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家づくりの豆知識
2024/07/20
家の外観をスタイリッシュに仕上げるためには、軒天のデザインにこだわり、木目にすることがおすすめです。
自然素材である木目の軒天であれば、温かみのある美しさと高級感をもたらすからです。
しかし、木目の軒天にはその魅力だけでなく、知っておくべきデメリットも存在します。
今回は、軒天とは何か、木目の軒天のメリット・デメリットとその対策を紹介します。
コラムのポイント
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軒天とは、家の屋根の先端部分である「軒裏」を覆う仕上げ材のことを指します。
そして軒天は、家の外観にの美しさに影響を与えるだけでなく、屋根の構造材や外壁を守る重要な役割を果たしています。
近年、軒のない住まいが増えていますが、「軒」があることで、直射日光を遮り、壁の劣化を緩やかにしますので、積極的に「軒」をつくるプランをご提案しています!
軒天では、木材のほか、金属やセメント板などの不燃材などの素材が使われます。
木材に関しては後ほど詳しくお話ししますので、金属と不燃材を軒天で使った場合のメリット・デメリットを簡潔にお伝えします。
金属の中でもアルミパネルが一般的で、モダンなデザインを好む方に向いている素材ですが、金属製の軒天は、一般住宅ではなく、商業施設や公共施設で使われることが多いです。
金属であれば、高い耐久性とメンテナンスフリーで、防火性能が高いメリットがあります。
一方で、クールな印象を与えるデメリットがあり、自然素材のあたたかみを大切にしたい場合には適していません。
不燃材でも様々な種類・素材がありますが、「軒天」ではケイカル板やセメント板がよく使われます。
不燃材も名前の通り、高い防火性があり、耐久性に優れ、メンテナンス回数も少ないメリットがあります。
特にケイカル板では「木目調」もありますが、せっかく家を建てるなら、経年変化による美しさがある自然然素材(無垢材)の「木目」が断然おすすめです。
木目にする場合、多くの場合は「自然素材」を採用することを意味しますが、ケイカル板など他の種類でも「木目調」を使う方法もあります。
ですが、あたたかみ、美しさにおいては、「自然素材」に勝るものはありません。
今回は「木目」=自然素材(無垢材)を使うことを前提にメリットなどをお伝えします。
軒天を木目にするメリットは以下の通りです。
【メリット】
木目の軒天は、視覚的な美しさだけでなく、触感や匂いなど、五感を通じて自然素材の豊かな質感を感じられますよ。
また、自然素材は経年変化によって独特の風合いが生まれ、時間と共に味わい深くなるという特長もあり、住まい全体のデザインに深みと個性、高級感を演出します。
木目の軒天にするメリットはありますが、デメリットもあります。
ですが、事前にデメリットを把握し、対策を講じておけば、「木目にして後悔する」ことはないでしょう。
デメリットは以下の通りです。
【デメリット】
建築基準法や自治体の条例などの法令で、構造上「防火・不燃素材」を使用しなければならないというルールがあります。
しかし、細かな規定を調べていくと、建て方を工夫することで、軒天に自然素材を使用することが可能です。
参考:山梨県建築基準法運用基準
自然素材を積極的に使い、なおかつ軒天にも使った実績がある工務店に相談しましょう。
実績がある工務店は、法規制も熟知し、腐敗や劣化に対して適切な対応策を持っています。
また、自然素材を取り扱うため、安定した資材の入手が可能であり、費用を抑える方法やメンテナンス計画を提案してくれる場合もあります。
レッドシダーはヒノキ科の針葉樹で、木目が日本の杉によく似て使いやすい無垢材です。
また、天然成分に腐朽や防虫に強い成分が含まれており、屋外使用での建材に向いているため、軒天にも適しています。
レッドシダーを使用することで、耐久性が高く、メンテナンスの手間を減らすことが可能です。
ホコリや汚れが目立つ要因として、軒天のカラーが暗いことが挙げられます。
また、ネットなどで「思っていたより色が暗かった」という失敗の声も散見されるため、資材のカラーはワントーン明るい色を選びましょう。
軒天の木目を鮮やかに印象付けるなら、おすすめは、黒色などダークトーンの外壁に合わせることです。
といっても外壁の色とも相性がありますので、詳細なプランはお気軽にご相談ください。
住まいの外観や内装など、実例を見ることで、イメージが具体化し実感が湧きますよね。
軒天を木目にした事例をご紹介します。外観全体や外壁とのコントラスト、木目の美しさにご注目ください。
青々と晴れた空の下に、黒い外壁が印象的ですよね。
そして、軒天の木目が、一層際立ち、色や質感のコントラストが美しくおしゃれです。
和モダンでも「和」の要素が強いお家です。
1階部分は白壁、2階部分は濃いグレーを採用しました。軒天には木目がありますよね。
ちらっと見える軒天の木目が、ツートーンの壁の色のコントラストをつなげる緩衝材としても貢献しています。
赤みがかった色と質感が、絶妙なおしゃれ感を演出しています。
▶︎▶︎▶︎詳しくは【畑やガーデニング。自然体で暮らす雨楽な家】へ
爽やかな印象の外観に、目立つカバードポーチ。
カバードポーチ内の軒天と壁と同じ資材を使うことで、空間が際立ちます。
インナーガレージは、構造上住まいと一体化したガレージを指します。
インナーガレージの軒天にも木目を採用しました。壁との一体感や空へと抜ける演出が、おしゃれですよね。
▶︎▶︎▶︎詳しくは【季節のうつろい一眺の家(長期優良住宅)】へ
自然素材をたっぷりと外壁にも使い、おしゃれな外観です。 軒天も外壁と同じ木目にすることで、屋根まで高く感じられます。
さらには玄関ポーチの軒天も同じ木目になっており、自然素材のやわらかさが伝わる雰囲気がいいですよね。
軒天を木目にすることで、住まいに自然の温かみと高級感を加えることができます。
しかし、木目の軒天には初期費用の高さやメンテナンスの必要性などのデメリットも存在します。
デメリットを理解し、適切な対策を講じることで、「木目にして後悔する」ことを避けられます。
またライフスタイルやご予算に合った選択をすることが重要ですので、ノウハウがありご希望のプランが提案できる工務店にご相談ください。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、約40年、「子育て世代でも手の届く家づくり」をコンセプトを基本に、自然素材のものを使い、極力化学物質を使わないようにしています。
木のぬくもりを感じる家、3つのモデルホーム「雨楽な家」「雨楽な家ZEH」「パッシッブデザインの家」を軸に新築・リフォーム事業を展開しています。
子育て世帯が手の届く価格で、快適に過ごせる住まいをご提案します!
薪ストーブのある家も多く手掛けています。!