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家づくりの豆知識
2022/08/27
新築を建てる際は、24時間換気システムを必ず取り付けなければいけませんが、電気代や音、冬は寒いという理由で365日きちんと稼働させていない場合が多いようです。
ですが、24時間換気システムは、家(建物)にとって重要なアイテムです。
まずは24時間換気システムとはどんなものなのか、なぜ重要なアイテムなのかをお伝えし、寒さ対策やお手入れ方法についてご紹介します。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
室内の空気を換気し、常に空気の入れ替えが行なわれるようにつくられたシステムことです。
室内が常にきれいな空気で満たされている状態することが狙いです。
家を建てる際に使用する化学物質や、高断熱・高密化によって、換気が十分に行われなくなってしまったことで、シックハウス症候群を発病するなど、人の健康が脅かされることが増えてしまいました。
家を換気するということは、化学物質を充満させず、家の湿気を逃すことに有益ということが見直されたのです。
さて、24時間換気システムには「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」の3つのタイプがあります。それぞれ空気を排気する・給気する仕組みが異なります。
第一種換気は機械で給気し、機械で排気するシステムです。
空気を室内に取り込む給気部分も、外に空気を排気する部分も共に機械で行うため、効率的に空気の換気が行えることができます。
一方で、共に機械で行うために機材そのものが3つのタイプの中では高価なシステムです。
ですが全館空調システムと併用する場合は、第一種換気が採用される場合が多いです。
全館空調システムではない場合でも、冷暖房効率を考えると、極力第一種換気を採用することをおすすめします。
冷暖房効率がよければ、光熱費を抑え、月々のランニングコストを抑えられる可能性が高いためです。
第二種換気は、機械で給気し、自然排気を行うシステムです。
入口はしっかりと管理されているのに対し、出口はだた空いているだけという状態です。
そのため戸建住宅ではあまり採用されないタイプのシステムです。
第三種換気は、自然の力で給気し、機械で排気するシステムで、第二種換気とは反対となるシステムです。
設備にかかるコストも安価で、3つのタイプの中では採用されることが多いタイプです。
2003年の建築基準法改正より、すべての建築物で24時間換気システムの設置が義務付けられています。
背景には、家が高密化していることです。
隙間なく建てられるようになったおかげで、すきま風が入らず、冬でも暖かい室内環境が整えられるようになりましたが、湿気が多い地帯である日本では、風通しをしっかりと確保しておかないと、壁などに湿気が溜まり、カビが発生しやすいからです。
だからこそ24時間換気システムの設備を義務付けることで、換気させる環境を整えましょうと法改正されたのです。
24時間換気システムは、法令で義務付けられていますが、電気代や音、冬は寒いといった理由で、一年中稼働させていないことが多いようです。
しかし本来であれば稼働させ続けなければいけません。
空気を循環・換気させることで、湿気がこもらないようにすることが狙いです。
湿気を溜めてしまうと、カビが発生し、家を支える柱などの構造体が腐食してしまったり、ダニを繁殖させてしまったりと、悪循環を招いてしまうからです。
また家(建物)だけでなく、シックハウス症候群といった病気にかかりやすく、人の健康も害してしまうからです。
24時間換気システムのデメリットとしていわれている「冬は寒い」ことについて検証してみましょう。
換気を行うためには、外からの空気を取り入れなければなりません。だからどうしても冬は冷たい空気が入ってきてしまい、寒いと感じてしまいます。
24時間換気システムは、給気と排気を機械で行うのか自然に行うのかでタイプが分かれています。
熱交換換気システムは、給気と排気を機械でコントロールしながら行う第一種で対応可能なシステムです。
熱交換換気システムでは、排気の暖められた空気に含まれる温度を、給気する冷えた空気に移すことで、室温と給気の温度差を少なくすることできるため、寒さを感じにくくなります。
24時間換気システムで室内の空気が入れ替わるようにコントロールされていますが、サーキュレーターで温まった空気を循環させましょう。
暖かい空気は上昇してしまうため、上に溜まってしまう暖かさを下に循環させるように、360度回転するサーキュレーターが好ましいです。
遮熱カーテンといえば、夏の暑さ対策のときに使うものというイメージがあるかもしれません。
しかし、冬の寒さ対策にも効果があります。
理由は、室内の熱を逃さないようにしてくれるため、暖房であたたまった部屋の熱をキープしやすいからです。
室内をきれいな空気で循環・換気させるためには、フィルターなどのお掃除が必要です。
フィルターのお掃除頻度は、メーカーによって異なりますので、取扱説明書でご確認ください。
おおよそですが、月1回〜3ヶ月に1回のパターンが多いです。
日頃のお手入れは、フィルターの清掃だけですが、2年に1回はフィルターの交換、5年に1回ファンモーターの交換と設定されているかと思います。
フィルターの交換はご自身で可能かと思いますが、ファンモーターのような直接機械の一部をメンテナンスする場合は、プロにメンテナンスを依頼しましょう。
まず、24時間換気システムの電源を切りましょう。
次にカバーを取り外し、フィルターを取ります。
フィルターは、まず掃除機などで表面についたほこりを取り除きます。
水洗いできるタイプのものは、ほこりを除去してから水洗いをしましょう。
しっかりと乾燥させてから、再度とりつけます。
フィルターがあっても、やはりほこりがまとわりついていることでしょう。
掃除機でほこりを吸い取り、残ったほこりは、拭き取り掃除を行なってください。
細かい部分は割りばしにペーパータオルを巻きつけて拭い取るとよいでしょう。
24時間換気システムは、ただ単に設置が義務付けられているから取り付けるのではありません。
室内の空気をきれいに循環・換気させるためです。365日、きちんと稼働させることで、家を守り、家族の健康も守ることになりますので、24時間換気システムがいかに大切な設備であるのか、再認識しましょう。
新築で家を建てる場合、工事・設備費用をできるだけ抑えたいと考えると思いますが、必要な部分には、必要な費用をかけてください。
24時間換気システムだけではなく、他の設備に関しても、将来にかかるランニングコストも含めて考えることをおすすめします。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
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