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家づくりの豆知識
2024/03/24
非常に使い勝手がよく間取りに取り入れることは、おすすめですが、洋室であるリビングとのバランスでモダンテイストにしたり、伝統的な和室の雰囲気にしたりとデザインの多様性があり、どんな和室・畳スペースがいいかと迷ってしまいますよね。
今回は、モダン・かっこいい・おしゃれな和室のデザインを考える際に役立つ和室のつくりかた・デザインのコツをご紹介します。
コラムのポイント
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間取りを考える際には、和室だけでなく、ランドリールーム、シューズクローク、パントリー、ワークスペース、書斎など、ほしいと思う部屋や間取りは数多くあるでしょう。
しかし、すべてを盛り込むとなると、各部屋の面積を狭くしたり、どれかを諦めなければならなかったりと悩みます。
そのためには、ライフスタイルや使い勝手のよさ、どう使うかを熟考する必要があります。
そこでまずは『和室』のメリット・デメリットを考えてみましょう。
和室をつくるメリットは以下の通りです。
和室は、日本を代表する伝統的な文化を持つ部屋・間取りです。
そのため、非常に親和性を感じ、不思議と落ち着きを感じる方が多いです。
また扉(障子)をもうけ、閉じれば個室に変わりプライベートを守れる部屋になりますし、開けておけば開放感のある家の雰囲気に変わります。
伝統的な和室からモダン・かっこいい・おしゃれなデザインの和室などデザイン性のある和室にもでき、センスが光る家づくりが可能です。
和室のデメリットは以下の通りです。
費用は、和室に限ったことではありませんが、デザインにこだわるほど高額になります。一方でシンプルなデザインはそれほど高くはならないでしょう。
また、畳のメンテナンスも必要で、5~6年に1回は表替え、10年に1回は畳ごと交換する必要があります。
メンテナンスを怠ると畳が毛羽立ちやささくれが起き、足裏に怪我をする恐れがあるだけでなく、ダニの発生などの健康リスクも考えられますので注意が必要です。
さらに、和室は押入れなどの収納スペースを確保できますが、大型家具の設置が難しいことがあります。
なお後ほど詳しく、家具選びの参考になる和室のインテリアコーディネートのコツをご紹介します。
家づくりの費用に関しては、和室のみで考えるのではなく、お好みのデザインテイストや他の部屋のデザインにも影響されるため、総費用で検討することが重要です。
ご予算に合わせたプランでのご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。
最近の和室のデザインは、モダンでかっこいいものから伝統的なスタイルまで、さまざまです。
事例を見ることでイメージを形作ることもできますが、モダンでかっこいいデザインや伝統的な和室にするためのポイントを押さえて考えられるでしょう。
和室は個室や寝室のように別室にする間取りも可能ですが、近年ではリビング横やリビングの一部に和室を設ける間取りが増えています。
このような間取りでは、廊下を減らし、空間を大きく使うことができます。
さらに、リビングとつながりができているため、リビングを広く見せる効果や和室のプライベート性も両方確保できるメリットがあります。
例えば、お子様が和室でお昼寝中の場合でも、リビングで家事をしながら様子を見守ることができますよね。
また、リビングの一部に和室を設ける場合、小さな畳スペースや小上がりの和室にすることで、リビングに空間の凹凸をつけておしゃれな空間演出が可能です。
さらに、小上がりの段差部分には収納スペースを設けるなど、収納計画も立てられます。
リビングと和室をつなげ一体化させることは、広々とした空間を実現し、快適な住環境の中で暮らせるでしょう。
畳は従来のい草の畳だけではなく、バリエーションが豊富です。
畳は床に敷かれるため、和室の中で大きな部分を閉めますので、空間演出・デザインに重要な役割を果たします。
和室をモダンな和室にしたい、伝統的な和室にしたいなど、どんな和室にしたいかを考えて、畳を選ぶことが重要です。
畳の種類別、空間演出の仕方
さらに、カラー畳を使用する場合は、全てを同じカラーにするだけでなく、市松模様に配置することでよりおしゃれな雰囲気に仕上げることができます。
壁も和室の中で大部分を占めます。デザインを大きく左右するといっても過言ではありません。
塗り壁や貼る壁紙まで選択肢が多いため、非常に悩みますよね。
塗り壁系・壁紙の選び方
またアイボリー系の明るい壁紙の場合、家具とも合わせやすいでしょう。
他にも一部分だけアクセントクロスを使い、ポップな印象やかわいらしい印象の和室デザインにするのもおすすめです。
天井に関しては、壁紙や木の素材感を活用することがおすすめです。
木の場合、天井全体に使用する方法もありますが、梁を露出させたり、壁紙と組み合わせることもできます。
また、天井以外の壁部分と同じ色の壁紙を選ぶと、和室を広く感じさせる効果もあり、天井の素材選びも重要です。
窓の位置や形は、和室全体のデザインや雰囲気に大きく影響します。
まず、窓の種類から考えてみましょう。
和室の窓の種類
和室の窓の形
和室全体のデザインによっては、洋の要素が強い丸窓でも伝統的な和室に合い、シックでかっこいい雰囲気になります。
和室では、押入れを設けることが一般的です。和室で使用するものを収納するための必需品であり、無駄になることはありません。
また収納を設けることで、障子や壁で囲まれた和室の空間が平面的な印象から立体的なものに変わり、おしゃれな雰囲気を演出することができます。
特に吊り押入れがおすすめです。吊り押入れは下部に空間ができるため、圧迫感を軽減します。
ただし、意図的に収納を設けない選択肢もありますよ。シックな雰囲気のタンスを設置し、和室の雰囲気を損ねず、収納を確保することも可能です。
障子や襖は開閉のタイミングが多いですよね。また壁に沿うように設けられますので、部屋が広く見える一方で、空間に変化がうまれず、デザインとしては物足りなく感じるかもしれません。
そこで、見た目のインパクトもかねて、縦格子やカラーデザインにこだわることもおすすめです。
ただし、床や壁などのデザインのバランスはよく考えましょう。
床の間は和室にある設備の一つですが、必ずしも必要ではありません。
床の間があると、小物などを飾ることで一気に華やかな雰囲気を演出できますが、床の間を設置することで床面積が取られ、フリースペースが十分に取れない場合があります。
和室の床部分一面を畳にすれば、部屋やスペースを広く使うことができるため、デザイン性を重視するのか、実用性を重視するのかで決めてもいいかもしれません。
おしゃれな和室や畳スペースを作るために、床(畳)、壁、天井、窓、収納、障子などの要素を設計段階で考慮することが重要です。
これらの要素を工夫することで、理想の和室のデザインを実現することができます。
プロに相談する際には、これらのポイントを伝えることで、希望に沿った和室のデザインを具体的に相談することができます。お気軽にご相談ください。
部屋・空間の大枠が形作られた後は、次にインテリアを考えます。
大枠のイメージを壊さないように、インテリアを調和させていくことで、統一感のあるおしゃれな和室を完成させることができます。
机やソファなどの家具を設置すると、移動が難しくなります。そのため、お昼寝などの際に布団を敷く場合は、移動しやすいタイプの家具がおすすめです。
一時的に置く場合でも、和室のテイストと統一感を意識しましょう。
そのため、机やソファなどの家具は、和室のテイストに合わせた木製のもので、高さが低いロースタイルが適しています。ただし革製のソファであれば、かっこよさとモダンをMIXした雰囲気にもマッチしますよ。
またソファの変わりに座布団もおすすめです。
季節によってカバーを変える楽しさも。時には枕がわりにも使えます。四角い座布団より丸い座布団の方がモダンな雰囲気に適しています。
さらに、テイストに合わせてダークトーンや明るいトーン、伝統色のカラーなどを選ぶことで、コーディネートがしやすくなりますよ。
テイストごとの家具のカラー選び
照明は、一般的な天井に取り付けるタイプのものから間接照明やペンダントライト、置き型、ダウンライトなど様々な種類があります。
和室を多用途に使用するなら白昼色から電球色に調光できるタイプに、どのタイプの照明でも和紙調や竹を素材に使用されたものが「和」の雰囲気と相性がいいためおすすめです。
照明の形によって与える印象が異なります。
形が与える印象
なおインテリア性を持たせるなら、ペンダントライトや間接照明が適しているでしょう。
窓には障子だけでなく、カーテンやスクリーンも和室に合いますが、素材には注意が必要です。
和の雰囲気を壊さないように、布製・木製・和紙製のものが適しています。特に布製の場合は、柄よりも無地でグリーン系、アイボリー系が適しています。
和室のデザインを考える際には、多くの選択肢がありますので、悩むこともあるかもしれません。
最初はシンプルな和室から始めて、インテリアで雰囲気を変えてコーディネートを楽しむのも良いでしょう。
モダン・かっこいい・おしゃれな和室、伝統的な和室と和室はバリエーションが豊かです。
これまでにお話した和室デザインのポイントやインテリアコーディネートと合わせて事例をご覧ください。
<デザインのポイント>
和室は、キッチンどなり、リビングダイニングに面して設けています。
家全体がグレートーンでまとめられており、畳も同様にグレートーンに統一されています。
またシンプルなつくりの和室ですが、市松模様に配置することで、おしゃれでモダンな雰囲気のデザインです。
▶︎その他の詳しい間取りは【畑を楽しむ。スローライフの家】へ
<インテリアのポイント>
収納をあえてシックなタンスにし、その中でペンダントライトを採用することでモダンな雰囲気とMIXしています。
またリビング全体からみた和室の雰囲気もご覧ください。
<デザインのポイント>
リビングのコーナーに設け、全体的にデザインを統一させることで、リビングに奥行きがでて、広々と感じられます。
▶︎その他の詳しい間取りは【景観を暮らしに取り込んだ住まい】へ
<デザインのポイント>
壁を明るい色を用いながら、さらにアクセントクロスが使われ、かわいらしさが感じられます。
<インテリアのポイント>
丸い照明でアクセントクロスのかわいらしさを残しながらも、四角い格式を感じる机で空間を引き締めてくれています。
<デザインのポイント>
小上がりの和室と畳スペースと両方を設けて、広々としたリビングです。
また畳スペースと小上がりの和室の畳の色が異なり、メリハリが生まれています。
小上がりの部分には、しっかりと収納も確保され、無駄のないつくりになっています。
<インテリアのポイント>
照明はリビングと合わせて間接照明を採用しました。
間接照明の場合、明るさが足りない場合がありますが、大きな窓が設けられているため、リビング全体に行き渡る光が差し込みます。
<デザインのポイント>
畳の市松模様と吊り棚の市松模様が和室の空間を彩ります。
リビング、デッキ、和室とつながる開放的な間取りで、日光を取り入れ明るい和室デザインです。
▶︎その他の詳しい間取りは【家事楽導線と趣味の共存する家】へ
和室のデザインは多様であり、バリエーション豊かです。
リビングつづきの和室では、特にリビングとのバランスを考慮することが重要です。
一方、別室の和室ではこだわりを詰め込むことも魅力的ですが、家全体のデザインのバランスを保つことも忘れないようにしましょう。
ご紹介したポイントを押さえながら考え、さらに事例を見ていくで、具体的に和室デザインを決めていけるでしょう。
和室デザインだけでなく、理想のお住まいについて、ぜひお気軽にご相談ください。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
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