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家づくりの豆知識
2025/10/15
新築の外構計画において、ウッドデッキは多くの方にとって憧れの場所の一つです。
ですが、個人のブログやSNSなどでは、「設置したけど使わない」「メンテナンスが大変」といった後悔の声が多く見受けられます。
だからこそ、後悔の理由や対策を知っておき、ウッドデッキに代わるものはないのかなど比較検討しておくことが、重要です。
そこで今回は、ウッドデッキで後悔した理由をまとめ、具体的な対策を、わかりやすくお伝えします。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
ブログなどで散見されるウッドデッキで後悔した理由には、いくつかの共通点があります。
これらの失敗事例から学び、適切な対策を講じることがポイントです。
最も多い後悔の理由は、設置したものの、デッキに出る習慣がつかず、結局使わないスペースになっているケースです。
設置目的が「なんとなくあったら便利そう」という曖昧さから、具体的な活用イメージができていないことが原因です。
ウッドデッキを広くとりすぎて、残りの庭のスペースが狭くなり、他の作業ができなくなる場合です。
また、裏庭への通路をさえぎってしまい、ゴミ出しや物運びの動線の邪魔になるケースもあります。
ウッドデッキを使える季節が短いという後悔です。
特に樹脂製の人工木は、真夏に日差しで床材が熱くなりすぎて裸足で歩けない場合があります。
また冬は寒くて利用できないなど、環境整備が不足していると利用期間が限られてしまいます。
リビングから出てすぐのデッキでくつろごうと思ったら、隣家や通行人からの視線が気になり、結局プライベートな空間として使いにくくなってしまう場合です。
特に天然木を選んだ場合、色褪せ、ささくれ、腐食を防ぐために、定期的な再塗装(メンテナンス)が必要です。
この手間を「甘く見ていた」という後悔の声が多く見受けられます。
設置したデッキの下に日が当たらず、湿気がこもってカビや虫が発生したり、わずかな隙間から雑草が伸びたりして、手入れができずに放置せざるをえないケースです。
デッキ下の対策(防草シート、防蟻処理)の施工が甘いと起こります。
見積もり時、本体費用しか見ておらず、後からフェンス、ステップ、屋根などのオプション追加で工事費が膨らみ、思っていた以上に高くなったとのことです。
ウッドデッキで後悔する理由をまずご紹介しました。
後悔する理由だけではなく、ウッドデッキに関する様々な疑問を解消したい、具体的なプランについて知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
では、後悔しないための具体的な対策方法をお伝えします。
ウッドデッキで後悔する理由として多いのは、「思ったより使わない」ことです。
動線が悪い、使用期間、丸見え対策にもつながります。
まず、ご家庭でウッドデッキを何に使いたいか、目的を明確にし、優先順位をつけましょう。
例えば、お子様の遊び場、洗濯物干し、おうちBBQ・テラスなど、どの利用シーンを重視するかによって、必要な機能やオプション、サイズが決まってきます。
また、利用目的によっては、そもそもウッドデッキ以外の代替案を検討することも重要です。
• お子様の遊び場メインの場合
ウッドデッキ以外に、土間スペースや屋根付きガレージ、インナーガレージなども選択肢に入ります。
• 洗濯物干しメインの場合
サンルームや家事室(ユーティリティルーム)、ベランダなど、他のスペースの方が効率的で必要な場合もあります。
• おうちBBQメインの場合
手軽なタープやワンタッチテントとコンクリート舗装のスペースで代用できるかを検討しましょう。
ウッドデッキは特に「奥行き」が重要です。例えば、ベランダであれば、一般な奥行き幅は91cmです。
91cmであれば、物干し竿と人一人通れる程度ですが、カフェっぽくテーブルや椅子を置いてゆったりと過ごす場合には、適していません。
ウッドデッキの使い方をいくつか例に挙げて、適した奥行きをお伝えします。
• 洗濯物干しのみで使う場合
最低でも奥行き90cm~120cmを確保します。
• テーブルセットで食事をするなど、くつろぎのスペースとして活用したい場合
奥行き180cm~240cmを確保することがおすすめです。
ただしお庭がウッドデッキの前にあり、BBQをする場合は、ワンタッチテントやBBQコンロを庭に置いて、ウッドデッキに腰を掛けるスタイルで過ごせるため、奥行きが狭くても問題ありません。
屋根やオーニング(日除け)を設置することで、夏の強い日差しを遮り、デッキの表面温度の上昇を抑えるのに効果的です。
また、小雨程度なら洗濯物を干したままにでき、利用頻度が高まります。
さらに夜間にも使える照明を設置することで、利用時間も増え、夜の涼しいテラス空間を楽しむことも可能です。
近所の視線が気になるという後悔を避けるために、フェンスや目隠しを設置したり、間取りを工夫したりしましょう。
デッキをプライベートなテラスとして活用するには、道路や隣家からの視線を遮断する高さのフェンスや位置がポイントです。
ウッドデッキの近くに立水栓(外水道)を設置しておけば、お子様の遊び後の手洗いや、BBQ後の掃除が楽になります。
また、収納スペースはデッキ下の床下収納や倉庫、土間を設けることで、ガーデニング用品や外遊び用のおもちゃを収納でき、スペースを有効活用できます。
ウッドデッキのメンテナンスが想像以上だったという理由も少なくありません。
ですがメンテナンスの後悔は、ライフスタイルに合った素材選びでほぼ解消できます。
人工木(樹脂木、複合木材とも呼ばれます)は、木粉と樹脂を混ぜて作られた素材です。
天然木の風合いを持ちながらも、年に数回の掃き掃除や水拭き程度で済みますのでお手入れの負担が少ないです。
また腐食やシロアリの心配がほとんどなく、長持ちしますので、耐久性があります。
メンテナンス頻度を最小限にしておきたいとご希望の方に適した素材です。
天然木は、その自然な美しさや香り、経年変化の風合いが魅力です。
しかし、メンテナンスを怠ると腐食やささくれが発生し、危険な状態につながります。
なお天然木でもソフトウッド(針葉樹)とハードウッド(広葉樹)があります。
• ソフトウッド:初期費用は安いものの、耐久性が低く、定期的な再塗装のメンテナンスが欠かせません。
•ハードウッド:非常に硬く、耐久性に優れていますが、高価です。
どんなに良い素材を選んでも、施工が雑では腐食や失敗の原因になります。
特にデッキ下の水はけや基礎の水平施工は重要です。
施工実績が豊富で、アフターフォロー体制がしっかりしている工務店・業者に依頼することが、不可欠です。
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「費用が高くなってしまった」という理由に対しても対策方法があります。
おすすめは、ウッドデッキを後付けするのではなく、新築時に外構計画に組み込むことです。
ウッドデッキを後付けする場合、一度整地された庭のスペースに改めて工事を入れるため、足場の組み直しや業者の手配などで余分な費用が発生しやすくなります。
新築時であれば、他の工事とまとめて施工できるため、工事費用や運搬費などを圧縮できる可能性が高くなります。
デッキの活用度を高める屋根やテラスを設置する場合、新築時に建物の屋根や外壁と一体となるように計画すると、デザインの一体感が生まれるだけでなく、コストダウンにつながる場合があります。
後付けの独立型カーポートのような屋根よりも、住まいの屋根を延長するスタイルの方が、資材や施工の効率が良くなることが多いためです。
後悔の理由で触れたように、フェンス、立水栓、照明、雑草対策(防草シートなど)は、快適なウッドデッキライフを送るために必要不可欠なオプションです。
本体費用だけでなく、オプション費用も新築時の見積もりに含めて検討することが、重要です。
ウッドデッキのある住まいについての詳しいプランは、ご希望をお伺いしてから提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
「ウッドデッキの代わりになるもの」を検討することも、庭づくりを含めた外構計画の重要なポイントです。
タイルデッキ、コンクリート舗装、人工芝がウッドデッキの代用として挙げられますので、それぞれの特徴を比較していきましょう。
タイルデッキは、利用用途が変わらないという点で「ウッドデッキの代わり」として非常に有力です。
ウッドデッキに比べ、メンテナンスフリーで、意匠(デザイン)性が高い点が特長です。
また、初期費用は高くなりますが、長期的なメンテナンス費用はかかりません。
タイルデッキは、部屋と庭の段差解消や、高級感を求める方に特におすすめできます。
コンクリート舗装は、ウッドデッキの用途としてBBQを検討している方、外構の掃除の手間を最小限に抑えたい方に向いています。
耐久性が高く、雑草抜きの手間や時間を省くだけではなく、安価に施工が可能です。
BBQなど重いものを置くスペースや、実用的な通路に適しています。
ただし、デザインが単調になりやすいため、外構を含めた新築のおしゃれな外観をご希望の場合、プロに相談して、デザインを入れるなどの対策をしましょう。
人工芝は費用が比較的安く、クッション性があるため、お子様の遊び場として適しており、「ウッドデッキの代わり」になります。
また、庭のお手入れを最小限にしつつ、自然を感じたい、おしゃれにしたい場合にもおすすめです。
ウッドデッキは、適切な準備と検討を行うことで、ご家族の暮らしを豊かにする価値あるスペースになります。
ブログなどで見聞きする「後悔」の多くは、「設置目的の曖昧さ」や「メンテナンスの手間に対する想定とのギャップ」から生まれるものです。
このコラムでご紹介したように、人工木やタイルデッキなどの代替案と比較し、ライフスタイルやウッドデッキの使用目的に合った素材や奥行きなどを選ぶことがポイントです。
ぜひ、今回の情報をもとに、後悔のない理想の庭づくり、外構を実現させてください。
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