部屋・間取りがランドリールームです。
一緒に服を収納するスペースも確保できれば、より効率的です。
ワークスペースをパソコンをおいて、在宅ワークをするというイメージが強いですが、家計簿をつけたり、お子様が持って帰ってくる手紙の数々を整理し、把握したりと、家事の一つといえるでしょう。
パソコンとセットで考えておくと、家事の効率化が図れます。
また、ミシンで作業をしたい場合も、アイロンから生地・ボタンやリボンなど仕分けをして、一つのルームにまとめておくことができます。
家事室は、家事を1箇所で効率的に行えるメリットはありますが、家事室の滞在時間が増えてしまうことが懸念されます。
小さなお子様は、大人がいないと不安になり、探したり、泣いたりと、反対に家事に集中できないことが予想されます。
そばにいないといけないために、家事室をせっかくつくったのに、活用できないと後悔することも考えられます。
お昼寝中にまとめて家事室で家事ができそうと思ってつくっても、お世話している側も、ゆっくりと体を休めるチャンスですし、疲労でなかなか動くこともままならず、ということも十分に考えられます。
この場合、小さなお子様も家事室で遊びながら、大人は家事をするという想定をしておくことをおすすめします。
もちろんお子様が大きくなれば、家事室に多少の時間がかかっても問題なく、家事をすることはできるかと思いますので、長い目で考えると、つくっておいて損のない、間取りでしょう。
家事室は、家事専用の部屋になるため、途中で作業を中断しても、そのまま置いておけるメリットがあります。
一方で、ランドリールームであれば、洗濯物は1日中干しっぱなしになる可能性もあります。
次の洗濯物を干す時には、干してあるものを取り替える手順になるため、部屋の一部は、常に何かが出してある状態だと考えられます。
家事の効率化はいいのですが、見栄え的には、あまりよくないかと思いますので、いつも忙しい方の場合、家事をされない方の理解をえておく必要があります。
よく夫婦の会話でありえると思いますが、「ずっと干してあるけどいいの?」「畳まないの?」とイライラを募らせてしまうことになりかねません。
出しっぱなしの状態を予め想定し、家族に伝えておくことや、畳んで収納する人を別の方が担当するというような準備をしておきましょう。
家事が分担制で実施していることはいいと思いますが、ワンオペの方もいるでしょう。
ですが、メインで家事を担っている方が、風邪などが原因で動けなくなってしまったら、他の家族がすることになります。
「何がどこにあるのか分からないから」「風邪が治ってからでもいいから」と家事をやろうとしないこともあり、結局負担が増大するだけとなってしまうことも・・・
だからこそ、誰でもできるように、収納の配置・やり方メモをリスト化して貼っておくことも含めて、家事室の部屋作りを行いましょう。
家事室を設置しようと決めたら、次は他の部屋も含めてどんな間取りするかを考える必要があります。
間取りを考える上で、どんな生活を送るか、どこに家事室を設置すると効率的に家事ができるのかが大きなポイントです。
キッチン・シューズクローゼット、脱衣所の隣と、設置すると、他の家事も含めて効率的になる間取りをご紹介します。
家事の中で、1日1回、多ければ3回以上料理をすることになり、家事で占める時間の大半をキッチンで過ごすことになります。
となれば、煮物を煮ている時間を有効活用して、洗濯をしようと同時並行でタスクをこなすことが多く考えられます。
キッチンの隣であれば、火元を確認しながら、他の家事を行うことができますので、効率的に家事を行うことができます。
家事室には、家事室で必要なものだけを置いておきたいところです。
家事室をランドリールームとして、活用するなら服やタオルなどを収納するスペースも隣の部屋にまとめて置いておきたいところです。
隣であれば、移動距離も大きくないため、苦になりにくいかと思います。
極力、家事室と合わせて大型収納スペースを確保することをおすすめします。
脱衣所に洗面スペースを一緒につくるかと思いますが、脱いだ服をそのまま、隣のかごに入れるだけですので、お子様でも苦にならないかと思います。
また洗濯物にはつけおき洗いや予洗いをすることがあると思いますが、水栓設備が必要となります。
だからといって、家事室に水栓設備まで整えてしまうことは、現実的ではありませんので、脱衣所のとなり、洗面所の隣にあれば、さっと洗って、洗濯機に入れることができます。
家事室をランドリールームとして使う場合、その他ワークスペースとして活用する場合でも、広すぎず、狭すぎない広さは、3畳ぐらいかとかと思います。
3畳程度と部屋としては、狭いと思いますが、空調設備は整えておきたいところです。
何らかの作業をするのに、夏は暑い、冬は寒いと、非効率的になりかねません。
ランドリールームの場合は、風通しを考えることが不可欠ですが、除湿機や空調設備があると、乾きやすく、生乾きの匂い対策や部屋のカビを発生させるリスクの軽減にもなります。
また、何台もエアコンを設置するとコストアップにもなりますので、エアコン1台で過ごせる家づくり、パッシブデザインの家や省エネ性能が高い家、断熱性が高い家を建てることを、家事室を設置する際に合わせて考えることをおすすめします。
家事室をどこにつくるべきか、本当に家事室は必要なのか、決めきれない部分があると思います。だからこそ、家づくりのプロである注文住宅の工務店に相談しましょう。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
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