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家づくりの豆知識
2026/09/15
漆喰壁は塗り壁ならではの無機質な質感が魅力で、湿気を吸ったり放したりする性質がある素材です。
一方で、通常の壁紙と同じ感覚で選ぶと、手入れの手間や費用の違いに戸惑うケースもあります。
そこで本記事では、漆喰壁で後悔する5つの理由と対策、押さえるべきポイント、施工事例、よくある質問について解説します。
漆喰壁を検討中の方、内装づくりで後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。
このコラムを読んだら分かること

漆喰壁は内装をおしゃれにしてくれる素材ですが、知らないと後悔につながる特徴があります。
ここでは、漆喰壁でよくある5つの後悔と対策について解説します。
漆喰壁には、乾燥や下地の動きによって、細いひびが入ることがあります。
年数が経つにつれてひび割れが目立ってくると、「漆喰壁にしなければ良かった」と後悔を感じる恐れがあるのです。
同じ場所にひびが繰り返し出る場合は、下地に原因がないかを早めに施工会社に見てもらいましょう。
相談するときは、ひび割れの場所や発生時期を特定し、変化が分かる写真を見せると状況が伝わりやすくなります。
細いひびでも、見た目だけで建物に問題がないとは判断できません。
ひびが広がっている場合や、雨漏り・ドアの開閉不良もある場合は、必ず施工会社へ相談しましょう。
漆喰壁についた手あかや黒ずみは、拭くだけでは落ちないことがあります。
特に、スイッチまわりは手が触れやすく、汚れが気になる場所です。
水拭きできるかどうかは製品によって異なり、強くこすると表面を傷める恐れもあります。
消しゴムや研磨で落とせる汚れもありますが、漆喰壁の種類によってはこういった方法が禁止されているケースもあります。
掃除の前に、採用した製品の手入れ方法を確認しましょう。
汚れが落ちないときは、無理にこすらず、部分的な塗り直しができるかをまずは施工会社へ相談してください。
塗り上がって間もない時期は、壁にもたれると衣類やカバンに白い粉がつく場合があります。
特に、色の濃い服では粉が目立ちやすく、壁に触れるたびに付着が気になることもあります。
対策としては、壁にもたれるのを意識的に避けたり、ソファの背やカバンが壁に触れないようにしたりといった方法が効果的です。
それでも粉が出続ける場合や、表面が大きく剥がれる場合は、施工会社に状態を見てもらいましょう。
設計段階で粉落ちが気になる場合は、可能であればサンプルに触れ、実際の表面の状態を確かめてみるのがおすすめです。
漆喰壁は、一般的なビニールクロスより施工費が高くなりやすい仕上げです。
職人が下地を整え、コテで塗り上げるため、材料代に加えて手作業の施工費用がかかります。
必要な工程は製品や下地によって異なるので、材料代だけでなく、下地処理から仕上げまでの施工費用も含めた見積もりで比較しましょう。
予算が合わなければ、リビングだけ、壁の一面だけなど、壁の種類を場所ごとに使い分ける方法もあります。
場所ごとの具体的な使い分け方法については、次の章で詳しく解説します。
補修の窓口を決めていないと、ひびや汚れが出たときに、誰へ頼めばよいか分からなくなります。
まずは、使用した漆喰の製品名や下地の施工方法を把握している施工会社へ相談するのが基本です。
引き渡し時には、漆喰の製品名、補修の連絡先、保証内容をまとめて確認しておきましょう。
訪問調査や見積もりに費用がかかるかどうかも確認しておけば、安心して依頼しやすくなります。
漆喰壁の特徴やメリット・デメリットについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

ここでは、漆喰壁で後悔しないために押さえておくべき4つのポイントを解説します。
漆喰は、コテの動かし方によって表情が大きく変わる素材です。
表面をなめらかに仕上げると、すっきりとした印象になります。
あえてコテ跡を残せば、凹凸に陰影が生まれ、手仕事の風合いを楽しめるのが魅力です。
ただし、凹凸のある仕上げは汚れが付着しやすくなる恐れがあるため、メンテナンス性も確かめてから選びましょう。
実物のサンプルを、昼の自然光と夜の照明の下で見ると、色や陰影のイメージを確認できます。
小さなサンプルで迷う場合は、モデルホームなどで壁全体の仕上がりを見るとイメージしやすくなります。
家中すべてを漆喰壁にするのではなく、通常の壁紙と使い分けるのも選択肢の1つです。
例えば、長く過ごすリビングや寝室に使えば、日々の暮らしの中で塗り壁の質感を楽しめます。
反対に、汚れや水はねが気になる場所には、掃除しやすい素材を採用することで、暮らしの満足度が高まります。
また、コンロまわりにはキッチンパネル、洗面台のまわりには水に強いタイルなどが候補です。
漆喰壁を使う場所を絞ると、手入れの負担だけでなく、施工費も抑えやすくなります。
ひび割れの補修は、直せるかどうかだけでなく、補修後の見た目と費用まで確認しましょう。
部分補修が可能な場合でも、周囲と色や質感がそろわず、広い範囲の塗り直しが必要になることがあります。
部分補修の跡がどの程度残るかは、使用する材料や仕上げ方によって異なります。
仕上がりをイメージしにくいときは、施工会社が過去に行った補修の写真も参考にしてみてください。
無償で対応する条件と、有償になる条件を契約前に確認しておくと、住み始めてからも安心です。
採用する漆喰の製品名と手入れの方法についても、事前に確認しておきましょう。
ほこりを払う道具や、汚れがついたときの拭き方は、製品の説明書に従います。
水や洗剤を使えるかどうかは、特に押さえておきたいポイントです。
また、研磨が認められている製品でも、まずは目立たない場所で試すことが大切です。
万が一、手入れによって色や質感が変わる場合は作業を止め、施工会社へ相談しましょう。
漆喰をはじめとする自然素材は、メリットもあればデメリットもあります。
自然素材を多く取り入れた家づくりを検討中の方は、下記の記事も参考にしてください。

ここでは、北伸建設が手がけた漆喰壁を採用した住まいの事例を紹介します。

こちらは、無垢材と漆喰壁が特徴的な住まいです。
LDKの壁は白い漆喰、天井は木目がハッキリとした板張りです。
壁を白い漆喰にしたことで、木の天井と柱の色が浮かび上がり、明るく開放的な空間になっています。
漆喰には光を和らげる性質があるため、大きな窓から入る光もまぶしくならず、部屋の奥まで落ち着いた明るさを演出できます。
▶︎▶︎▶︎事例詳細【三角屋根の真白な雨楽な家【35坪】】へ

こちらは、漆喰壁で南欧風の内装を実現した住まいです。
LDKの壁は白い漆喰で、壁の一部をアーチ型にくり抜いたニッチが飾り棚になっています。
クロスでは継ぎ目が出てしまう曲線も、塗り壁の漆喰なら角を丸く仕上げられるため、こうしたアーチや丸みのあるデザインが自然に収まります。
梁に沿わせた間接照明が漆喰の面を照らすと、コテで仕上げた表面の細かな凹凸が陰影として浮かび上がる点も特徴です。
木製のアーチドアや無垢の床の濃い色に対して白い漆喰が背景になり、南欧風の内装が重くなりすぎずにまとまっています。
▶︎▶︎▶︎事例詳細【三位一体となって造る家【38坪】】へ

こちらは、山々に囲まれた立地を生かし、LDKのどこにいても自然を感じられるように設計した住まいです。
白い漆喰壁が、土間の薪ストーブや観葉植物、木の格子を優しく引き立てています。
漆喰は燃えにくい壁材のため、火を扱う土間とも相性がよいです。
「山っぽさと日本らしさの折衷」というご夫婦の希望どおり、白い漆喰と木、土間のコンクリートというシンプルな素材だけで、落ち着いた空間を実現しました。
▶︎▶︎▶︎事例詳細【景観を暮らしに取り込んだ住まい【38坪】】へ
漆喰壁の質感は、写真だけでは伝わりきらない部分があります。
実物を見て触れてみたい方は、北伸建設のモデルホームへお気軽にお越しください。

最後に、漆喰壁を検討する際によくある疑問について、家づくりのプロの視点でお答えします。
一般的な壁紙(ビニールクロス)のほうが、費用を抑えやすい傾向があります。
ただし、壁紙にも価格の幅があるため、同じ面積・施工範囲の見積もりで比べましょう。
住み始めてからは、壁紙なら張り替え、漆喰なら補修や塗り直しの費用もかかります。
初期費用と、その後の手入れにかかる費用の両方を確認しておくと、予算に合う壁材を選びやすくなります。
施工直後や経年変化によって、少量の粉が出る場合があります。
また、家具や衣類などがこすれることで、粉が発生する恐れがあります。
粉の出方は、使った材料や施工後の状態によって異なるため、症状が気になるときは、施工会社へ相談しましょう。
DIY向けの材料を使い、小さな範囲から塗ってみる方法はありますが、おすすめはしません。
理由は、既存の壁にそのまま塗れるとは限らず、下地に合った準備が必要なためです。
下地処理が不十分だと剥がれやひび割れの原因になるため、新築の壁全体を仕上げる工事は専門業者へ依頼することをおすすめします。
DIYで作業する場合は、製品の説明書を読み、指定された手袋や保護眼鏡などを着用してください。
漆喰以外の自然素材を家づくりに取り入れたい方は、以下の記事を参考にしてください。
自然素材ならではの優しい風合いを楽しめる漆喰壁は、ひび割れや汚れへの対処、施工費、補修の依頼先を知ってから選びたい素材です。
見た目だけで決めるのではなく、普段の手入れと補修の方法まで確かめておきましょう。
リビングは漆喰、水はねする場所はタイルなど、部屋に合わせて使い分ける方法もあります。
予算やメンテナンスの負担に合わせて、無理なく取り入れられる範囲を考えてみてください。

HOKUSHIN(北伸建設株式会社)は、地元山梨県北杜市を中心に、「居心地のよい住まい」を届けたいという想いで、お子さまのいるご家族からセカンドライフを考える方まで、誰もが健康的に暮らせる家をご提案しています。
現在は、2つのモデルホーム「自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家」「365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)」を軸に新築事業を展開中です。
漆喰の質感を確かめながら、納得のいく住まいを一緒に考えてみませんか。
漆喰を使う場所や壁紙との組み合わせ、費用、日頃の手入れまで、ご家族のご希望に合わせてご提案いたします。
ぜひ施工事例もご覧いただき、ご相談ください。
【モデルホーム】
・365日どんな季節も床から快適な家(全館空調の家)
パッシブデザインを取り入れ、全館空調で家中どこにいても快適な温度を保てる住まいです。平屋のような暮らしやすさを追求した半平屋など、新しいスタイルもご提案しています。
・自然素材たっぷりでやわらかな住み心地の家
勾配天井や薪ストーブを設けるなど、木のぬくもりを活かした家です。長期優良住宅に対応しており、住まいの耐久性や省エネ性も高めています。


北伸建設 専務取締役 秋山龍也
資格:
一級建築施工管理技士/二級建築士/宅地建物取引士
山梨県北杜市を拠点に、創業48期目の北伸建設で自然素材を活かした注文住宅を年間約10棟手がける。
家族一人ひとりが健やかに暮らせる“体に優しい住まい”を理念とし、無垢材を活かした「雨楽な家」を採用。
三児の父としての実体験をもとに、30年後も「建ててよかった」と思える家づくりを追求中。