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家づくりの豆知識
2025/09/25
南向きの家は、「日当たり」を最優先の条件に挙げる方にとって、ピッタリの住宅です。
ですが、ブログなどで「南向きの家は建てるな」という言葉を見かけて、迷われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際に南向きの家には、日当たりがいいからこそのメリットとデメリットがあります。重要なのは、その両方をしっかりと理解し、適切な対策を立てることです。
そこで今回は、南向きの家のメリットとデメリットをプロの視点から詳しく解説します。
また、南向きのよさを最大限に活かす、間取りやデザインの工夫をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
目次 [閉じる]
南向きの家とは、リビングや大きな窓が太陽の日差しが最も長く当たる南側に面した住宅のことです。
多くの方にとって、理想的な家づくりの条件として挙げられます。
ですが、なぜ「南向きの家は建てるな」とブログなどで言われることがあるのでしょうか。
日当たりがいいからこその真実を知らずに家を建て、思わぬ後悔につながったことが考えられます。
南向きの家は、一年を通して日当たりが安定しているという点で人気が高いです。
南向きの家は、朝から夕方まで安定して日差しが差し込みます。
特にリビングやダイニングを南向きに配置すると、照明をつけなくても十分な明るさがえられ、開放感あふれる心地よい空間の実現が可能だからです。
風水では、南向きは「発展」や「人気運」を司る方角とされています。
明るく活発な太陽のエネルギーが部屋全体に満ちることで、ご家族の運気が上がり、快適な暮らしを送れると考えられているからです。
南向きの家は人気がある一方で、日当たりがよすぎるからこそのデメリットも存在します。
デメリットを知らずに家づくりを進め、生活をし始めてから実感し、後悔される場合があるからです。
方角をはじめ家づくりに関してはプロに相談することがおすすめです。まずはご希望の暮らしについて、お気軽にご相談ください。
南向きの家には、日当たりがいいという大きなメリットがある一方で、デメリットも存在します。
後悔のない家づくりのためには、両方をしっかり知ることが欠かせません。
メリットは4つあります。
一年中日当たりが安定しており、特に冬は太陽が低い位置を通るため、日差しが部屋の奥まで届きます。
そのため、日中は照明をつけなくても明るく、日差しの熱で室内が自然に温まります。
暖房器具を使う時間を減らせて、光熱費の節約に効果的です。
日照時間が長いため、洗濯物や布団がカラッと乾きます。
また室内干しができるようにランドリールームやサンルームを南向きで設けると、雨が多い梅雨時や冬でも、部屋干しでも乾きやすい環境をつくりやすいです。
南向きの庭は日当たりがいいため、植物が育ちやすい環境です。
ガーデニングや家庭菜園が趣味の方に、おすすめします。
南向きの土地は需要が高く、将来的に家を売る場合でも、買い手が見つかりやすく、資産価値を維持しやすいです。
デメリットは以下の通りです。
冬の快適さをもたらす強い日差しは、夏にはデメリットになりがちです。
大きな窓を設けた部屋は、日差しが室内を温め続け、冷房が効きにくくなることがあるからです。その結果、冷房代が高くなることがあります。
長時間強い紫外線が当たると、フローリングや壁、窓に近い家具などが変色したり劣化したりします。
床に敷いたラグを動かしたら、その部分だけ色が違っていたということもあります。
日当たりを求めて道路に面した南向きに大きな窓を設けると、通行人や隣家からの視線が気になりやすいです。
せっかく明るい部屋でも、カーテンを一日中閉めたままにしてしまうケースもブログなどで見受けられます。
南向きの土地は人気が集中するため、他の方角に比べて高い価格が設定されている場合が多いです。
希望のエリアで土地を見つけるのに時間がかかり、家づくりの計画が遅れてしまうこともあります。
土地探しの段階からご希望をお伺いできる場合がありますので、山梨県で新築をご検討の方はお気軽にご相談ください。
南向きの家のデメリットは、設計の工夫で解決できます。
自然の力を賢く利用する「パッシブデザイン」を取り入れることで、南向きのメリットを最大限に活かし、一年中快適な暮らしを実現できるのです。
なお、パッシブデザインとは、機械に頼らず建物の工夫だけで快適な室内環境をつくる設計手法のことを指します。
太陽の位置が高い夏には日差しをさえぎり、位置が低い冬には日差しを部屋の奥まで取り込むデザインが効果的です。
リビングの大きな窓の先に屋根付きのウッドデッキを設ける間取りにすると、夏は深い軒が日差しを遮り、冬はウッドデッキに太陽が差し込みます。
部屋の外までリビングが広がり、開放感と快適性を両立することが可能です。
また屋根を深くすることで、外観にデザイン性が生まれ、木目調の軒天を採用すれば、見た目の美しさに加えて、落ち着いた雰囲気も楽しめます。
日本の家屋に古くからある深い軒や庇(ひさし)は、太陽の動きを計算した知恵です。
太陽が高い位置にある夏は、深い軒が窓からの強い日差しをさえぎり、室内の温度上昇を防ぎます。
逆に、太陽が低い位置を通る冬は、軒の下から暖かな日差しを部屋の奥まで、取り込み冷暖房に頼りすぎない、快適な時間を過ごすことが可能です。
道路からの視線が気になる場合でも、光を取り込めます。
窓の配置を工夫するだけで、日差しとプライバシーの両方を手に入れられるのです。
リビングを道路から少し奥まった場所に配置し、玄関から続く土間を設ける間取りにすると、外からの視線を自然と遮断し、プライベートな空間を確保できます。
また土間は汚れを気にせず使えるため、アウトドア用品の手入れも可能ですし、薪ストーブの設置場所にも適しているため、おすすめの間取りです。
通行人の視線が届かない高い位置に窓を設けることで、プライバシーを確保しながら日差しを取り込めます。
また勾配天井と組み合わせると、より多くの光が入り込み、開放感のある空間をつくれます。
パッシブデザインは、ほかにもあります。立地条件やご希望に合わせてご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
南向きの家にこだわりすぎると、土地探しに時間がかかる場合があります。
ほかの方角にもそれぞれよい点があり、ライフスタイルに合った方角を検討することで、家づくりの選択肢が広がります。
それぞれの方角の特徴と、向いているライフスタイルをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
東向きの家は、朝日が差し込むため、朝型のご家族にぴったりです。
・メリット:朝日で気持ちよく目覚められる
夏は午後から室温が上がりにくく、比較的涼しく過ごせる
・デメリット:午後から部屋が暗くなりる
午後に干した洗濯物が乾きにくい
・適したライフスタイル:朝早く起きて家事を済ませたい、
健康的な生活リズムを大切にしたい
西向きの家は、午後の日差しがたっぷり入ります。特にリビングを西側に配置すると、夕方まで明るい部屋で過ごせます。
・メリット:冬は太陽の熱で部屋が温まるため、暖房費の節約につながる午後の洗濯物もよく乾く。
・デメリット:夏の午後はとても暑くなる
強い日差しで家具や床が日焼けしやすい
・適したライフスタイル:午前中をゆっくり過ごしたい
夜型
日当たりは少ないですが、時間によって日差しの量が大きく変わらないため、安定した柔らかい光が部屋全体を包みます。
・メリット:夏は涼しく、冷房費を抑えやすい
家具や本が日焼けしにくい
落ち着いた空間を演出しやすい
土地代が比較的安く、予算を抑えやすい
・デメリット:冬は寒くなりやすい
洗濯物が乾きにくい
・適したライフスタイル:日中ほとんど外出している
落ち着いた空間で読書や作業に集中したい
午前中から午後にかけて日差しが入るため、南向きと東向きの良いところを併せ持つ方角です。
・メリット:朝日で気持ちよく目覚められ、洗濯物もよく乾く
夏の暑さが南向きほど厳しくない
・デメリット:朝日がまぶしく、早く目が覚める場合がある
夕方には日当たりが弱くなる
・適したライフスタイル:朝の光を大切にし、健康的な生活を重視する
ブログなどで散見される「南向きの家は建てるな」という言葉は、後悔しないための注意喚起と捉えるのがおすすめです。
実際に南向きの家は、日当たりというメリットがある一方で、知っておくべきデメリットがあります。
ですが、デメリットは適切なパッシブデザインの設計で解決が可能です。
HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、「居心地の良い住まい」を届けたいという想いで、子育て世代からセカンドライフを考える方まで、誰もが健康的に暮らせる家をご提案しています。
自然素材を使い、化学物質をできるだけ使わない家、現在は、2つのモデルホーム「自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家」「365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)」を軸に新築事業を展開中です。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。
【モデルホーム】
・365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)
パッシブデザインを取り入れ、全館空調で家じゅうどこにいても快適な温度を保てる家です。
平屋のような暮らしやすさを追求した半平屋など、新しいスタイルもご提案しています。
・自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家
勾配天井や薪ストーブを設けるなど、木のぬくもりを活かした家です。
長期優良住宅に対応しており、住まいの耐久性や省エネ性も高めています。